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せっかくなら前向きな言葉を作りたい。

37歳になると世間で流行している言葉についていけなくなることがある。昨日、スマホでニュースを見ていると知らない言葉に出くわした。その名も「片親パン」。ひとり親の子どもの食生活が、量が多くて安価な菓子菓子パン中心になってしまっていることを指す言葉らしい。貧困を表す差別用語だと書かれていた。

どうしようもない差別感というか冷笑感に怒りが沸いた。片親とパンという通常ならくっつかない言葉を足している。しかも家庭環境と食品という生理的に相性の悪い単語をつなげて目をひく表現にしているのが非常に嫌な気分にさせる。

僕が生まれてから半年後に父親が亡くなったので僕も片親だ。が、しかし、僕は片親だったことで何一つとして苦労をしたことがないし差別を受けたこともない。運が良かったということなんだろうか。そうじゃないと思う。母親の努力と周りの人々の理解だと思う。そもそも片親だから何だと言うのだ。僕は大学生のときに「ザ・ノンフィクション」を見るまで片親だと子供が荒れやすく描かれがちだということに気がつかないぐらい父親の不在を気にもとめていなかった。そんな父の不在が起業の後押しになるのだから片親も悪くないと思ってしまう今日この頃だ。詳しくはこちらに書いていますので暇な方は是非。

こういう新しいネガティブな言葉を知ると何とも嫌な気分になる。もっとポジティブな言葉が広がればいいし、作っていきたい。まだ辞書にない新しい言葉は新しい時代をつくる力がある。マーケティング的なポジショニングなんてつまらないことではなく、新しいポジティブな言葉によって、これまで気がつかなかったことやずっと悩んでいたことが解決できたら、どれだけ素敵な気分になるだろう。

辞書にない言葉こそが新しい時代をつくっていく。

自社で謳っている「オーダーメイド洗顔」というのもポジティブな想いを込めてつくった言葉だ。男性の肌は百人百様でひとりひとり違う。しかも、男性の肌はとても繊細なもの。だからこそ自分の肌に合ったものを使ったほしい。「肌は最も身近な臓器」とか「肌は内臓の鏡」と言われているけど、実は「肌は心の隣にある臓器」だ。肌の状態はコンプレックスや自信などの精神面に大きく影響する。肌の調子が良いと自分自身の気持ちまで積極的になるものだ。スキンケアで大切なのは「自分の肌にあったもの」を「継続して使うこと」だけ。そんなことを考えてつくった言葉だ。もっともっと広がるといいなと切に思う。