踊る大捜査線、その3。やっと中身も【ドラマ】
前述の通り、最終回は最後までオンタイムでは見れなかった。
ちょうど警視庁の大階段を室井と青島が対峙して、というシーンで、当時聞き分けの良かった僕は親から促されるままに風呂に入ってしまったのだ。
残りたった数分を見逃したことをとてもとても後悔し、が故に、記憶とともに残っている、最終回。たしか最終回は1997年3月16日だったはずである。(惜しい。正確には3月18日だったようです)
ファンの中では有名な伝説の10話。もちろん、生放送ではつながりの中では見ていないのだが、スラムダンクは何回読んでも感動のしどころが違うことがある、というように、
踊るも、まさにそう。再放送や、ビデオで見てみると、その時々の自分の置かれた状況とか、単純に見る時間帯とか、続けてみたかとかでも、全然違うのですが、
伝説の10話の感動はやばい。踊る大捜査線は、テレビシリーズがまるで映画のような、ストーリーというかピッチでいて、映画が2時間もののスペシャルドラマみたいな印象を本当に受けるのです。
踊る大捜査線は、基本は1話完結なのですが、その後よく語られた通り群像劇が描かれていて、背景や、サブストーリーは、現在進行形というか、着実に話が、一つのストーリーとして繋がっているのです。
と言いつつ、物語も佳境の第10話と11話は、回としても繋がっているんです。
踊るは、基本はサラリーマンもので、ドンぱちはやらないのですが、だからこそ、ありそうな展開で、一発ドンとやられた時の、その周囲の人は与えれる影響がハンパない。
10話の最後で、真下警部補が東京テレポート駅前のロータリーで、アンザイに撃たれます。そして、いつもと違うエンディング、無音、
ドラマ史に残る名シーンです。
このドラマシリーズは、後に日本を代表する映画監督となる本広克之さんと澤田鎌作(フジか共同だったかな?)がそれぞれ各回を担当しているのですが、僕はこの伝説の第10話が踊る大捜査線を名作たらしめていると思っていて、そういう意味では澤田ディレクターの演出が好きなんだと思います。
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