“推し燃ゆ”宇佐見りん
一気に、1時間半ほどで読み終えた。
冒頭から、私が今まで読んできた本にないはじまりかただった。
すぐに読み切れる本だけど、この読み終わった後の疲労感が2時間ほどマラソンしあとの身体ぐらいにしんどい。
2時間のマラソンなんて学生時代以来してないけど。
してないけどな、記憶朧げだけどそんな感じの疲労感。
はじまって10ページ目ぐらいで、靄がかかってるような飲み込めないような感情が出てきます。
この本の主人公は推しがいて、その推しが炎上したところから話ははじまります。
そこからの主人公の感情と生活、家族との距離感、推しへの言動や行動、周りからの言葉に客観性の言葉のない本でした。
言葉の比喩表現がすごすぎて、現代の生き方も表しててなんか色々すごかったです。
わたしはNDなんですけど
Nなんでも
Dだいすき
こういう、一途に推すという感情があまりないし正直共感はできませんでした。
でもこういうヲタクいるいる、とは思います。
SNS界でいるわー、って読み進めながらいろいろ思い出したりして
またこの本のすごいところって比喩表現がふんだんに使われている中にブログを書く主人公の文になると
めちゃくちゃヲタクなんす。
この書いてる方、凡庸な言葉で言いますが
天才っすね。
すご、て思いました。
主人公が書くブログになると、めちゃくちゃ普通なんです。普通のヲタク。それがすごい。
主人公の生活とブログのギャップ。
とにかく読んだらわかると思います。
推しへのことじゃなくて、現代の闇というかそういう部分も感じるし、人生のうまくいかなさ普通とはなんなのか…
最後の方になってくると、主人公の感情に呑まれそうにもなるぐらい頭にガツンときます。
推し、がいる人もいない人にも読んでもらいたい…全員に当てはまるやん。
とりあえず推しがいる好きな芸能人の方がいるひとは
自分なら?あのこなら?SNSでしか繋がってない彼女なら?色んな想像をしながら、読んでもらいたい。
SNSでの友情関係とか、めちゃくちゃわかると思いました。
SNSでの性格と実際の性格は違う人が結構いると思う、わたしは友達にとんでもなくふざけた人だと思われてましたが
いや、ふざけてるけど見た目がふざけてなくてよかった。
って言われました。見た目がふざけてるってなんやねん。
いや、見た目ふざけてるってなんや。
え?なにやろ。
今更、気になってきたや。
でも、私の文を読んで友達になりたい!仲良くなりたい!って思ったと言ってくれ声をかけてくれ、わたしら前世からの友人だねの仲間たちがいるのでわたしはこれからもそのまんまでSNSでも実生活でも生きていきたい、そのまんまで。
わたしは
好きなことが多い
ライトでハッピーなルーティンで好きな人たちの幸せを願いたい。
※スローでイージーなルーティンで、をもじった。
自分の生活の潤いとして、軸としては生きずに生活をしたい。
NDなんで。
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