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【開催レポート】CMC_Meetup Vol.11 「ステークホルダーの理解を得るには」を開催しました

「ステークホルダーの理解を得るには」をテーマに、第11回目となるCMC_Meetupを開催しました!

今回も運営メンバーとして企画から入られせてもらったので、企画から当日の登壇内容など、CMC_Meetup Vol.11の開催の様子をご紹介します。


開催テーマが決まった背景

テーマは、去年末にCMC_MeetupのFacebookグループでアンケートを取り、一番票が集まったのが「会社で理解を得るための説明方法(KPIの設定など)」でした。

アンケートの結果を元に、運営メンバーで話していく中で「会社で理解を得るために何が一番困っているんだろうね」と言う話になり、

「ステークホルダーの理解が得られないことじゃなかろうか」と言う結論に達し、今回のテーマが決まりました。

(そして、ステークホルダーの代表として、営業、デジマ、カスタマーサクセスの方々に登壇いただく流れとなりました!)


CMC_Meetup Vol.11「ステークホルダーの理解を得るには」

今回のアジェンダは、以下です。

19:00〜19:10: オープニング(CMC_Meetup Tokyo 運営チーム)
19:10〜20:00 :ステークホルダー パネルディスカッション
20:00〜20:15 :休憩 & ネットワーキング
20:15〜20:55 :6名のコミュニティマーケティング実践者によるLT
20:55〜21:00:ラップアップ
21:05〜22:00(中締め21:45):懇親会

ちなみに、会場は神谷町駅から歩いて5分程度のところにあるWework 城山トラストタワーさんをお借りしました!

東京タワーを一望できるとてもおしゃれな空間でした。Weworkさん、ありがとうございました!


オープニング

オープニングでは、私の方でCMC_Meetupの歩みと今回の参加者属性についてご紹介しました。

東京では今回で延べ11回、全国では31回目の開催となります。Facebookグループへの参加者や#CMC_Meetupのツイートも好調に延びています。

特記事項としては、成長しつつも新規の参加率が毎回半数程度ということ。新陳代謝もしっかりされていて、かつCMC_Meetupの母体が大きくなってきているので支部や関心軸での株分けをしているというフレームワークに沿ったコミュニティです。

ちなみに、今回の130+の方にお申し込みをいただきましたが、参加者の属性は以下の通りです。

コミュニティ参加の経験有無:90%あり、10%なし
コミュニティ運営の経験有無:70%あり、30%なし
所属団体での立場:マーケ46%、経営者・経営企画24%、技術者10%、エバンジェリスト7%、その他13%

意外とコミュニティ運営の経験がある方が多い!もしこれが、CMC_Meetupきっかけで経験者が増えたのであれば嬉しい限りです。


ステークホルダー パネルディスカッション

<登壇者>セールス代表:茂野 明彦さん(ビズリーチ)
     カスタマーサクセス代表:岡田 奈津子さん(フリーランス)
     デジタルマーケティング代表:水谷 博明さん(HENNGE)
<モデレーター>小島 英揮さん(CMC_Meetup 発起人)

パネルディスカッションでは、コミュニティマーケティング担当者のステークホルダーに必ずなる営業とカスタマーサクセス。

更に同じマーケティング組織の中で、データドリブンと熱量ドリブンという異なる指標を追うデジタルマーケティングの視点から「コミュニティマーケティングをどう思ってるか?」など、パネルディスカッションでリアルなお話をお聞きしました。


まず、紹介された社内のステークホルダーからコミュニティマーケティングに寄せられる「ありがちな声」の数々...。

会場やTwitterからも「わかるわ〜」的な反応が多く寄せられました。コミュニティマーケティングをやる上で、ステークホルダーの理解を得ることが重要なのは重々わかっているものの、難しい!というのがリアルなところのようです。


まず、営業目線でどうコミュニティマーケティングを理解していくべきか紹介頂いたのがビズリーチ茂野さん。

営業から見ると、コミュニティマーケティング=「リレーションセリングがめっちゃスケールするモデル」と考えると理解すると分かりやすい、とのこと。

また、営業にとっては、企画時点では、ユーザー会とコミュニティの違いがわからないが、参加して熱量を目の当たりにした時に、なぜコミュニティに連れて行かなかったんだと感じる(自分よりファンの人に進めてもらった方がいいと感じる)ようになるそう!

とはいえ、コミュニティに営業担当者が入ると本能的に売り込んでしまうということもあるそうなので、もしかしたら当日は参加してもらわずにユーザーさんや見込み顧客の紹介だけしてもらうなどの方がSell through the comunityは実現しやすいのかもしれないです。


続いて、デジマ目線でお話いただいたのは、HENNGEの水谷さん。水谷さんは、マルケトチャンピオンに選ばれるなど、ゴリゴリデータを見ていらっしゃるとのこと。

そんな水谷さんが話していた中で印象的だったのは、”(上の写真の図で言う)右上のリアル型の部分はデータではトラッキングしきれない。リアルのデータを貯めるのは難易度が高いけど、集めないと本質的な分析ができない”ということと、”メールを見ない人は全く見ない。他のチェネルでアプローチをする必要がある”ということ。

また、リアルのデータを活用することでより深いマーケティング活動が実現可能とのことでした。(ユーザーを想起してオンラインの施策が打てるので、ターゲットにあった訴求がしやすくなる)

マルケトチャンピオンでありながら、メールマーケティングなどのデジタルで全て完結するわけではない、とはっきり話していらして、グッと刺さりました。ターゲットによって適したチャネルは異なるので、当たり前なのですが、改めて考えさせられました・・・!


続いてカスタマーサクセス目線でお話いただいた岡田さんの話。

売り切りではないサブスクリプションモデルでは、従来型のファネルではなく、フレンチホルン型のファネルで考えなければならないとのこと。

また、売り切りではないからこそ、チャーンレートを下げるためにカスタマーサクセスが必須で、カスタマーサクセス目線のコミュニティはユーザーの活用を促進して、チャーンを下げるとのことでした。

ちなみに、カスタマーサクセスが立ち上げるコミュニティはクロス/アップセルにフォーカスしがちで、正直新規の顧客獲得には関心がいかなくなりがちという話も。

マーケティングだけでは完結しないし、カスタマーサクセスだけでも完結しない。結局どこの部署がメインでコミュニティを持つにしても、各部署と連携してバランスをとっていくべきなんだろうな。


6名のコミュニティマーケティング実践者によるLT

今回のLT登壇は全員公募とさせていただきました。

登壇いただいたのは、以下の方々です(応募ありがとうございました!)

①「ユーザー様じゃねえ、仲間だ!」 
 Sansan株式会社  小父内 信也さん
 
②「LINE WORKSユーザーグループ(LWUG)立ち上げにおいて、社内外の理解を得るためにやったこと」
ワークスモバイルジャパン株式会社   長橋 明子さん

③「3カ月で投資対象が変わる弊社でコミュニティの必要性を訴え続けた半年間の歩み」 
freee株式会社 川﨑 緑さん

④『NewsPicks番組発〜 母親アップデートコミュニティ立ち上げまで』
母親アップデートコミュニティ鈴木奈津美さん

⑤「フリーランス愛が強い社内で、どう企業コミュニティの重要性を伝え味方を増やしたか」 
ランサーズ株式会社  大津まやなさん

⑥「参加者への声掛けNG?!~経験ゼロな私のリアル失敗談~」
株式会社エイトレッド  渡辺 愛さん

Eightコミュニティを運営しているSansanの小父内さんには、ユーザーを16の区分けにして分析してどんな人かを洗い出す、社内で1番のヘビーユーザーになってユーザーの声を発信しまくる&自分がコミュニティのハブになるという話をいただきました。実際に、年間でユーザーの声を100ほど発信したことで、社内の反応に変化があったとのことです!すごい!

ワークスモバイルジャパンの長橋さんには、販売パートナーの理解を得るためにどう販売パートナーとのコミュニケーションをとっているかなどをお話いただきました。長橋さんは、以下を気をつけているとのことでした。
・コミュニティに関する報告をマメに行う
・利害に関係する要素を極力排除する(営業要素の排除)

freeeの川﨑さんには、コミュニティマーケティングのKPIをベースに
偉い人とコミュニケーションしたり、ロードマップを作成したり、社内で啓蒙をし続けたことが社内の理解につながったというお話をいただきました。

母親アップデートコミュニティの鈴木奈津美さんには、NewsPicks番組発の母親コミュニティが立ち上がったきっかけと、NewsPicksさんとの調整の末に、非公式のコミュニティとして活動していくことになった、といった話をいただきました。詳細は鈴木さんのブログでも紹介されています!

ランサーズ株式会社  大津さんからは、企業ユーザー側のコミュニティを新たに設立し、経営層向けにはランサーさん拡大に向けたストーリー、企業ユーザー向けには参加メリットの明確化と参加ハードルを示して説得した、というお話をいただきました。現在2名体制でコミュニティを運営していて、ランサーズコミュニティと同じく企業ユーザーコミュニティもさらに盛り上げていきたいとのことです!参加するハードルを下げるようにコミュニティの様子をライブ配信しているのも実践的な話で参考になりました。

株式会社エイトレッド  渡辺さんには、上司や同僚などのステークホルダーに反対されながらもどのように説得して理解を得ていったのか、と言った話をいただきました。


さいごには、小島さんの出版記念祝いのケーキ!

CMC_Meetup Vol.11のさいごには、3/14に発売される小島さんの著書の出版祝いにケーキのサプライズ!

イベレジの小笹さんが用意してくださったんですが、めちゃくちゃ豪華!ケーキの写真を撮ると小島さんの部分のプリント、顔認証されました。笑

CMC_Meetup Vol.11の後の運営メンバーとの反省会という名の二次会では、次のテーマや今回の振り返りなどをおこないました。ちなみに、次次回やりたいテーマは決まったんですが、次回はまだ決まっていません!

コミュニティマーケティングの実践者が増えるよう、また企画していくので、「こんなテーマがあったら嬉しい」、「こんなこと聞きたい」などあれば、ハッシュタグ#CMC_Meetupをつけてツイートいただくか、Facebookグループでコメントいただけると幸いです。

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