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酒好き主婦のときどきホテル生活vol.17

vol. 17 恥ずかしながら、愚痴が多いお年頃


北風ぴゅーぴゅー吹き荒ぶ、2月下旬。
北風を迎え撃つように、北に向かって歩く。
髪は逆立ち、まるで私はライオン丸。

[HOTEL INTERGATE OSAKA UNEDA]

今回の逃避先

ライオン丸はその姿を構うことなくホテルに到着。
ロビーには10人ほどの方がチェックインを待っている。
時計を見るとまだ14時半。あと30分もあった。
「よろしければ、あちらでお茶でも飲みながらお待ちください」
と、ホテルマンが言ってくれたので、ラウンジでコーヒーをもらう。
ここのコーヒーは機械で抽出するのではなく、ちゃんと一杯ずつカフェスタッフが作ってくれる。これは嬉しい。
外を歩く人が見える席に座った。街ゆく人たちが見える。
みんな、ライオン丸になっている。

15時チェックイン。

ホテルのポイントがかなり溜まっていたので、それで半分以上の金額を払う。ホテルのポイントは一回でかなりのものになるのでバカにできない。


いつもの部屋だ


ソファがあると嬉しい。ここで寝ちゃうこともある

ソファがある部屋が好きなので、これはありがたい。
デジャヴかも、同じ部屋に泊まったことがあるような…
今回のお酒。
少ないでしょ。
少ないじゃないか!という勿れ。
それもそのはず、ここはラウンジで無料でお酒が飲めるから持参するのはこのくらいで充分。まぁこれは部屋用ってことですわ。

さて、さて、私のいつものお決まりである風呂。
荷物を置いて一番風呂に入ろうと思って大浴場に急いで行く。
残念、先客3人あり。
欧米人の方がひとりで入ってらした。
大浴場で欧米人に出会うのは初めてかもしれない。
あとの2人は中国の方だった。中国の方々はお喋り満載。
お喋り好きが国民なのね、というか声が大きいからそう思うのかな。
ゆっくり浸かって、ジャグジーでバシャバシャ遊んでリフレッシュして出る。
部屋に戻ってビールを…

今日の1杯目。お疲れ生です。

一気にビールを飲んで少しベッドで横になる。
ウトウトとしかけるが我慢。
テレビをつけて情報番組を見ていたけど、どのチャンネルも大谷翔平さんの情報ばかり。スポーツ選手は他にもたくさんいるのに、伝えなきゃいけないことは他にもたくさんあるのに…
今、日本のテレビ局は大谷翔平にすがって生きている感じがする。
『大谷翔平の映像流しときゃ、日本人は喜んで見るでしょ』という安易な考えが見え見え。
私は大谷翔平さんのこと嫌いなわけではないが、こう四六時中見せられると飽きる…と、思いながらテレビを消す。

早く午後5時にならないかなとそわそわする。
やっと5時。
ワインタイムが始まるのでラウンジに降りる。
スパークリング、白ワイン、赤ワインを次々と制覇する。
今回はスモークサーモンの代わりに生ハムがおつまみにあった。嬉しい。
2月の下旬ということもあり宿泊客は比較的少ない。ラウンジも混むこともなくゆっくりと座ってゆっくりと飲める。
こうでなくっちゃ。混んでるホテルは嫌いだ。何のために高いお金を出してくつろぎに来ているのかわならないのは嫌だわ。

白ワイン…
スパークリングワイン…
赤ワイン…まだ外は明るい

ワインを飲みながら晩ごはんは何を食べに行こうかと考える。
近くにいらした観光客の方が「串カツ食べたいね」という話をしてらして、
「あぁ、私も串カツ食べたい」と思って、串カツにした。
近所にお気に入りの串カツ屋があって、そこに電話したら予約が取れたので決定。楽しみ。
6時半までラウンジで飲んで、串カツ屋に出かける。徒歩5分の近さ。

串カツいろいろ11本と生ビール2杯飲む。
周りは賑やかなグループばかり。
そんな中でひとりで飲むのは快感。
大勢の中のひとりというシチュエーションは好き。
隣の席で食事してらした年配のご婦人方は私よりはるかにたくさん頼んでらして、ご飯もおかわりしてらして「頼もしいな」と思った。
私は果たしてこのご婦人方の年齢に達した時、こんなに逞しくご飯を食べられるかどうか甚だ不安しかない。
それより何より楽しそうにお喋りしながら食事してらして、年をとってもこういうふうに楽しく過ごせたらいいなと思う。
でもね、みんながみんなそうなれるとは限らないのがこの世の残酷なところではあるなぁ。食べたくても食べれない、動きたくても動けない、喋りたくても喋れない…綺麗ごとだけじゃなく、そういう現実があることもちゃんと把握しながら年を重ねなければならないってことだ。
アスパラガス揚げに舌を火傷しながらも、完食、完飲。旨し。
冷たい夜風に吹かれながらホテルへ帰る。
ちょうどホテルのラウンジでは、これまたサービスである『お茶漬けバイキング』が始まっている。
食べようかと思ったが、さすがにもうこのお腹には入らない。
このホテルには何度も泊まっているが、お茶漬けバイキングはまだ食べたことがない。
お茶漬けを何杯も食べて晩ごはんを浮かす人がいると聞くが、とても美味しそうなのでそれもありかなと思う。いつかやってみよう。
少し、ロビーのディスプレイを見て過ごす。

この本棚は季節によって変わるようだ


万博関係の本が増えていた。
いやぁ〜正直なはなし…2025年の大阪万博は、危ういんとちゃうかな。
世の中のタイミングが悪すぎる。
かといって後戻りもできない状況なのだろうな。
『行くも地獄、戻るも地獄』ひゃ〜!そういう状況なのだと思う。
私が思うに、強行突破するほどのネタが今回の万博にはないように思う。
1970年に開催された時は、世の中が目まぐるしく変化している真っ最中で、
アメリカの月の石、人間洗濯機、歩く歩道、世界各国の食べ物…などその当時ではびっくりするようなものがたくさんあったらしいけど、今はインターネットの普及で世界のありとあらゆるものがその場に行かなくても見れる時代だから、よっぽどの強力な『ネタ』がないと人は集まらないだろうな…と思う。
そんなことを思いながら部屋に戻る。
ちょいと〆の一杯を飲む。

この泡はいつ見てもテンション上がる

夜の情報番組を見ながら飲んでいたが、花粉症の特集だった。
しばらく見ていたけど、面白くない。
そりゃそうだ、私は生まれてこのかた花粉症とはまったく縁がない。
縁がないものを見るのは退屈だと今改めて思った。
テレビを消す。
パソコンでちょいと仕事をして、化粧を落として顔を洗って寝る。
やはり宿泊客が少ないのか、静かだ。物音ひとつしない。
あっという間に眠った(ようだった)


2日目
朝6時起床。
お風呂行こう。
今日こそは一番風呂やで…と意気込んで行くが先客2人いた。
今回はとことん出遅れる。
一番風呂に入りたい理由は、湯船で泳ぎたいから。
やっぱり誰かがいると泳げない(当たり前や)
いつもこの時間にお風呂に入ると大きな窓から朝日が登るのが見えるのだけど、今日は曇っているようでグレーの空しか見えない。これもまた残念。
朝ごはんが7時からだからそれまでゆっくり入る。
本は持ち込んでもええんやろか?今度係りの人に聞いてみよう。


お風呂は写真が撮れないので、公式ページからお借りしました。泳げそうでしょ…


お風呂から出て急いでお化粧して朝ごはんを食べにラウンジに降りる。

朝ごはん一巡目

やっぱり空いている。快適や。
一巡目は和食中心に選んで、二巡目は洋食。デザートも食べて、1時間ほどかけてゆっくり過ごす。
この後、stand.fmの収録をホテルの部屋でする。どんな話をしようかと考えながら過ごす。stand.fmについてはすったもんだありながらも何とか続けている。5ヶ月ほど経ったかなぁ。
今までいろんなSNSをやってきたが、このstand.fmが一番いろいろあった。声で発信するからだろうか…声というのは性格がかなり現れる。やっぱりね、意地悪な人は意地悪な声してるのよ。よっぽどの演技者でない限り、それを隠すことはできないなぁと思っている。
私は極力自然体で喋っているつもりだけど、どうだろう?「嫌なひと」とか思っている人もいるのだろうなと思う。
食後のコーヒーを飲みながら、1年はやってみようかなと思う。それから先は野となれ山となれだ。半ばやけっぱち気分で部屋に戻る。「私は誰にも期待されていない」を合言葉に肩の力を抜いて好きなことをしよう。変に『自分は期待されてる』と思っているとやりたいことの半分もできないような気がする。違う?

部屋の壁に描かれた絵をまじまじと見る。大阪の風景だけど少しずつ違う
お昼前、ラウンジで仕事をさせてもらう。

いやぁ〜本当に空いている。
嬉しいしかない。あと一泊したいくらいだ。
朝は曇っていたけれど、晴れてきた。
暖かいようで、外を歩いている人は軽装の人が多い。
今回も、グチになった。
グチが多くなるな、だんだんと。
年をとるごとにほんとうはおおらかになりたいんだけどなぁ。
まだまだ欲が強いのだろうか、なかなかおおらかさよりグチの方が多い。
あぁ嫌だ、嫌だ。

部屋に戻って、あと1本残っていたビールを一気飲みして、そろそろげんじつに戻る時間。
12時チェックアウト。

good bye day

家までは徒歩6分。6分で戻る現実…切ないわ。
外は暖かかった。
春は嫌いだけど、来るものはしょうがない。
もうすぐしたら桜だなんだと大騒ぎするんだろうな。
くわばら、くわばら。

あとがき
今回はほとんど愚痴でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
2月から体調不良が続き、なんだか前向きになれない自分がいました。
そんな中で、やはりひとりでのホテル生活は有意義です。グチでもなんでもちゃんと向き合えますから。
少し前向きに向き直せたような気がします。

いつも勝手なことばかり喋ってますが、「あらまぁ」「へぇ〜」な気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

尚、この記事はボイスレコーダーを再生しながらできるだけそのままの言葉で書いています。それによって変な言い回しなどがあるかと思いますが、ご了承ください。
それと、このシリーズはホテルの紹介やお酒の紹介をするのが目的の記事ではないため、ホテルの感想及びお酒の感想などは私の主観によるものです。
詳しく書かないのもそのためで、そこのところはご察しください。

それじゃ、また次回。
季節柄、みなさまご自愛くださいませ。

イトカズ


ありがとうございました

読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。