〜人生観変えたくない？〜

俺の中のブルゾンちえみがそう囁く。最近の日常が退屈だと思ってしまっていた俺に、だめウーマン、あなたインドに呼ばれてるわよ、と。

気づいていなかったけど、俺はガンガーに呼ばれていたらしい。

初めはガーキさんこと村野と2-3月に海外行きたくねと年末に話していた。ジョジ物語の序章と同様のフロー。

1/24、バカがきマリオ&ルイージ2人によって口火をきる。

村野：クソども黒玉(俺のこと)から伝達あるよ
長谷川：2/23金-26月あたり空いてたら小海外旅行ぶちかまそうぞ、集え

今回の社会の海原は大時化。細井が攫われる。可哀想に。言っていなかったが坂口はジョージア起案の時から遭難している。クルーを2人失うことになってしまった。ただ俺の足元も荒れていた。実際、有給ネゴ完了したのは1/31。旅程は2/21-25なので結構ギリだった。お前らの無念はガンジス川に流してやると決意し、島田、村野と3人での航海が決まる。

何回か行く国決め会議をする。俺がインドで稟議を回したけど意外とサラッと通る。正直、汚人日本ランカー村野は問題ないことは自明だったが、島田は弱潔癖なので嫌がると思われた。俺もそこまでインドを押し通す意志は無かったけど、会議中Googleで国を探してもそもそも地球には国がほぼ無いということに気づいてしまった俺ら。よく考えたらインドしかないじゃんて。

何回かに分けて諸々予約。俺らにしてみれば2週間前くらいに飛行機、宿をとるくらい余裕。しまgleもあるし。
ただ、細井坂口生還の猶予期間を設けたせいで1番良い飛行機が埋まってしまい飛行機代が5万高くなった。
3人ともオンラインVISA申請を1時間かけてやったのにタイムアウトで落ちてやり直しになり多くの時間を失う。俺に関してはクレカのエラー含めて2時間は失った。
これらの怒りも全てガンジスに流す予定。

組んだ工程は今までで多分1番ハード。移動時間を睡眠時間換算しても何も文句が出ないイカれ人達。きっと、旅行でこのムーブができるから俺らは共に旅できているんだと。

インドという国。
街が汚いのも分かっているし、俺らの実力なら現地民にボラレることは確定、腹も絶対壊す自信がある。仲良くなったインド人と飯を共にすると睡眠薬を盛られて全て盗まれるという嬉しい事前情報もある。
インド人はすべて敵だと思って、堅めたディフェンスは緩めないつもり。こっそりしっかり３日前から整腸剤飲み腸内改革を実施していることは秘密。

だけど、気づいたら早くお腹壊したいと思ってるし、スリばちこいって感じ。

行く前からそう思える国、インド。

今回も我らは世界に爪痕を残し、記憶のページをこの日記に刻む。

旅中1秒も止まることはないし、無数にいるインド人がスクラムを組んだって誰も止めることはできない。

時をかける少女？

いいや、俺らは

″インドを翔るpoor yellow monkey children″ さ