「デザインのデ」 #2 アフォーダンス



解説

椅子には座ることができます。ペンは持つことができます。このように、モノに対して、私たちは何ができるのか、その可能性を「アフォーダンス」といいます。「椅子と私との間には、座るというアフォーダンスが存在する」「椅子は、私に対して座るという行為をアフォードする」といった具合に使う言葉です。

アフォーダンスは、人工物にだけ存在するものではありません。木や石などの自然物を含め、この世にある、あらゆるものに存在する性質です。上の動画では、石には「座る」というアフォーダンスが存在することが示されました。

アフォーダンスについて重要な話が二つあります。

ひとつめは、アフォーダンスとは関係性であるということ。石がポツンと地面に存在したからといって、そこにアフォーダンスはありません。人や動物が出てくることで、はじめて、その人や動物が、石に対して何が出来るのかということが決まり、アフォーダンスが生まれます。

つまり、どういう人かによって、アフォーダンスは変わるということです。大人であれば「持つ」というアフォーダンスが存在する場合でも、子供であれば「持つ」というアフォーダンスが存在しない場合があります。

ふたつめは、アフォーダンスは知覚されているかどうかに関わらず存在するということ。すごく重そうで、とても「持つ」アフォーダンスが無いように見えたけど、実は存在した。すごく固そうで、「座る」アフォーダンスが存在するように見えたけど、実はなかった。このように、知覚した結果とアフォーダンスは必ずしもイコールとはなりません。アフォーダンスとは関係性によって生まれるもので、知覚されているかどうかは関係なく、普遍的に存在するのです。

では、私たちがモノに対して「〇〇出来そう」と感じる気持ちはなんなのでしょうか。これは、アフォーダンスを知覚しているということで、「知覚されたアフォーダンス」と呼ばれます。これについては次回解説します。

まとめ

・モノに対して私たちが出来る行為の可能性を「アフォーダンス」という
・アフォーダンスとは関係性である
・アフォーダンスは知覚されているかどうかに関わらず存在する

#1 メンタルモデル | #3 シグニファイア

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Yoshihiro Shindo

デザインのデ

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