デザイナーの視点:コンテキスト

小学生くらいの男の子が手を挙げています
なんのために手を挙げているのでしょうか?

・・

・・・

・・・・

人によっていろんなシーンを想い描く・・・はず

「横断歩道を渡ろうとしている」
「授業で意見をいうために先生に当ててもらおうとしている」

ほとんどの人はなにかを考える時に、その前提条件を自明のものとして考えてしまう

「こっちの方が絶対に使いやすいです」

使いやすいのは家でパソコンを開いている時だろうか?
それとも、満員電車でつり革につかまりながらスマホで見ている時?

「こっちの方がターゲットユーザーの嗜好にマッチしています」

月曜日の朝のターゲットユーザーと金曜の夕方のターゲットユーザーの嗜好は一緒だろうか?

もっともっと細かい話としてなら「メインコンテンツがある時の右カラムに入れる場合」と「タイムラインの間に差し込む場合」で同じデザインが答えになるだろうか?(そしてもちろん差し込むコンテンツによって同じデザインが最適という場合もありうる)

人というのはいちどきには一つのことしか考えられない。そして、その時に思考を束縛するのがコンテキストだ

そして、当然のようにコンテキストはユーザーの数とそのシチュエーションによって無限に発生しうる

個人的にプロダクトの複雑性のほとんどの原因はコンテキストだと思っている。それを特定して、分析して、再構成して、整理して。それが「プロダクトをデザインする」ということ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?