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酒好き主婦のときどきホテル生活 vol.3

vol.3 これが私の趣味です!

2022年9月下旬。真夏を思わせる暑い日
[HOTEL HANSHIN OSAKA]

今回の逃避先

1時半にチェックインした。
コンパクトながらがアンティークな色合いの室内で落ち着く。

この色合いが好き


重たい荷物(ほとんどがパソコン関係)を置いて、早速近所にあるスーパーに買い出し。勝手知ったる他人の家の如く目を瞑っていても歩いていける道をすいすい歩いていく。
お酒数種類とおつまみを買って部屋に戻る。
しかし、大阪の昼間の暑さと言ったら反吐が出るくらいだ。街行く人ほとんどが夏服という、もう9月末だというのに...異様です。
冷蔵庫に買ってきたものを収納。
この瞬間から嬉しい楽しいモードが炸裂する。

ちょっと少ないかしら?

パジャマに着替えてまず1杯目のビール。

「おつかれ生です」と、またも言う。

あっ、グラスは毎度のことながらしっかり持参しました。半分くらい一気飲みしてからちょいと仕事をする。デスクは小さめだけどダークな色調の木目(マホガニー色っていうのかな)が私は好きなので落ち着いて仕事できそう。

2時間ほど没頭していた。
よしこれで仕事終了。
仕事することがさも偉いことのように振る舞うのは好きじゃない。だから仕事の話は最小限に止めるのが私の遊びの時の流儀。
遊びの時も仕事の話をしたがる人がいるが、どうも苦手。
ってそんな流儀がどうのこうのなどと言うほど私
立派なものじゃないね。単なる酒好き主婦というだけなんだから。そんな言葉もこの場は特別ってことで許してもらおう。

あっそうそう、このホテルには天然温泉があってそれも今回楽しみのひとつなんだけど、いつ入ろうかなと悩む。本当は寝る前に入りたいけど、その頃はお酒が入っているからやめたほうがいいし...と考えて…今入ろうと決めた「手ぶらで大丈夫です」と書いてあったので部屋のカードキーだけを持って行った。一通りの温泉を堪能してリラクゼーションルームで横になっていたら寝てしまった。起きてまた入って…そんなことを3回ほど繰り返してすっかり堪能しまくっている。
温泉に浸かっている時は何も考えてない。ぼんやり壁に貼ってある温泉の質とか効能などが書いてあるのを読んだりしている。
若い女性2人がサ活(サウナ活動)していてサウナに入ったり水風呂に入ったり繰り返してて私が行った時はもうかなり出来上がっている顔をしていたけど私が帰る頃にもまだいた。
私はサウナが苦手でサウナのことはよくわからないが、彼女たちはなかなか整わないのだなぁと思った。『頑張って』と心の中でお伝えしたが、サ活って頑張ってやるものかなぁ。まぁいいや。
吹き出す汗を拭いながら部屋に戻ってきてビールをガブガブ飲む。
「温泉の後のビールはサイコー」などとオヤジのような言葉とともに飲む。
前からちょっと気になっていたビールを買ってきた。
『CAPTAN CROW』というやつでホップの量が多いとかなんとか裏に書いてある。美味しい。最近の日本のビールは飲みやすさだけを追求しているのが多くて喉にガツンと来ないんだよな。だから時々こういうクラフトビールを飲んだりしている。いやぁ〜美味しい。

すごくおいしかった、また買おう

今回、本当はフルボディの赤ワインをじっくり飲もうと思っていたけど、なんせ大阪はまだ暑いのよ。今日も30度超えてるし夜も20度超えてる。そういうわけでじっくり赤ワインというよりビールやさっぱり白やスパークリングがまだまだ手放せないのよね。
早くポムロールあたりの深い赤ワインをじっくり飲める気温にならないかしらと日々、天気予報を睨んでる。
おつまみはこれ。この湖池屋のエビチップスがなかなか手に入らないのだけど今日は普通にあった。もうひとつはいつも食べてるミニカマンベール
夜は近所にお魚を食べに行くつもりなのでちょっとおつまみは控えめ。

エビチップスは軽く一袋いけるほど美味しい

先日、友人が『新しい趣味を始めたから聞いて』というので聞いてみたら、なんと、薔薇の栽培を始めたというじゃないか。YouTubeでその様子を配信してるらしくてそれを見たら、まぁすごい。ひゃぁ〜と声をあげてしまったわよ。よくぞ、よくぞここまでやったわね!というくらいのバラ園。もう入場料とってもいいくらいのバラ園になってるのよ。「なんで薔薇?」って聞いたら「だって綺麗じゃない」と、意外と単純な答えで「へっ?」となってしまったわ。
恐る恐るいくらかかったかって聞いてみたら「外車、買おうと思えば買えるわよ」
だって。1本数万円する薔薇の株がたくさんあるみたいなの。アーチを作ったりレンガの道を作ったりしてね。私は一生分の薔薇を見た気がしてもう一生薔薇を見なくても大丈夫って思ったわ。
「これからどういうふうにしたいの」って聞いたら、もっともっと増やしたいんだって。先日の台風でその1本数万円するバラが何本も折れて心臓が止まるかと思ったらしいんだけど、まだ続けるみたい。
「見に来ない?薔薇の中でお茶できるわよ」と、誘われたけど丁重にお断りした。
だって私薔薇そんなに好きじゃないんだもん(それは言わなかったけど)
花屋に行っても薔薇だけは避けてるのよ。綺麗だけど興味ないという感じ。
でも私はそんなに熱心になるほどの趣味はないけど、幸せそうな人を見ていると嬉しくなる。薔薇園の中で彼女はどんどん幸せになっていくんだろうな。そのまま自分の世界を突き進んで下さいって感じ。
私はこうやってひとりでお酒飲んで幸せになっていくからさっ。
と思いながら白ワインを開ける。
テレビのニュース番組が始まったので見ながら飲んだ。
その番組の中で何のニュースかわからないけど、ジェンダーフリーがどうのこうのって言ってて、男らしさとか女らしさにこだわる必要はないって言ってる。そんなの今更言われなくてもとうの昔にわかっているけど、それを聞きながら、それなら「主婦らしさ」ってのもやめにしてくれないかなと思う。
「男らしさ」も「女らしさ」も「主婦らしさ」も昔の誰かの基準で作られたものでしょ。その昔の主婦らしさの呪縛でがんじがらめになってる人が私の周りにもたくさんいる。「夫らしさ」ってのが曖昧な感じに思われているのに対して「主婦らしさ」って根強い固定観念が未だにあるもの。
こんなことを言うと世の男性は何かとちゃちゃを入れてくるんだよね。
その昔の基準を決めたのはやっぱり男性だからだと思うんだ。違う?
でもひとつ気になるのは今の女子大生の中で「将来は専業主婦になりたい」って思ってる人がけっこういるってことなのよ。時代は巡るのか?
まぁいいや。私は私のやり方で生きよう。

さっき温泉でお化粧を落としたから再度お化粧をした。
さて、美味しいものとお酒を食べに行こう。
予約しておいた『ぬる燗佐藤』へ。

あらっ、お酒の方に焦点が合ってる…写真撮影上手になりたい

お刺身の盛り合わせと数種類のお酒を注文。
その後、鯛茶漬けを食べてかなり満足。
夜は少し風が出てきて涼しくなった。ホテルまでぶらぶらと帰る。
部屋のシャワーを浴びて寝ようかと思ったけど、もう一度温泉に行く。
ちょっとお酒入ってるけど長湯しなければ大丈夫よね、と誰に確認をとるわけでもなく決断する。
「ふぅ〜」「はぁ〜」と、言葉にならない言葉を吐きながら入る。
一晩中飲むぞと意気込んでいたけど、その後意外に何も飲まずに就寝。





2日目。
ぐっすり眠れた。夜中に一度も目が覚めなかったのは何年ぶりだろうか。
温泉に入ったのが良かったのかな。
体の芯にはまだ温かさが残ってる感じがする。

さて、楽しみの朝ごはん。

このほかにヨーグルトとフルーツの盛り合わせが付いていた

洋食コースと和食コースがあったのだけど、いつもは和食の生活なので洋食コースにした。たこ焼きが乗っている。さすが大阪だわ。たこ焼きはいつも食べてる味だった。隣のテーブルの女性は和食コースを半分以上残していた。美味しくなかったのかしら、朝は食欲がないのかしら、などと余計なお世話で考えてしまう。
私は完食。
部屋に戻ってスパークリングワインを開ける。これが今回最後のお酒。
朝の景色を見ながら飲む。
気持ちいい。やめられない。

お酒も完飲!

飲みながら「これが私の趣味です」って言ってもいいかなと思う。
薔薇の花園に比べたら生産性のない趣味だけど…
いいね。

「これが私の趣味です」

チェックアウト前にもう一度温泉に行く。
気持ちいい。クセになりそうだ。
温泉だけの利用もできるようなのでまた来よう。

good  bye  days

午後1時チェックアウト。
外に出たらまだ夏だった。
温泉の熱を体に持ったまま帰宅。

あとがき
今回もいろんなこと考えました。
いつもようにぐだぐだと長文になってしまいましたが、
読んでくださりありがとうございます。
本文に書かれていることは正直な気持ちです。
反対意見をお持ちの方もおられると思いますが、
「またこんなこと言っちゃって」と、
おおらかな気持ちで受け止めて下さると幸いです。

なお、この文章はボイスレコーダーをテープ起こしして書いているので、所々変な表現になっていることがありますがご了承ください。
それでは、また次回。


今回までの分はマガジンに収録されています





読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。