この記事は定期ゲ・鶏 Advent Calendar 2019 12日目の記事です。

書いてるの誰？
定期ゲとかTRPGとかその他とか、ロールプレイ要素のあるゲームに手を伸ばしまくってる人間です。
ロールプレイ歴は大体5年くらい。一回やり始めてから今日までずっとやってます。
なんかそんな人間が書きます。

はじめに

この記事は何なの？とお思いの方々にざっくり説明すると、
ロール＆ゲーム……つまりはオリジナルキャラクターを登録し、またゲーム内でそのロールプレイを大なり小なり行えるゲーム。それらをやっていく中で自分が「あ～こういう所あるな～」と思った、楽しくプレイするコツを記していく記事になります。

そ、そんなゲーム知らねえよ～ッ！　という方は、以下の記事が一形態である「定期ゲ」について詳しく説明してくださっているのでオススメです。

ゼロから始める定期更新型ネットゲーム｜あるとわ/しろつめくさ
定期ゲーのチャットで、ロールをしてみよう！｜クォート
Q: んで、結局その「定期更新ゲーム」ってのは何が面白いの - @tyau_nen_

そして、この記事は、以下のような方々を対象者としています。

・定期ゲ/AP制ゲとかの用語がわかる人
・定期ゲをやって、続けられなかった経験のある人
・ロールプレイにおいて辛酸を舐めたことのある人
・レスが返せなくて申し訳なくなったことのある人
・ロールプレイとは？自己とは？宇宙とは？と悩みの深淵に陥ったことのある人

ぶっちゃけて纏めると『苦しんだことのある人向け』です。
我こそは生老病死衆生の苦須らく知らぬわ破！という方はそのまま覇道を猛進してください。私めはその意志こそを応援する者にございます。

重ねて説明しますが、この記事はあくまでも個人的なノウハウになります。
ですから、読んだ結果として「いや、自分は違うけど……」と思ったとしても、それはそれで正しいので、その気持ちを大切になさってくれればいいと思います。ビジネス書とか複数読んだら互い互いで矛盾することばかり書かれてますし、経験則ってそういうものですね。

また、ロールプレイ上のマナー等についてもあんまり説明しません。この記事を執筆するにあたって、解説しているリンクだけでも載せておこうかなと思ったのですが、大体のものが「強い言葉で制限する」内容となっており、ちょっと窮屈さを感じたからです。
最近の定期ゲやAP制ゲのルールブックにはマナーとかRP用語とかがビシバシ書いてないですしね。
（気になる方は「RP マナー」などで検索するといいと思いますが、バリアを張って読むことをオススメしています。知識と経験の集積ではあるのですが……）

それでは、お待たせしました。以下からようやく本編に入ります。

・期待をしない

望みすぎた者は暗黒面に堕ちます。
以上です。

はい。ちゃんと説明します。
期待をする、というのがどういうことかというと、「キャラクターを登録してここまで設定したんだから、絶対活躍するだろう」とか「チャットで会話のレスを投げたので、絶対返信がくるだろう」とかですね。
この様に期待値を上げておいた場合どうなるのかと言うと、「な、何故思うようにならない……？　私はちゃんとやっているのに……ふざけるな……私が悪いというのかッ！　違う違う違う……悪いのはお前達だ、この世界の怠慢だッ！」と見事にダークサイドに染まり、周り全てを傷つけるギザギザハートの暗黒剣士と成り果ててしまいます。

大体のことに通用すると思うのですが、期待は程々にしておいたほうが楽しめるんですね。少なくとも、PLや運が絡んだりして不確定要素の多いロール＆ゲームの場だと、当然を要求するのは危険です。
ですから、期待値は下げていきましょう。相手がシステムであれPC・PLであれ、反応を求めて行動するのが基本ですから、期待を完全にしないと言うのは不可能ですが、それでも求めるラインを下げておくことは出来ます。

『自分のキャラクターは何も出来ないで脱落するのでは』と思っておけば、そうならなかった時の楽しさもひとしおですし、
『返信は大変なものだから来なくてもいいものと思っておこう』としておけば、来た時にいっそう嬉しく思えます。
そうして楽しめば、自他共にギスギスすることが減りますから、めっちゃお得です。一見マイナス思考の様に見えて得します。

また、誰かに対して期待値を下げておくと、自分がもし出来なかったと言う時にも、許してやりやすくなります。
「お、俺は弱い……」→「だが人は弱くてもいいのか……？」と言うことですね。
これがギザギザハートの暗黒剣士だと「この世から弱い奴は抹消するべきだ！まずは自分からだハハハハハ！！！」となり、”闇”です。

この「誰かを許して自分を許す」メソッドは色々なことに通用すると思います。
しかし、世界は広いですから「ほざけ、所詮は弱者の論理に過ぎぬわ！惰弱也！」という真なる暗黒剣士の方々もいらっしゃるのでしょう……。個々人に合ったスタイルを取っていければいいですね。

・欲をかく

前の項と逆のことを言っていないか？
「この矛盾塊野郎が！やはりこの記事は即刻電子的焚書の手順を経るべきに違いない！」と思ったあなた、ちょっと待って下さい。
期待をしない、欲をかく……これらはちゃんと両立します。

あなたはありませんか？　
途中で諦めたけど、後から「もしやってたら勝ててたんじゃないかな」と思い返す勝負の経験。
ロールで話しかけに行こうかなと思っていた子がいつの間にかゲームから消えてしまっていた経験。
これは面白いのではと思った企画や計画を、恥ずかしいし迷惑掛けるかもとボツにしてしまった経験……。

欲をかくというのは、そういう時に脳内で「GO」のサインを出すこと。期待は程々にというのが踏み出した後の話であれば、これは踏み出すための話です。
己の欲望に怖気づいてばかりでは、後悔が生まれることもままあります。自分はありまくりました。
ですが、色々やってると「やらない後悔よりやる後悔」という行動非行動の法則が見えてくるんですね。

それでも、実際やってみた結果、
「あ、あの人は自分が話しかけに行ったせいでゲームをやめてしまったのでは～！？」とか、
「悪目立ちするだけで終わっちまったよォ～～～ッ！」とか、そんな風になる可能性だってゼロではありません。
でも、なんにも踏み出さなければ、部屋の隅で震え続けてミイラになる以外の運命が待ち受けていないので、そうしてただ乾き切るよりは、冷や汗に奥歯を鳴らす人生の方がいいのではないかと思うのです。

私自身が全てを肯定出来る仏ではないので、無責任に『絶対良いよ』と勧められる項ではありません。
ですが、欲というのはエネルギーです。エネルギーを制御し、吟味した上で、尚実行に移す。それって……なんかよくないですか？
輝かしき衝動の力……なんかよい！　普段引け目がちな人こそ……なんかよくなってほしいですね！！！

・不測の事態は覚悟しておく

予想もしてないことは、起きます。

急に襲ってきます。

自分が生んでしまったものにせよ、他者やシステムから与えられたものにせよ、不測の事態は避けられません。
そんな可能性を覚悟しておいて、耐えるということ。ここで書くのは、それです。

耐えると言っても、感情自体を否定するものではありません。
自分のキャラが早期脱落したとか、PTMの中で自分だけ宣言漏れしちゃったとか、
そういう時に「うわあああああ～～ッ」ってなるのは、ままありますからね。
布団をぶんなぐったりして（滅茶苦茶ホコリが出たのでおすすめできません）ストレス解消の手段に走りつつ、耐えることです。

先生！なんで覚悟して耐えると楽しめるんですか？
いい質問ですね。これ自体は正直、楽しむというより苦しまないで済むようにするコツです。
不測の事態が空から降ってきた時、苦しみながらも受け入れる土壌を作っておくか、否か。あくまでも心構えの問題ですし、「ふざけるなよどうにもならねえよちくしょ～！」となる時もあるでしょうが、少しばかりでも気構えをしておいた方が、”その後”を考えるならよかった、という話ですね。
最初の『期待をしない』と似た話になりましたが、それだけ重要ということでお願いします。

また、予想出来ないことを相手に与える可能性のある時、あるいは与えてしまった時も、「相手がなんとかそれを耐えているのかもしれない」と考えておくと、周囲との摩擦が減るのではないでしょうか。
ロールプレイの基本は共感ですから、例え何かを凄惨に踏みにじるロールプレイを善悪に頓着しないPCにやらせるのだとしても、PLがそれらを考慮していれば、また魅力が増す……自分はそう思います。
また期待をしないのと似たポイントですね。自分に適用することは……他者にも適用出来るんですよ！

(From:ハロウィンフタハナ カルミアさん @yu_fuse2)

・仕方ないと思おう

返信がずっと止まっていて申し訳ない……
メッセを残したまま離脱してしまって申し訳ない……
PT組んだり設定合わせもしてたりしたのに……
そんな悩みを抱えたこと、あるのではないですか？
（ないあなたはすごい！！！！天才！！！！！！！！）

私はあります。かなり……
その上でこれを言うと「この自己肯定野郎が！」となられる方も絶対いらっしゃるのでしょうが、
結局は仕方なかったことなのかなあ、と思います。

すっごく楽しいけど、難しいんですね。ロールは。
会話の内容だって一日立てば半分は忘れてしまうのに、一週間以上間の開けたメッセージを返すこととか。
何も内容が思い浮かばなくて、短いレスポンスに二時間以上掛かることだってあります。
ゲームの方だって、飽きてしまわずに数ヶ月以上宣言を続ける熱量を保つのは、勿論大変ですね。

創作活動は薄氷です。脳が莫大なエネルギーを使うもの。ですから、無理な時は無理なんじゃないかな……と思います。
失敗したらもう顔を見せることも出来ないと、各種アカウントを消してネットの海から永遠に消えるのではなく、仕方ないと一先ず流し、今後はどうすればいいかを考えて、改善するようにしていくこと。
消えない後悔を抱えて漂うよりは、その方がオススメです。少なくとも自分は、失敗の山の中でロールしています。

自分の場合、定期ゲに登録した上でやり遂げられなかったことはもう五回以上ありましたし、
やっていたロールを続けられなかったことも、同じぐらいにはあるのですが、
今も楽しくロールさせてもらってます……！
ですから、皆様もあまり気落ちすることなく、最終的に前を向いて行ってくだされば、
仲間が増えて自分が楽になります。是非この機会に増えていって下さいね！！！！！！


でも迷惑掛けた人にはごめんなさい！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

・敬意を持つ

とどのつまりは……これ！！！！！！
ロールの基本は共感です。ですから、相手に敬意を払っていると……うまくなります！！！！！！上手くなると楽しいですよね！？！？！？！？！？爆アド！！！！！！！！！！！！！！！！

また、ゲームもロールのシステムも、途方も無い時間を掛けて開発されています。運営費とか諸々もあります。自分は定期ゲの開発に手を伸ばしたことがあるのですが、やっぱ大変です。他のことに時間を捻り出す余裕が死にます。
ですから、そんな大変なことをやりきり継続し、場を用意してくれている方々にも、敬意は忘れないようにしましょう。
……え？　これの何処が楽しむコツなのかって？　
単純、運営の方々も人間ですので、我々がそういった志を持っていた方が……運営に関わるストレスが減り、場を続けてくれやすくなるのではと言う見込みです！！！！！！！
雰囲気が良くなれば、新しい運営の方も増えるかも！　もしかしたら自分が手を出すかも！　素晴らしいぜ！
素晴らしくなればいいですね。以上です！！！！！！！！！！

・最後に

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。如何だったでしょうか。
多分50％ぐらいの人は「いや違うな……」という気分になっているかもしれません。
しかし、重ね重ねですが、そういった自分に合ったスタイルを持っているのであれば、そちらを大事にして頂ければいいと思います。
多様性ハッピー！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
それでは！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

ところで今参加出来そうなロール場って何があるの？

定期ゲに関しては冒頭に出したしろつめくささんの記事に書いてあります。ありがたいですね。
でも、他にもこの世にはロールの出来る場所がいっぱいあるので、少しばかり書いていきますね。
(後々別記事にわけるかもしれません)

◆フタハナ - @futahana_pr
短期間、イベント開催及び年2回開催、バトロワ、死亡要素あり。
バディシステムが基本のゲーム、フタハナです。後述の大半のものと違い、現在(2019/12)は参加できる状態ではありませんが、短期間な分スピード感のある濃厚なロールが出来ます。
こんな人にオススメ！：死など普段扱えない要素の関わるロールをしたい！　でも人の心は失ってない！　情緒！！！

◆クエストノーツ - @questnotes
完全リアルタイム、ネトゲ風味、冒険者、依頼制、カードワースが参考対象。
個人で2010年から開発されているゲームです。過去にはバグが多かったのですが、今は結構安定しています。すごすぎる。
PC版とアプリ版がありますが、PC版の方が操作感がいいので基本はPC版かなあと思います。ロールは完全リアルタイムチャット。アイコンは6つ登録できます。
こんな人にオススメ！：TRPGやカードワースのようなのをオンラインでやりたい人、依頼を作ってオンラインで遊んで貰いたい人、リアルタイムの臨場感イエス！！！

◆流転のグリマルシェ - gurimaruche
ソシャゲ風味(というかソシャゲ)、冒険者、連れ出し式、商業。
アプリのみでプレイできるゲームです。
最初の頃はバグなど色々ありましたが、こちらも今は安定しているようです。
チャットルーム制なのですが、季節のルームを公式が出してくれてありがたいのが特徴です。個人ルームを作るには課金が必要だったり、色々お金が掛かる所はありますが、商業ですからね。
個人的にはレスを後から編集出来る＆編集回数が残るのが好きなポイントです。アイコン切り替えとかは出来ませんが……。
イベントなども盛ん～！　商業……！

◆Twitter創作企画
Twitterにてキャラクターシートを作成・運営アカウントに提出し、世界観や交流を楽しむものです。
基本的にはあまりロールを含まない形態で行われている事が多いですが、PLを隠したままPCを動かしてロールする企画が最近ありますから、こういった企画拡散アカウントなどから探して飛び込んでみるのもいいでしょう。
後述のPBCが今風になった感じかなと、個人的には思います。

◆PBC
プレイバイチャット。昔ながらのチャットでロールする場所が主にこう呼ばれます。
こういったサーチサイトから見ると色々やっていますし、こまめにチェックしていると短期開催のものもあったりします。
自分は常設いっぱい、短期二つに参加したのですが、想像以上に強者が多く、実に楽しかったです。
ただ、昔ながらな文のルールなどもありますから、その点はお気をつけください。郷に入れば郷！

◆PBW
プレイバイウェブ。PBWで検索すると色々今やってるのが出てきます。
商業の場合の特徴は、自分のキャラクターとお金だけ出せば、絵や小説になって返ってくることです。
ロールは書いた行動が小説の中に反映されるのと、掲示板的な所で話せるのが基本ですが、そういったスタイルが向いている人にはいいと思います。

◆Pixivファンタジア
絵を描いて返しての交流があるため、ロール場とも呼べるでしょう。文より絵で会話したい人へ。

◆もう個人で作っちゃう
自分は二回そうして作られたデスゲームロール場に参加させて貰ったことがありました。楽しかったです。掲示板機能の継ぎ接ぎで出来なくもないので、低くしようと思えば敷居も低く出来るのがポイントですね。

以上！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

それでは皆様、良きロールライフを！！！！！！！！！！！！！！！