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【アークナイツ×R6Sコラボ感想】レインボーシックスシージのことはミリしらな自分に『オペレーション・オリジニウムダスト』がもたらしたもの

ミリしらと言ったら若干語弊があるかもしれないけれど、ほぼほぼレインボーシックスシージのことは知らない自分が、一通り通常ステージとEXステージの攻略を終えたので、今回のアークナイツ 初のコラボイベント『オペレーション オリジニウムダスト』を振り返ってみようと思います。

■タチャンカは真の男

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タチャンカ。お前。お前だよ。カッコよすぎるでしょう。

正直アークナイツにタチャンカが来るまで、こいつのイメージはレインボーシックスシージ内でも屈指のネタキャラで愛すべき筋肉ダルマぐらいだと思っていました。

何せ「タチャンカ」でGoogle検索してサジェストされる画像だったり動画だったりが、軒並みネタに全振りした「レインボーシックス界のアイドル」「一生ネットの固定砲台」呼ばわりされている物ばかりだったので、どんな筋肉バカがテラの世界に異世界転送されてくるのか、正直ビクビクしてました。

それがさ。もう本当にカッコいいの。
アタリのアクション映画で巡り合ってしまった超絶完成形のマッスルヒーローですよ、こいつは。

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しかものっけからオリジムシをペットにして飼い出してるの。
なにこれ、かわいい。
巨漢と小動物の取り合わせは最高だと古事記にも書かれている。

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基本的に我々プレイヤーでもあるドクターの目線って、今回テラに不本意にも転送されてしまったタチャンカやアッシュ達レインボーシックスの面子達と同じなので、彼ら目線で改めて語られるテラの世界の文化や技術、感染症(オリパシー)の恐怖等を体験できるストーリー運びはとてもよかったですね。
自然とレインボーシックスのメンバーに意識を持っていかれるし、共感しやすくなる。

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特にミアロ先生の話は、通勤時間中にストーリーを読んでいたこともあって、往来の中で「ブフッ」と嗚咽が出るくらいには泣かされてしまいました。

騒動の中で体内の源石が活性化してしまい、感染の進行が早まってしまったミアロ先生の遺体は、やがて体の原型が保てなくなり爆発する。
その際に飛散する源石によって周囲にさらなる感染を広めないように、窓や通気口などを毛布やその場にある雑多な物で封鎖しはじめるロドスの面々。
その異様な光景に、訳がわからず呆気にとられているレインボーシックスの面々。

人の最期としてはあまりにも酷く、救われない結末。
ただロドスやテラで生きている人にとっては、これがもはや日常であり現実。
乖離感から得られるのは己の無力感と、「もしあの時ああしていればーー」という後悔。

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そんなミアロ先生の葬式の後に、タチャンカがアッシュに告げたこの言葉。

もう、何ですかこの男は。男の中の男ですか。
全てを受け入れつつ、己の無力感に苛まれつつ、それでも何かができると信じて。
こんな男に惚れないわけがないでしょう。

最後の最後には体を張って防衛線を守ってくれる頼もしい男、タチャンカ。

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いやもう、タチャンカ絶対テラの世界の方がお前に合ってるよ。
何だよ新生TACHANKAって。ubiの公式動画もおふざけが過ぎるだろ。
っていうかそのセリフ原作から使ってたのかよ!!!!

同じセリフでもこうも重みが違うのかと思い知らされました。
それくらい『オペレーション オリジニウムダスト』のタチャンカはカッコよかったです。

■苦労人アッシュさん34歳

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レインボー小隊の面々を率いるリーダーポジションがアッシュ。
元イスラエル国防軍所属の特殊戦術オペレーター。34歳。
テラに異世界転送されてからロドスのメンバーに会うまで、実に半年以上もメンバーを纏め上げながらも身を隠して生活していたというのだから、このへんはさすが特殊部隊というか、異世界での順応性が高いというか。

まぁ、軍歴いろいろやってれば34歳っていう年齢も若い方に入るのかもしれないですけれども。

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元のアッシュさんのお姿。えーーと、骨格入れ替えましたか???
この原作の姿なら間違いなく極限環境でも屈強な適応力で馴染むに違いないでしょう。

他のブリッツやフロストも散々突っ込まれてそうなんだけど、アークナイツに輸入されるにあたって虹6メンバーの美化が激しい。

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そんなテラの世界の無慈悲な現実を突きつけられ、苦悩しつつも、最後には累積された怒りに任せてドラッジをタコ殴りにする場面。スカッとしましたね。
まさにタフでかっこいい女性。

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そんな34歳が現地の種族に適応するために猫耳かぶってるとか想像すると興奮するんですけども!!!!!

■リスカム×ブリッツという虹6コラボ最大の功績

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ブリッツ君。実に顔が良い。
さわやかな笑顔に一撃でノックダウンされましたよ、あたしゃ。

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元の世界のブリッツ君も、若干彫りが深いけど素晴らしくイケメン。
イベント中でもこのビジュアルを裏切ることなく、時にはジョークを放ち、時には冷静にアッシュを押さえ込んだりと、レインボー部隊の緩衝材として機能していたと思います。

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というかこの2人イチャイチャし過ぎじゃありませんかねぇ!??!?
同じ重装盾持ち組みとして惹かれ合うものがあったんでしょうかね。

ブリッツが軽口でリスカムをタレこまして、嫌味のない距離感に困惑しつつも満更でもなさそうなリスカムを見てニヤニヤするフランカを遠目から眺めていたい(後方腕組みドクター)

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全然関係ないけど、ちょうど最近アマプラで『ALL YOU NEED IS KILL』を見直すことがありまして。
トム・クルーズが死に還りを繰り返して、クソ雑魚兵士から最強ソルジャーに成長して、バディのエミリー・ブラントを守りながら共に異星人を抹殺して最後には幸せなキスをして終了する映画(ちがう)。

『ALL YOU NEED IS KILL』の影響もあってか、傭兵部隊の男女がお互い意識しあって戦っていく微妙な空気感にヤられてしまって。
リスカムとブリッツもこんな感じで最後は愛し合ってしまえばいいんじゃないかな!!!(?????????)

とにかくリスッツはとてもいいものです。
2人で訓練室に放り込んで24時間特訓させよう(何を?????)

■どちら様のフロストさん?

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アークナイツ にはもう既に「フロスト」の名前がついた、いわゆるフロスト・ナンバリングのキャラが複数いる中、あえて真っ向から「フロスト」の名前で異世界転送されてしまった彼女。

ごめん、正直あんまり印象に残ってないです。

なんか常に見張りしてたり斥候してた印象。
え?何?パシられてません?フロストさん??ってぐらいに、お話が進行する重要な場面では、その場にいないんじゃないかレベルで気配がピタッと消えてたような。

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元のお姿も顔隠してるからか面影あるし。
まぁ仕事に実直な職人気質な特殊部隊員、って位置付けなんでしょう。
クールで冷戦沈着、高身長。綺麗好き。

こういう人がロドスに来た途端、「可愛い物好き」みたいな強烈なキャラ付けをされるとググッとポイント上がると思うんですけどね。
部屋にウサちゃんのぬいぐるみ置いてたりして、ベッドの上で抱きしめながらゴロゴロしてるところをウタゲあたりに目撃されて艦内中で噂になったり。ないか。

ところでレインボーシックス本編で廃止されたフロストの日本語ボイス。
アレ何なんですかね??????(聞いた途端に腹が捻じ切れた)

■仕事人シュバルツ

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(立ち絵姿が)えっちですわ。
この人はもう肌の露出多くしても少なくしてもどの道えっちなんですわ。

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ドラッジがシュバルツの名前を知っていたあたり、相当名の知れた必殺仕事人なんでしょうね。屋敷に侵入して鎧袖一触の立ち回りで敵を仕留めていく様はめちゃくちゃカッコ良かった。

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そんなシュバルツはうちでもエース級なので、せっかくだしボスの進化の本質戦でいっちょターミネートすっか!って感じで最初は連れて行ったけど、地形と敵の性質にとことん相性合わなくて結局ベンチウォーマーになってしまったよ。
(進化の本質君は挟み撃ちで封殺しました)

■アンリミテッド・レンジャーおじいちゃん

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え、何、このおじいちゃん。カッコよすぎません????
ゲーム内ではチュートリアルの1〜2回しか使ったことなくて本当ゴメンなさい。

低レアキャラってだけでゲーム内でないがしろにされることはなく、こうやってきちんとそのキャラのバックボーンを用意して描いてくれるのは本当にいいです。
多分全盛期のキレッキレだった頃のレンジャーおじいちゃんの実力って⭐︎6レベルなんだろうなぁ。
しかも使ってた得物が弓ではなくて曲刀ってのがまたかっこいい。

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一瞬この人みたいなイメージをレンジャーおじいちゃんに重ねてしまったよね。

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あとストーリー内でも触れていたけど、ロドスのオペレーターが普段当たり前のように行使している「アーツ」の力も、一般人は使うことはおろか、熟練したオペレーターでも血の滲むような鍛錬を積まないと扱えない、っていう設定にはちょっと驚きました。
オリパシーに感染したら誰でも扱えるようになる、ってわけではなかったんだね。

で、扱えない人はオリジニウム製品を媒介にした技術を転用して、うまいことやっていくしかないと。
思った以上にテラの世界に根付いているオリジニウム技術の闇が深そうな側面を垣間見てしまい、割とハードル低めな陰鬱設定もスラスラと飲み込めるストーリーテリングに、改めて飲み込まれてしまうのでした。

■もう言い逃れできないフラリス描写

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バッテリーって……一体2人で何を充電しているんですかねぇ……(ニチャア

■どうしようもない小悪党・ドラッジ

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ムリおじとか就活失敗おじとかシコおじとか、アークナイツに出てくるおじさん悪役ってどこか憎めないところがあったんだけど、ドラッジは本当にどうしようもない小悪党でしたね。
家族も味方も切り捨てて、ここまで私利私欲のために行動できるのも逆に清々しいというか。そりゃアッシュさんに顔面ボコボコにされて当たり前だわ。

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最初は配下に置いていたはずのレヴィに逆に利用されていたあたりも本当に情けない。逆にレヴィみたいな生粋のマッドサイエンティストキャラは大好物です。
論理と思考を盾に、科学の力で種としての生命の不完全さを克服しようとしている、ある意味で純粋な感情。よって邪悪。

「絶対に地表に出してはいけない」と言わせるまでの、この世の禍々しさを煮しめたような姿の今回のボス「進化の本質」のコンセプトも最高でした。
攻速低下腫瘍君だけは絶対に許さないからな。

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って表に出てきとるやないかーーーい!!!!!!

■お利口なだけで終わらないコラボイベントのお手本

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こういうソシャゲのコラボイベントもののストーリーって、大抵コラボ先に気を遣って、毒にも薬にもならない物が多いと思うんですけど、今回のアークナイツのレインボーシックスシージコラボは「毒も薬もマシマシ」レベルの、非常に骨太で歯応えのある、個人的にも屈指の良イベントでした。

「孤島激震」から「画中人」に至るまで、最近のイベントだと少しオリジニウム関係の話から遠ざかってたからかもしれないけれども、改めて語られるテラの世界の謎とオリジニウムの闇。
そしてレインボーシックスのメンバーを、無事元の世界に送り返すどころか、違和感なくグイッとアークナイツの世界に溶け込ませてしまう勢い。

読後感も含めて色々と感慨に浸れるイベントでした。これでレインボーシックスシージ本編をプレイしたら温度差に風邪引きそうだけど。

現場からは以上です。



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