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ボンズに恋して〜セカンドシーズン②・ボランティア奮闘記〜

ボンズファミリーの皆さん、今年もお疲れさまでした。この年末はいかがお過ごしですか。
私が福島ファイヤーボンズを本格的に応援し始めて、今季で2年目となります。毎週末、基本はバスケットライブで、たまには現地で愛するボンズを応援し、その勝敗に一喜一憂しています。
そんな私が今月16日土曜、郡山でのホームゲームバンビシャス奈良戦で運営ボランティアスタッフ(BONDSCREW)の一員としてデビューしました。今回はその奮戦記を記すことにします。

1 ボランティアを志したきっかけ

愛する福島の、愛する福島ファイヤーボンズの応援に完全にハマった私。福島のアリーナの雰囲気やそこで応援するのが楽しくて仕方なくて、今季も何度も福島県内に通っていた。

そんなボンズだが、昨シーズンオフにチームを長く支えた選手を大量放出し大改革を実行したが、ここまでの戦績は9勝17敗(12月24日現在)で東地区の5位。B2優勝、B1昇格はおろか、プレーオフ進出も遠くに霞む状況となっている。
県外住みの私にできることなど大してないが、成績不振で苦しむボンズを何とか支え盛り上げるため、自分にできることはないか。そう考えた時に頭に浮かんだのは、地元栃木で16年間続けているスポーツボランティア活動だった。

2 ボランティアへの申込から前日まで

ボランティア活動への参加を決めて、申込はどうしたら良いかと、福島ファイヤーボンズのホームページで調べてみると、申込は「うつくしまスポーツルーターズ」というNPO法人のホームページから登録してくださいとのことだった。
ルーターズのホームページを拝見すると、福島県内のプロスポーツチームでの運営ボランティアスタッフの募集や活動を一手に扱う組織らしい(認識が間違っていたらごめんなさい)。

ホームページ上で会員登録をして、活動希望試合への参加を申し込んで、無事申込は終了となったわけだが、私にはこれは新鮮だった。
栃木ではプロスポーツクラブが沢山あるが、ボランティアの募集は各クラブが独自に行っている。そこにクラブ間の横の繋がりはほぼないと思われる。もしこのルーターズが各クラブなどのボランティア活動のノウハウを集めて、福島県内のスポーツボランティア活動のレベルアップにつなげられたら、とても良いことだな。そう感じた。

参加申込から少し経って、試合の数日前に、ルーターズ事務局から、試合当日の流れや活動上の注意事項について細かに記されたメールが届いた。

その中で意外に感じたのは、当日の服装で「ジーパンNG」だったこと。おそらくお客様に対応する立場として、あまりラフな格好はそぐわないという判断なのだろうが、私が長く活動している栃木SCでは「華美でなく、動きやすい格好で」としか書かれておらず、ジーパンで活動している人も結構いる。小さなことかもしれないが、ある意味ルーターズやクラブの「本気のおもてなし」への意識の高さを感じる出来事だった。

3 活動当日の流れ

いよいよ試合当日。最寄りの那須塩原駅から郡山駅、そして会場の宝来屋郡山総合体育館まで、足取りはなんだか重かった。スポーツボランティアはこれまで16年やってきたとは言っても、種目も場所も異なる今回、それも慣れたり覚えたりするのに時間がかかるタイプの私が無事に活動をこなせるのか。大きな不安を抱えながら、アリーナに集合約15分前に到着。観客として歩く動線上にある集合場所、柔道場に向かったのであった。

柔道場に着くと、もうミーティングらしきものが行われていて、一瞬焦ったが、そこにいた社員らしき方に聞くと、これはボランティアではなくアルバイトの皆さんのミーティングとのこと。ホッとして、柔道場の外で待っていると、お仲間らしき女性が何人か柔道場に向かってきた。
思い切って自分からご挨拶をすると、ある先輩ボランティアの方から、笑顔で「楽しんでやりましょう!」と声をかけていただいた。一瞬で不安が消えていくのが分かった。率直に嬉しかった。

9時45分から全体ミーティングが行なわれ、私たちルーターズのスタッフは入場ゲートまわりを活動することが分かった。ちなみに私は栃木SCの運営ボランティアでは長く総合案内を担当していて、ゲートまわりでの活動となると、スポーツボランティアを始めた16年前以来のことだった。

全体ミーティングの後は、今度は活動場所であるゲートでのミーティング。それぞれとても事細かに担当を振り分けている印象がある。例えば栃木SCの場合だと、クラブは〇〇ゲート担当としか振り分けないが、今回のボンズの場合は活動前半がゲートの配布物配布→活動後半がゲートの手荷物検査という感じだった。

ミーティングの後は、この日は会場内のビッグフラッグの掲示→配布物(ゲームデープログラム)へのチラシ挟み込みと、慌ただしくこなしているうちに、もう優先入場開始という時間となった。

開始直前にゲートまわりボランティアで集まって「福島ファイヤーボンズ、絶対勝つぞ!オー!」と大声で気合を入れる。ボランティア皆さん、ボンズが本当に好きなのだな、そう感じた。

この日の配布物はゲームデープログラムと応援ハリセン、大きく分けてこの2つ。優先入場時は余裕を持ってお客様を見て笑顔で渡せていたが、一般入場開始後は次々と来られるお客様に配布物を渡すのに精一杯という感じになっていく。

そんな中、お客様から「体育館の警備員が誘導してくれない」とのクレームを受ける。こちらが申し訳ありませんと謝罪していると、先輩ボラの方がすぐに助けに来て、後に担当社員の方にクレームの件を繋いでくれた。この他にお客様から場所などの質問を受けることがあったが、その度に周りの先輩ボラの皆さんがフォローに入っていただいた。このフォローに何度助けられたことか。

開門直後のピークを過ぎて、忙しい時間と余裕ある時間を繰り返しながら、そうこうしているうちに、活動前半が終了。
この日のゲートは2レーンに分かれて活動していたが、レーンごとに30分間ずつ1回目の休憩に入り昼食を取った。本当は先輩ボラの皆さんといろいろお話ししたかったけど、お弁当を食べるのに精一杯だったことと、やはり微妙に残る緊張感から、なかなかお話しできないまま、活動後半へ。

活動後半は手荷物検査。だが栃木SC16年間のボラ活動でも、手荷物検査はやったことがない。前半にやられていた先輩ボラの方のやり方を見様見真似で、どこまで見れば良いのか、手荷物に触りお客様に確認するくらいでも良いのか、不安になりながら、もう一つのレーンの方のやり方もこっそり取り入れながら、何とかこなしていた。何かマニュアルのようなものがあれば良かったのだが。

試合が始まり、2回目約45分間の休憩に入る。場内のゴミ袋がいっぱいになっていないか確認しながら、2階自由席から試合を観戦した。声出し応援は楽しいが、ボランティアとして頑張ってから見る試合も充実感があって良いなと思った。ちなみにボンズが勝てば最高だったのだが、残念ながらこの日はバンビシャス奈良に敗れた。

ハーフタイムのアリーナの様子

試合を途中まで観戦し、終了が近づいてくると、ゴミの対応が中心となる。ゴミ袋内のゴミの量を確認して取り替えたり、入場口でゴミ袋を持ってお客様にゴミを入れてもらったりしながら(分別はないらしい)お客様をお見送り。その後はアリーナ内のゴミがないかを確認した。

そして最後にレイグリッターズの皆さん、BONDSCREW全員で記念撮影→柔道場に戻り全体ミーティングを行い、この日の活動は終了。今季使用可能な2階自由席の招待チケットをいただき那須塩原への家路に就いた。

ここまでで16時半。およそ7時間の活動だったが、ボンズの社員の皆さん、先輩ボラの皆さん、そして来場者の皆さんに支えられ、とても楽しく初活動を終えることができた。

記念撮影の様子

4 活動を終えて

活動時に配布されたマニュアルによれば、今季のボンズのテーマは「気配り」だそうたが、それを実感した活動だった。お客様対応で何かあればすぐにフォローに入っていただけるし、社員の方々にも常に温かい声かけ(「大丈夫ですか」とか「疲れますよね」)をしていただけるし、また配布であたふたしていると、お客様から「慌てなくて大丈夫ですよ」など優しく声をかけていただくなど、安心して楽しく活動することができた。

一方でボランティアスタッフ同士の会話や交流は少ないような気もした。殆どの方がかなりの頻度で参加されていると思われるが、その中でその輪の中に初活動の方々が飛び込んでいくのはなかなか難しく感じるのかもしれない。今回はなかったようだが、最初のミーティングでの紹介とか名札の作成、着用などはあっても良いかもしれない。


この日はアリーナがクリスマス仕様でした。

でも総じて言えば、今回のボランティア活動に参加して、福島ファイヤーボンズそして福島がますます好きになりました!正直やっぱりホームゲームは応援で参加したい気持ちもあるけど、また近いうちにボランティアとして愛する福島で活動したいなとも思っています。今回共に活動された皆さん、社員の皆さん、ありがとうございました!

追記・今回ボランティア活動中に、私に声をかけていただいたXのフォロワーの皆さん!あまりリアクションできなかったけど、めちゃくちゃ嬉しかったです!こちらもありがとうございました!

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