99%妄想

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雪だるま

小さい頃、雪が降った日。 私は公園で友達と遊んでいた。 冷たさに耐えながら小さな手で雪だるまを量産していたが、どこからか現れた同じくらいの年の子に全て破壊された…

紅
1年前
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白黒

梅雨が明けてすぐジリジリと視界が眩むような暑さが今年もやってきた。 アスファルトの地面は歪み少し先の建物はぼやけている景色は暑さを加速させ、 部活終わりですでに汗…

紅
1年前

雪だるま

小さい頃、雪が降った日。 私は公園で友達と遊んでいた。 冷たさに耐えながら小さな手で雪だるまを量産していたが、どこからか現れた同じくらいの年の子に全て破壊された。一個作っては破壊され、またつくっては破壊され、を繰り返していた。 その破壊神の友達とは高校生になった今でも交友関係があるが、雪だるまに代わり、今度は私の周りの人間関係を破壊している。 「沙耶、一緒に帰ろう。」 「うん。」 破壊神こと杏梨は、帰り際いつも下駄箱で待ち伏せて声をかけてくる。 今日はクラスのな

白黒

梅雨が明けてすぐジリジリと視界が眩むような暑さが今年もやってきた。 アスファルトの地面は歪み少し先の建物はぼやけている景色は暑さを加速させ、 部活終わりですでに汗まみれな体だが心からも吹き出しそうだ。 こんな日はアイスが食べたい。 最近新商品が出たなと聞いていた音楽が変わったタイミングで思い出すと我慢できなくなったので 家に帰る前にコンビニに寄ることにした。 コンビニの入口の近くに白い花が咲いているのが目に入った。 見たことあるなあ、どこでだっけ?などと思いながらアイスコー