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アパパネで稼ぎ、ペルーサに貢いだ一年。〜競馬歴_2010

自分の競馬歴を勝手に振り返るシリーズ、ようやく2010年代に突入です。

2010年。

この年の個人的な年度代表馬は、牝馬は三冠牝馬・アパパネ

そして牡馬が、ペルーサですね。

先日も記事の題材にさせてもらった、ペルーサ。

2月末で引退した名伯楽・藤沢和雄調教師をして、「あまりふざけなさんなよ。」と言わしめた馬さんでした。
なんでそんなことを言われてしまったのか、その点踏まえつつ、振り返ります。




レベルの高かった牡馬クラシック戦線

この年は、結果としては、皐月賞はヴィクトワールピサ、ダービーはエイシンフラッシュ、菊花賞はビッグウィークがそれぞれ勝利。
中心は、前年のラジオNIKKEI杯、3月の弥生賞という2000mの王道路線を制していたヴィクトワールピサだったと思う。皐月賞、ダービーとも1番人気だった。

ただ、他にも多士済々という感じで、青葉賞を制しダービーで2番人気となったペルーサ、のちに古馬G1を勝つ馬として、翌年の春の天皇賞馬ヒルノダムール、秋のJCを繰り上がりながら優勝したローズキングダム(2歳時に朝日杯にも勝利)、2012年に香港でG1馬となる良血ルーラーシップがいた。

他にも、切れ者ダノンシャンティ(NHKマイルカップ勝ち馬)、G1こそ勝てなかったもののG1の常連だったトゥザグローリー、ディープインパクトを叔父にもつリルダヴァルなどが戦線を盛り上げた。

ダービー馬エイシンフラッシュも、2012年の秋の天皇賞で二つ目のG1の勲章を得ている。
検証が難しいが、世代としての全体的なレベルが高かった年のように思える。

2011年の有馬記念で、1歳年下のオルフェーヴルにまとめて負かされてしまった世代ではあるが、オルフェの実力はあまりにも傑出していたので、仕方ないように思う。

2010年クラシック世代は、全体レベルが高く、皐月賞の前哨戦から菊花賞まで楽しめた。また、古馬の王道三連戦(秋の天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念)にも有力馬が出走し、この年の主役を務めた世代だった。(1歳年上の世代は、ブエナビスタが唯一頭奮闘していたが、牡馬勢が精彩を欠いていたように思う。2歳年上の世代も元気がなかった。)


ペルーサを追いかけた(2010・春編)。

多彩な個性が揃った2010クラシック世代。

自分が追いかけたのが、ペルーサ

前年、ウオッカが勝利したジャパンカップの日の新馬戦でデビュー勝ちをおさめており、続く二戦目も快勝。三戦目の関西遠征、若葉ステークスでも、のちの天皇賞馬ヒルノダムールを相手に快勝。

そして迎えた四戦目が、ダービーの前哨戦、ダービーと同じ、東京の芝2400mで行われる青葉賞だった。

ペルーサ、鞍上横山典、単勝1番人気、オッズはダントツの1.4倍。


ペルーサはこのレース、2着馬に0.7秒という、重賞レースでは中々珍しい大きな差をつけ圧勝。それまでも評判の馬だったが、この圧勝により、一躍ダービーの最有力馬の一頭としてさらなる注目を集めた。

また、藤沢調教師にとって初のダービー勝ちなるか、という点も大注目だった。


迎えたダービー、自分ももちろん東京競馬場で観戦。(この頃、ダービーは毎年欠かさず生観戦するようになっていた。)

9番ペルーサ(横山典)、最終的な単勝人気は2番人気、オッズは2.6倍。


こちらが1番人気、皐月賞馬ヴィクトワールピサ。オッズは2.1倍。鞍上は岩田康誠だった。


東スポでは、大文字で「ペルーサ戴冠」


馬柱。予想家8人中、6人までもが「ペルーサ◎」。(残り2人はルーラーシップ◎)。


結果はこちらの動画を。。


スタート直後、11番ハンソデバンドがつまずいた横で、ペルーサが大きく出遅れ・・

これが、ペルーサ出遅れ癖の始まりだった・・。


この年のダービーは、スローになりやすいダービーの中でも、”超”がつくスローペースで流れ、後方からのレースを余儀なくされたペルーサは、最後の直線で外に持ち出され懸命に追い込んだが、掲示板にも載れない6着に沈んでしまった。

私は、ペルーサはもう来ない、だめだ、と観念してからは、どうせなら後藤浩輝騎手に勝って欲しいと思い、ローズキングダムを応援したが、惜しくも2着。

なんとも悔しいレースとなってしまった。

しかしこの時点では、多くのファンと同じように、まさかペルーサがこれ以降五年以上も勝てないスランプに陥るとは予想だにしていなかった・・。


ペルーサを追いかけた(2010・秋編)。

ダービーの後、夏を休養したペルーサ。

秋は10月の毎日王冠で復帰。ファンはまだまだ信じていた。(私も)。
1番人気に推された。

しかし、出遅れ

一頭遅れたのがペルーサ。


結果は、0.5秒差で5着に敗戦。


つづく秋の天皇賞

ブエナビスタ、アーネストリーなど歴戦の古馬に混じるも、ファンは見放さない。4番人気。

またも、出遅れ

7番、騎手(アンカツ)のお尻が落ちているのがペルーサ。


結果、よく追い込むもブエナビスタからは離された2着。接戦には持ち込めず。



そして、ジャパンカップ

まだまだファンは見放さない、同期のダービー馬エイシンフラッシュや、ダービー2着馬ローズキングダムよりも人気を集めた3番人気。

しかし嗚呼、出遅れ・・

真ん中ら辺、7番ペルーサ。


この頃には実況のアナウンサーもペルーサのスタートに注目していたのか、「スタートしましたっ、ペルーサ遅れましたぁ〜。」とすかさず動向をフォロー。


勝ったのはローズキングダム。(1着入線はブエナビスタだったが、斜行したため降着となった。)

ペルーサはブエナビスタより0.4秒遅れの5着に終わった。


そして、年末の大一番、有馬記念

(今思うと、3歳でこのローテーションは偉いな・・)

ファンも(私も)、今度こそはと、ブエナビスタ(単勝1.7倍)、ヴィクトワールピサ(8.4倍)につぐ、3番人気(8.9倍)に推した。


そして、ついに!


・・ぜひ、実況を聞いて欲しい。

「スタートしましたっ。ペルーサ、今日はふつうに出ましたっ。ペルーサがいいスタートを切りました。・・先行争い、まず・・」

笑。


このレース、現地で観戦していたが、スタートたしかに湧いていた。

場内、「おおっ!!」という感じ。

もちろん、驚きの対象はペルーサ。笑。


現地で撮った写真。1番ヴィクトワールピサの直後に14番ペルーサ。なんと先行集団!!


これで勝ってくれれば言うことはなかったが、結果はヴィクトワールピサ、ブエナビスタ、トゥザグローリーに次ぐ4着。


結局、この秋のペルーサは、毎日王冠5着、天皇賞(秋)2着、ジャパンカップ5着、有馬記念4着。

十分一流馬の実績とも言えるが、こんなもんか・・とがっかりしてしまったのが正直なところ。特に、有馬記念でトゥザグローリーに負けたのが、今思うと翌年からのスランプを暗示していたようにも思える。


孝行ムスメ・アパパネ。そして、放蕩ムスコ(?)・ペルーサの馬券。

・・と言うことで、2010年はというと、ペルーサの思い出に尽きてしまうようだが、牝馬クラシック路線の方では、三冠馬アパパネを追いかけ、こちらは良い思い出しかない。

桜花賞の単勝馬券。


オークスでも単勝をゴッツリ。
結果はサンテミリオンと珍しい1着同着優勝となったが、稼がせてもらった。


そして、そのお金をペルーサに注ぎ込んだ。


ダービー、ジャパンカップ、有馬記念。



2010年、私は結婚した。

間もなく、妻から「ペルーサ禁止令」が発令された。。



<追記>「記憶に残る名馬、ペルーサ」


競馬コラムサイト・ウマフリ様に、ペルーサについてのコラムを寄稿しました。
2010年以降のペルーサも含めて書くことができました!
私が撮影した写真以外の、素敵な写真も添えて頂き感激です。
もしよろしければこちらもご一読いただけましたら嬉しいです。


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