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2021年のこと(地に足をつける言葉と、浮遊するための言葉)

緊急事態宣言→自宅保育からの産休突入で、仕事らしい仕事はほとんどしなかった2020年。本格的に復帰する今年はこんなことをやりたいなー、についてつらつら書いてみます。

(2020年、憧れのSUUMOタウンで書かせていただけてうれしかったです)

“書くこと”に軸足をおく

「もの書きの仕事をもっとしっかりやりたい」という気持ちは、ずっと前からうっすらと、いつでも心のどこかを漂っていたように思います。

編集の仕事も、もちろんこれからも続けていきたい。ありがたいことに尊敬できる人たちととても楽しく働けているし、やりたくて選んだ仕事です。ただ、「私よりいい文章を書ける人なんてたくさんいる(から、私は「書くほう」じゃなくていい)」を言い訳に、消去法で選んだ側面がないわけじゃない。

そもそも私は本気で「書くほう」に挑んだことがあるのか?と問えば、YESとは言えません。いよいよそれがくっきりはっきりとしてきたので、いっちょ頑張るか!と自分を奮い立たせてみることにしました。2021年、お仕事がある限り、書くほうをがんばります。

地に足をつける言葉と、浮遊するための言葉

何を今さらという感じですが、“書く”にあたっての目標は「地に足をつける」こと。いろんなものから逃れてふわふわ漂っていたいなーと今でも思っているけど、言いづらいことや社会の魑魅魍魎にもそろそろちゃんと向き合ったほうがいいぞ、とようやく思い始めたのです。

ちょっと気どった言葉で言うなら、これまで少しずつ育ててきた“文章を書く”という力を、そろそろ社会のためになる形で還元したい。…なんて仕事の本質というか当たり前のことだけど、最近までそういう気持ちはあまりなく…。30を越えて下の世代や子どもの世代のことを考えるようになってから、そのへんの覚悟を持ちつつ文章を書いていきたいなと思うようになりました。

抽象的な決意表明になってしまったけれど、エッセイやインタビューのほか、企業・団体、商品・サービスのステートメントやコピーなどなど、なにかお手伝いできることがあれば。お互いに気持ちよく働けるお付き合いができたらいいなあと思います。

ただ、社会の一員としてあるための言葉だけじゃなく、生きものとしての私を守るための言葉も同時に持っておきたいのです。考えてもたいして意味のないこと、不要不急のこと、お金にならないこと。それでいて、生きるために考える必要があること。

社会の一員であるための手段を「地に足をつける言葉」とするなら、生きものとして健やかでいるための手段は「浮遊する言葉」。義務とか世間とか責任とか、そういうものから離れた場所で泳がせておく言葉を持っておきたいのです。

まずはその両輪のバランスをうまくとれるようになりたいなあ、と思います。

仕事の外でやっていくこと

↑をふまえて、お金を稼ぐのとは関係なくやっていきたいことがいくつか。

■短歌
これまでもちょこちょこトライしていたけれど、もっと上手くなりたいのでちゃんと人目にさらす。ぞ。

■フィクションを書く
短いものからチャレンジする。

■A day.

人の日記を書くマガジン。赤子の夜泣きに翻弄されてしばらく更新していないですが(言い訳)…細々と続けていきたいやつです。

■WYP

粛々と次号作りが進んでいます。今年なにかしらの形になると…いいな…。

負荷をかけすぎずまずは生き延びたい、でもやっぱりちゃんと頑張りたい。2021年、明るい瞬間が少しでも多くありますように。

あしたもいい日になりますように!