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【極私的音楽雑記】#8 「アキレス最後の戦い」でジミー・ペイジに出会う。(1977年③)

ハードロックを聴き始めた当初はディープ・パープルを中心に聴いていたが、耳が馴染んでくると徐々にレッド・ツェッペリンに心が傾いていった。

「プレゼンス」、初めてツェッペリンを聴く。

1977年当時、まだツェッペリンは活動していた。そして、その時点の最新アルバムが「プレゼンス」だった。
友達の家でツェッペリンを最初に聴いたのが、このアルバム1曲目「アキレス最後の戦い」だったと思う。フェードインするギターイントロから始まりドットコ、ドットコと刻むリズムに乗って様々な曲展開、様々な音色のギターの重ね録音、ロバートプラントの声も繊細でカッコよく思えてきた。

そしてお約束の「天国への階段」、最初から最後まで全てがカッコいい。
そのほか「タンジェリン」や「レインソング」といったアコースティックな曲も好きになった。マンドリンや(その時は知らなかったが)メロトロンの音色も印象的だった。音楽性の高さ、幅広さに気づいていく。

ド派手な衣装でヘロヘロと弾くジミーペイジのギターが魅力的に思えてきた。写真を見るとジミーペイジは、本当にそこでギター弾けるの?というぐらい下の方で弾いていた。

「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」を聴き込んだ。

加えてライブアルバム「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」もまだ発売後、間もなかった。前年1976年に同名の映画が公開されているが、その時はまだツェッペリンを認識していなかった。ただ繁華街の映画館にこの映画の大きな看板があったのを薄っすら覚えている。

「永遠の詩」は黒いジャケット4枚組のアルバムだった。A面の「ロックンロール」〜「祭典の日」〜「永遠の歌」〜「レインソング」から、「天国への階段」を経てD面「胸いっぱいの愛」をで終わる。(オリジナル盤)
最後のプラントのセリフ「New York! goodnight!」 を真似した。

(最新リイシュー盤は曲目が増えて曲順も違っている)  


1979年の「イン・スルー・ジ・アウトドア」

その後1979年、高1の時、初めてツェッペリンのアルバムをリアルタイムで買ったのが「イン・スルー・ジ・アウトドア」だった。
発売日に地元の駅ビルのレコード店に買いに行った。怪しげな茶色のクラフト紙で包装されていた。ジャケ写もクールな感じ。

ただ楽曲は「プレゼンス」とは違って、これといったカッコいい曲がないな、と思った。「イン・ジ・イヴニング」もプラントの声がなんか低いなー、ギターリフもイマイチだなーと。
ただ「オール・マイ・ラブ」は後々にわたり好きな曲になった。ストリングスシンセのバッキングもガットギターによるメランコリックなギターソロもいい。

今、あらためて聴くと出始めだったヤマハのシンセの音はチープにも聴こえるがツェッペリンがシンセを使うとこうなる、というのを残してくれたのはありがたい。ジミーペイジのギターは当時感じた以上にたどたどしかった。

1980年にジョンボーナムが急死、ツェッペリンは解散する。その後、1982年に「CODA」が出たときは新聞広告を見た記憶もあるが、過去の未収録曲の寄せ集めな企画盤なんだろうなと思って手が出なかった。

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