カウンセリングを受けて、何も解決しなかったけど、やっぱり受けて良かった話

先月半ばに衝撃的な出来事がおきて、その3日後思わずcotreeの予約をした。心がざわざわして、どうしたらいいかわからなくて、きっとこういうときのためのcotreeなんだと思って。

ようやく落ち着いて振り返れる気がするのでしっかりnoteに残しておこう。

* *

カウンセラーのわたなべさんと話すのは2回目。前回と同じ穏やかな表情で出迎えてくれた。「前回から1ヶ月ぐらい経ちましたね。今回はアンケートの回答がなかったですが、どのような内容をお話ししたいですか?」

もはやアンケートに文字にするのも少し嫌な気がして、すっかり忘れてしまっていた。回答できなかったことをお詫びして時系列に起こったことをお話しした。

自分がOJTをしている年上の社員さんが退職することになったこと
もしもっと成果が残せていれば違う結果になったのではないか、と悔しい気持ちがあること
同時にその意思決定を尊重したいと考えていること
その話を聞いたとき、上司が見たこともないくらいの悲しい顔をしていたこと
その光景があまりにもつらかったこと
もうそんな顔は見たくないと思ったこと
彼の育成が仕事の大きなモチベーションだったのでそれを失うのがこわいこと

とりあえずいろんな感情が同時に起こっていて、どこから手をつけていいかわからなかった。

* * *

今回の相談、結果からいうと、新しい発見もなければ何かが劇的に解決することもなかった。
相変わらず悔しい気持ちはあるし、あと1週間で彼が退職した後の仕事は想像がつかない。やっぱりあのときの光景は、何度思い出しても苦しい。

でもカウンセリングを受けて良かったと思う。とっさにcotreeを予約して良かったと思う。


悔しいを悔しいと話して、悲しいを悲しいと言えた

このセッション中、何度か自分の感情を言葉にした。そんなにたくさんの言葉は知らないけど、悲しいとか悔しいとか、そんな簡単な言葉をくりかえし。身体の外に出すという感覚だったと思う。

身体の外にだしたものを何でもキャッチしてくれるのがカウンセラーさんだった。

カウンセラーさんの経験談

自分の状況を少し整理した後、わたなべさんの経験談を聞くことができた。わたなべさん自身の転職時のことや、わたなべさんが転職する方を送り出したときのこと。もちろん人によって転職の経緯は様々だし、ぴったり重なることはないのだけれど、いま目の前に起こっていること以外のお話を聞けたこと自体がすごく価値のあることだったと思う。

こういう人もいるんだ、こういうケースもあるんだ、そのときこういう気持ちの人がいるんだ。すべてひとつのケースでしかないけれど、そのときの自分はそのケースを知れたことが嬉しかった。何かで頭がいっぱいのとき、少し視野を広げてくれる存在がカウンセラーさんだった。

やさしいですね、って言われた

相談の終盤に言われた「やさしいですね」
私も私が働く会社も、わたなべさんからみたら「やさしい」らしい。たしかに言われたらそうだよな、と思った。

人が人のことで悩むとき、多くの場合は「やさしい」のだとおもう。その悩み自体はすぐに解決できないかもしれないけれど、でもその悩みがあること自体が「やさしい」ことだと、前向きな形容詞をつけてくれた。自分では思いもつかない、客観的にみたら当たり前のことを教えてくれるのが、これまたカウンセラーさんだ。

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何も解決していない。何も解決してないけど、カウンセリングを受けた自分は1時間前の自分より、ほんのちょっとだけその課題に立ち向かえる気がした。悔しいを悔しいと話して、悲しいを悲しいと言えたことが進歩だと思えた。

それだけで十分だと思えたから、僕はきっとまたcotreeをつかうんだとおもう。

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