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「現実でも胸は揺れる」と創作表現を擁護した女子大生にフェミニストが誹謗中傷にネットストーキングを行う

こんにちは。来殿ベルです。

マンガやアニメで胸が揺れる表現が、報道機関やフェミニスト等から「非現実的」と批判されていました。

そんな中、ある女子大生の方が「私も胸が大きいけれど、現実にも揺れます」という旨でツイートしました。

これが一部のフェミニストには非常に気に食わなかったらしく、彼女は苛烈な誹謗中傷とネットストーキング被害に遭う事態に陥りました。

そのフェミニストたちは、女子大生の方がTwitterにアップロードしていた自撮り画像を発見し、服装や容姿に対する誹謗中傷を浴びせかけます。

寄せられた誹謗中傷の一部

いずれもほとんど読むに堪えない酷い文言が並んでいます。

私自身、胸の大きな女性当事者であり、その立場から意見を述べると「アンチフェミ(オタサー)の姫」「ネカマ」とも呼ばれました。他人事とは思えません。悲しい気持ちでいっぱいになりました。

もちろん、この女子大生の方は私以上につらい思いをされたと思います。

ハートクローゼット応援時に本人証明のために取った画像


ある創作表現について、そのリアリティや道徳的な是非を自分なりに語るのは良いでしょう。そこで対立的な議論があってもいいです。どのような感想や意見も自由ですし、創作表現には露骨な「乳揺れ」で、読者や視聴者の性的興味を惹こうとする手法も確かにあります。そうした表現に個人的な不快感を覚える人はいるでしょう。(見なければ済む話ではありますが。)

ですが、「アンフェ芋姫コーデ」「クソダサ服」「アンフェ姫、巨乳というより肉塊」「髪の毛ボサボサ(ギトギト)」は、当初の創作表現の是非論と何ら関わりがなく、服装や容姿への卑劣な誹謗中傷・人身攻撃に過ぎません。

誹謗中傷がもとより問題なのは当然ですが、元来、フェミニストはこうした服装や容姿への不躾な言及をセクシャル・ハラスメントとして厳しく非難してきたはずです。一部のフェミニストたちの本件での言動は、これまでのセクハラ論を自ら破棄したと言えるでしょう。

BMIを理由に「デブ」(BMI上の肥満には全く該当しない数値でしたが)と中傷する声もありましたが、それではプラスサイズモデルとは一体何だったのでしょうか?

「女性は痩せていなければならない」のような美的基準を用いて容姿を"ジャッジ"する行為を最も声高に非難してきた人々が、いざ意見が対立する相手となると何の遠慮もなくそれを使ってしまう。これでは、考え無しと言われても仕方がありません。

「公開されていた画像に対する個人の感想だからいい」らしいですが、そうであるならば、会社で上司から「お前の髪はボサボサだ」「貧乳でガイコツみたいだな」と言われても、セクハラではなく個人の感想として受け止めてあげてくださいね。

当然ながら私はそんな発言には反対したいですし、言われれば嫌ですから、議論と無関係の他人の服装・容姿に対する"ジャッジ"はしていませんが、「既にやってしまった」のなら仕方ないでしょう。

また、もし「現実世界は別だ」としても、自撮りを公開している有名フェミニストの服装・容姿に同様の論評がついた時、擁護に加わることはできません。

さらに付け加えると、今回の一連の言動は、「この人たちが"自ら公開した画像であれば、服装・容姿および体型の評価をしていい"としていました」と、悪質なアンチフェミニストの誹謗中傷に正当化の口実を与えまていす。

本当にこれでいいのかどうか。冷静になって考え直しませんか?

思想が対立する相手に悪口をぶつけるのは、たしかに一瞬気分は晴れるのかもしれません。が、失うものがあまりにも多く、その害は自身にも跳ね返ってくるでしょう。

許して頂けるかは別としても、女子大生の方へ真摯に謝罪し、各ツイートを撤回するべきだと思います。

そして、誹謗中傷に留まらず、女子大生の方に対して「〇〇大学〇〇学部〇〇館」と通っている大学を特定するツイートまで現れるようになりました。これに至ってはネットストーキングであり、脅迫にも近く、とうてい妥当な議論の方法とは言えません。

女子大生の方はアカウントを鍵にするまでに追い込まれました。

意見を交わすのではなく、このように「追い込む」というのは健全な行いでしょうか?

今回の件について、全てのフェミニストの責任だと言うつもりはありません。こうした悪質な行為に関わっていないフェミニストの方も多くいらっしゃるでしょう。私もひとまとめに同一視はしません。

実際、この話が海外にまで広まったこともあり、その記事紹介ツイートにYunaさんという方が次のような注釈的なリプライを寄せました。

【DeepL訳】
筆者と読者の皆さん、こんにちは。私はこの問題をツイッターで知っている日本のフェミニストです。ひとつ言わせてもらうと、この女性をいじめたのはフェミニストではなく、漫画オタクと巨乳漫画が嫌いな意地悪な女性たちです。フェミニストと呼ぶのはやめてくれ、サンクス。

私も「アンチフェミニスト」認定を受けているので、誹謗中傷をためらわない悪質なアンチフェミニストと同一視されれば、このように言いたくなりますし、きっと言うでしょう。ご主張は大筋で妥当だと思います。(「フェミニスト認定」をある人の判断で出したり出さなかったり出来るのか、という問題はあるかと思います。)

しかし、Yunaさん個人は除外するとしても、これもまた一部のフェミニストの間で使用されていたノットオールメン(NotAllMen)論批判、つまり「すべての男性がそうではない」論に反対していたフェミニストたちに関しては、NotAllFeministsで擁護はできないでしょう。その道筋を自ら閉ざしているからです。

私は分割して考えたいので、本記事では特に意識して「一部のフェミニスト」という呼称を統一的に用いました。悪質な行為に加担していないフェミニストまで攻撃していると誤解されるのは望みません。

しかし、このような配慮抜きに「フェミニストが……」と大きな主語で書いても、NotAllMenに乗ったフェミニストたちは、「NotAllFeministsかよ」と言い返されるだけです。

この件では明らかに被害が発生しています。加害しているのが「悪質な一部のフェミニスト」や「あの人たちはフェミニストではない」と考えるならば、その批判や問題ツイートの通報に皆で協力していくべきです。

アンチフェミニストの側でも、「仕返し」のつもりなのか誹謗中傷が一部目立つのも事実です。たとえば「巨乳は肉塊」に「貧乳の嫉妬」などと悪口で応戦したり、相手の個人情報を暴いて晒してやろうとすれば、「"界隈"としては、最終的にお互い様だった」とまとめられてしまうでしょう。

女子大生の方が一刻も早く安心できる生活に戻られ、議論のありかたが相互に見直されることを切に望みます。

以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。

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