池部 ヒロト/ HIROTO IKEBE

「布」という存在を民族の内包する文化、習慣、信仰などの蓄積された記憶が蓄積された“柔ら…

池部 ヒロト/ HIROTO IKEBE

「布」という存在を民族の内包する文化、習慣、信仰などの蓄積された記憶が蓄積された“柔らかな化石”として考え、「土に還るアート」をテーマにフィールドワークを基に、その土地に古くから存在する素材や伝統技法と最新のテクノロジーを融合させたアートやテキスタイルを制作している。

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「冨岡の地から生まれた繭から作られる革素材」

「擬革繭」 REBORN LEATHERS FROM SILK WASTE MATERIALS このプロジェクトでは今や希少価値となった高価な国産絹糸などの工業的には利用されない原材料に着目し、有効利用をしようと考え、世界遺産である富岡製糸場内体験座繰り生糸やキビソ、でがら繭などあらゆる副蚕糸の材料を用いた革の代替製品の開発に取り組んでいます。 私たちは廃棄素材から日本の風土に根付いた染織技法を用いて新たなマテリアルができるまでの生産工程を、ただ単に環境への負荷を減らすも

    • “記憶の起源を辿る” 「ハイダ族についてのリサーチ」

      人間だけが葬儀をし、埋葬文化をもち、墓をつく る。 科学技術が発達し、何もかもが便利になってきた現 代において、日本社会の生活水準は向上しつつある 一方で、人々は生活環境の変化なども相まって埋葬 文化や古くからの知恵や伝承が内包されている人の 営みは蔑ろにされがちである。その結果として私た ちは生きる上での豊かさや目的意識をを失いつつあ るように思う。私はこれまで母の死をきっかけに日 本を含めた世界の土地や文化に眠る埋葬文化につい てリサーチを行ってきた。そして、様々な国や民

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