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旅行代理店がなくなる日

※この記事は2019年6月に私のブログにアップしたものです。
新型コロナの後、更に「旅行代理店不要論」は加速するとみています。
加筆して、noteで再掲いたします。、

明治38年滋賀県草津駅で駅弁販売をしていた
創業者の南新介(日本旅行の創始者)が
お伊勢参りの団体を引率したのが日本での「旅行業」の始まりです。

それから115年。

若い人は今、自分で何でも手配できますから旅行会社は使いません。

人口が減り、所得が伸びず「成長戦略」など
掛け声倒れなのに、
旅行会社(に限りませんが)
まだ、対前年120%増とかの数値計画を
立てて現場を煽ります。

数を作れ、売上を伸ばせと言われたら、
現場は不本意でも
「ひとりひとりのお客様の声に耳を傾ける」
ことはできなくなります。

そうこうしているうちに、コロナ騒ぎ。

旅行業界隈の人はどうするつもりなのだろう。
ほとぼりが冷めたら、また今までと同じように、

お得なキャンペーン!
マイルが貯まる!
世界遺産を巡る!

そんな旧来型のレガシーに後戻りするのだろうか。

これからの時代、ネットリテラシーの高い人は
自分で全てを完結させるのは当たり前です。

情報だってネットでいくらでも集まります。

一方で、「旅行には行きたいのだけど、自分が行ける旅行がない」
という旅行難民が急増します。

ベルテンポには
「高齢が母が旅行に行きたいと言っている」
「旅をしたいのだけど不安で一歩踏み出せない」
と言ったお問合せが一年中、寄せられます。

旅行会社は旅でご飯を食べているのだから、
もっとこう言った声に向き合えば良いのに、
それができない体質です。

「お客様を笑顔にしたい」のではなく「売上が欲しい」だけなのです。

お客様の旅行代理店離れはもう顕著に表れています。
だって、若い人、旅行会社使わないでしょう。

旅行代理店が「プロの自覚を持った旅作り」を
放棄しているから、
24時間年中無休で情報を提供してくれる
ネットが優位になるのは当たり前です。

実際、街中から旅行代理店の店舗は次々と姿を消しています。
私はどんなに悠長に見積もっても10年以内に(恐らく5年以内に)
店舗を構えたスタイルの旅行代理店は消滅すると考えています。

いや、恐らく旅行代理店という業態がなくなっているでしょう。

今、手掛けている旅行の企画手配の99%はネットに取って代わられます。
そして、1%の部分を磨き上げた人たちだけが
「旅のソムリエ」のような形でファンを抱えていくスタイルになるでしょう。

次世代型の旅づくりをベルテンポ・ファミリーのメンバーと一緒に
試行錯誤しながら創り上げていきます。 


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