就労移行支援事業所が伝えるマナーを考えた

挨拶をすること、遅刻や欠勤に対する会社への連絡、上司への話しかけ方、などなど。就労移行支援事業所では就労に必要なマナーを教えてくれます。

就労移行支援事業所では若い発達障害を持った方が多く、働くのが初めてであったり、または半年以内の職場が1,2回であったりします。

だからこそマナーをしっかりと身につけられるようトレーニングをしてくれているのですが、これがどこのマナー研修より難しいなのではないかと思い始めてきました。


というのも、求人が事務系・軽作業系だと業界が単一にならず幅広くなります。

業界が幅広いと共通されるマナーを探すのが難しくなります。


例えば挨拶ひとつであっても

・必ずその人の前に立って目を見て頭を下げて挨拶しなさい

・出社時におはようと言った後、日中は会釈で十分

・フレックスですでに勤務している人もいるので自分が出社したからといって挨拶で人の時間や集中を奪わない

など、業界どころか会社も多様化しているので「これが正しい」というものは難しくなっています。

ところが「こだわりの強い人」や「ルールに忠実な人」などは、最初に学んだルールを守ることが多く、それがその企業に合わない場合「正しいマナーで良い印象な人」とはならなくなってしまいます。

世の中の「多様化」の動きが障害にも寛容な社会という流れを作っていますが、一方で「これまでのマナー」は多様化されてない社会に作られたものだなと感じました。



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