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インドを翔けて🇮🇳DAY2


〜齢二十六の人生観はそう簡単に変わらない〜

2024.2.22

2時起き。1時間半睡眠。何故か全員一致で快眠。まだお腹は大丈夫そう。部屋の温度は暖かめ。この時間の部屋の温度が1日の最寒だろうとのことで上着は何も持たず、半袖一丁羅で街へ繰り出す。外に出てから島田が靴下を履いていないことに気づく。おっちょこちょいな島田純一さん。

空港で村野のうんこ待ちをしていると蚊に刺される。怖すぎて最高。痺れるね。チェックインは一瞬で終わり空港で2時間睡眠。島田は靴下を買った後に寝ずにバラナシサーチをしてたらしい。さすが過ぎる。バラナシの天気を調べると雷びりりの天気予報。乾季の雨は1ヶ月に1回あるかどうからしく拍手。楽しみ。目の前のジャパンレディはドライヤー忘れて髪が爆発しているからバケハをしているらしいというどうでも良い話も一応メモ。

バラナシ空港着。若干の腹の滑動を感じる。魔物が寝返りを打った感じ。Uber呼んでヴィシュワナート寺院という黄金寺院へ向かう。道中からの景色、街の雰囲気はデリーとは全く異なる。道の整備は行き届いてなくてストリートスタイルな感じ。ただデリーと同じくレベチの群衆。


カオス


目的地付近に到着。既にデリーの鬼群衆無限クラクション編を経た俺らはクラクションには全く動じない。こころは0の型、凪。真後ろで鳴らされても譲らないし、大通りも難なく横切っている。てか、こいつら危ないから鳴らしてるんじゃ無くて、通りますくらいのテンションで鳴らしてることに気づいた。

黄金寺院。入り口付近のセキュリティに入り方を聞くとチケットが必要とのこと。少し離れた売り場へ行くと子供たちがお花を買ってと言ってくる。俺らは義務教育で真心を破壊されたジャップのため無視する。これらの積み重ねがこの旅の最後、気づきを得ることになる。

窓口の人はぜったいにキツめの性格の女性。色んな指示をされて、うろうろしながら従う尻敷かれ男3人。1人千円ちょいを支払い3人の所持金150ルピー、つまり300円。帰ってきたpoorメン。寺内への持ち物はパスポートと財布だけでスマホだめらしい。受付付近にいた陽気なインド人男と話してると、受付女のしもべのピンクニキ、ブルーニキに細布を羽織らされ外へ出る。ぶっきらぼうなニキ2人に率いられて、何をするのか全くわからないままポケモンレンジャーのポケモンみたいに一列で脳死で着いていく。中に入ると猿が大量にいて、女性がお菓子を奪われていた。怖め。境内みたいなところに入ると、土足禁止だから脱げと言われる。雨上がり故にビチャ泥上で素足歩き。素足になること先に言えドアホ。と思ったけど、ひんやりしてて気持ちいい。すぐ慣れた。手を水で清めた後、右手にミサンガ、おでこにインドと言ったらの紋様(黄色)、謎の小箱を受け取る。ピンクからこの寺の説明を英語で受けるもほぼ聞き取れず。シヴァが祀られている寺院とだけ分かる。結構すごいとこらしい。小箱はプレゼントだと。右手にシヴァを宿して、これまた謎の大行列に並ぶ。インサイドでなんかしろとピンクニキが言ってたけど理解できず、変な窓から中をチラ見すると黒い物体に泥水やお花ををかけている人達がいる。よく分からなかったけど後から真ん中のがシヴァだったと気づく。シヴァチラ見。10分後集合と遠足スタイルの指示を受けて、少しぶらつく。跪いてお祈りしている人たちがいるゾーンをすたすたと歩き、注目を浴びる。境内の高台に登り寺院全体を見渡し、靴を履きに戻る。ビチャ足、最悪の状態で靴下を履き嫌な気持ちになっていたが、村野は泥でサラサラで綺麗になったと呟く。彼は砂隠れの里の忍者だ。約束の時間通り集合場所に行ったが、ピンクニキは来ず、今生の別れ。

付近の街並ほぼItaly


その後、火葬場のマニカルニカーガードを見にガンジス川へ。雨上がりなこともあり道がクソほど汚い。糞だけに。早速ガイドの営業がきてマニカルニカーガートの場所を教えてくれる。無視。とりあえずガンジス川へ行き、躊躇なく手をバシャバシャさせガンガと繋がる。村野島田は有名な沐浴場所で触れるとのことで向かう。俺もそっちがよかった、早く言え。乾いてきたら手がサラサラする。理由は不明。ささくれがピリつく。油断した。ガンジスのフォースが体に巡る。 


ガンガと人々


マニカルニカーガートに向かうも見れず。バラナシを北から攻める計画。とりあえず有名な沐浴場所で島田、村野ガンガと繋がる。

一旦休憩。モナリザコーヒーというカフェ。時間は10時くらい。欧米人女性と相席。俺と大輔はポテトのナンとヨーグルト、ピクルスチリソース。そしてチャイ。美味かった。チリソースはケミカルな味がして不味。ナンと言うことはつまりガンジスハンド。多分普通の人間ならガンジス触った後は手づかみ系の飯は食わないが、俺らはアホメンだから知ったこっちゃない。ついでに村野はフルーツ、冷たいジュース、フルーツとナマモノに着手していた。かっけえ。

ガンジス手清め飯



その後近くの有名なババラッシーへ。土足禁止の店で靴を脱がされる。日本回帰できた。俺はバナナ&ココナッツ、島田はマンゴーバナナ、村野はチョコクランキー。インドきて1番美味い。普通にヨーグルトが美味かった。

1stらっしー


次は島田が探してきたMaharaja Harishchandra Ghatという火葬場へ。マニカルニカーガートより空いていて、詐欺師も少ないらしい。道中貧しい子供たちに金をせびられるも、なんせ3人で150ルピーしか持っていない。多分君たちより金ないよ、と。塗料つけ女の子は額に塗料をつけようとしてくる。自分達にも模様でメイクしており可愛らしいけど、その手には乗らないよ。村野はYouTubeで有名なラッキーという名のインド人に気に入られほっぺつねられる。怖がってた。

Maharaja Harishchandra Ghat着 。静か目で営業も少ない。だが燃えてるところ見れず。インド中からヒンドゥー教徒の遺体が運ばれてくると聞いたけどなんでだろう。雨の影響か、今日は誰も死なない日なのか、何故かは分からない。

時間は有り余っているのでPDRモールへ。初のリクシャ。楽しい。死の渋滞で途中下車。

リクシャ停車


雑魚モール。とりあえず建てたものの利用者がおらずだ廃れたのだろう。とりあえずスーパーで紅茶を購入。60円でドデカオレンジバッグを手に入れる。

火葬場は何が何でもみたい。時間はあるのでもう1アタック。モールからガンジスに向けてUber呼ぼうとしていると2人からリクシャ鬼営業。雰囲気は悪くない。顔をみると片方が細ディカプリオの様なイケメン。もう片方は細髭男。ディカプリオはインキャだから攻めきれず、髭の攻撃が続く。鬱陶しかったので無視してUberを待つもマッチングせず、リクシャに乗ろうとなる。よくみるとディカプリオのリクシャは紫でセンスが溢れでていた。こいつの居場所はハリウッドに違いない。バラナシに収まる器ではないことを確信した。ただ隠故に髭もじゃに主導権を握られ、歩いた方が良いと言われて歩くことに。きっとディカプリオがこの混沌とした街でやっていけてるのは顔とセンスがいいからだろう。ただのインキャなら淘汰される場所だから。

ガンジス川に向けて歩きながら周辺の散歩。小道を切り裂くジャップと化す。現地民すらほぼいない、観光客なんて通っているわけもない小道。颯爽と歩いた。先導は小道好きの島田っティ。ベネチアを思い出したけど、圧倒的に汚いのでアリエッティのBGMは脳内再生せず。うんこあるし雨上がりでぐちゃぐちゃだし、みんなゴミ捨ててるし、半地下だし、何も考えずぼけっとしてる人沢山だし、謎の赤い物を口から出すし、電線が目の高さまであってリンボーダンスでくぐっちゃうし、噛まれたら一発で死ねる犬と鼻差ですれ違えるし。最高だった。人の営みを感じたよね。

ヤギを避ける人々


道中英語を話せる子とくそジャパンに道を譲る子が現れる。こいつらがこれからインドを変えていく。30年後の君へ、と題した。進撃の巨人バラナシ編。俺らが記憶を伝承してやるから待ってろよ、自分が始めた物語は自分で完結させろな。俺らは彼らにそう想いを託す。

とりあえずカフェチルしようとなり歩いていると、謎の帽子ステージ。丸い帽子を被った人達の街に迷い込む。奇妙なものを見ている目で見てくるもの、冷たさは感じない。見返りなしでカフェの場所を教えてくれる。優しい。目的地はLallan hotelという店だが、外から見ると人1人いないし、奥にヤバめのやついる。危険を察知して一旦エスケープ。別の店へ。

島田サーチでカフェ、IMOK Cafe by Mark's Cafe-Dinerへ。愛嬌満点の女性、ホスピタリティぐっど。チャイティーうま、トイレはお香スモーク。トイレ壊れてて村野のうんち流れず、店員に見つかる前に足早退店。


時間がありまくりなのでガンジスチル。火葬場に向かうが、もし死体が運ばれて来なかったら島田を捧げることになってるから見れずに帰ることにはならない。ガンジス川内で子供に鞭で叩かれまくるモーモさん、沐浴して顔を沈める現地民を横目にする。強い。

泳いじゃってる


Maharaja Harishchandra Ghat着。3ヶ所の火葬台の様なものがあり、左のが何やら燃えている。3人アジアが目の前のベンチを陣取る。ガンジス川を見ると布に包んだ死体と思われるものを竹の担架にのせてでガンジスに浸している。それを台の前まで運んできて担架から下ろす。死体には布が巻かれており顔は見えない。そのまま数人がかりで薪の上におき、お花を供えたり、燃料のようなものを蒔いたりして、裸足の白着の男が火をつける。周りではシャーマン的な人が太鼓を叩いている。こいつらは関係者かは分からん。
この一連を見て最初に見た左の台の炎は人が燃えた後ということになる。薪の炎が死体に移り、黄色っぽい黒っぽい煙が出て、体液が台の下に垂れる。匂いは全くキツくなく、ほぼお寺の煙の匂い。時おり嗅いだことのない形容しがたい煙の匂いがしたが、想像とは全く違った。周りではヤギが供える様のお花を食べていたり、ニワトリが鳴いていたり、腕に障害を持った人がレモネードを売っていたり、おっちゃんが大声で叫んでいたり、燃えている死体に火を行き渡らせるため棒で突く奴がいたり。死が日常にあることを気付かされた。日本では気付けないこと。死をみて生を省みると言うがまさにそう。このバラナシには多くの人間の力強い生と、人間の最期となる死が隣り合わせにあり、それを目の当たりにできる。来てよかった。
少し経つともう1人運ばれてきて、その後、子供の遺体が運ばれてくる。子供と言ってもサイズ的に中学生以上かな。初めて遺族をみた。見送りにきていた。お母さんとおばあちゃんらしき人が涙流しており、気持ちが入ってしまい涙目に。大切な人の死はどの国でも辛い。当たり前のこと。
台を見ると足、頭が見える。俺はまだ身内の火葬も立ち会ったことがなく、火葬自体初めてなので衝撃。ただ、26年も生きたからか、その程度の若者だからかは分からないが人生観は変わるまでは行かなかった。多分変わったと言ったやつは言いたいだけ。
遺灰を浴びながら1時間くらいベンチを占領していた。あっという間だった。島田はほぼ一言も喋らず。スピってるのか聞くと、いやと言っていたがあれは島スピしてた。
途中片足無い人が健常者に転ばされ、悔しさややるせなさで地面にうつ伏せにうずくまっている光景があった。そいつは松葉杖を使って悔しそうにどこかへ帰って行った。村野は火葬よりこっちの方がこころに来たらしい。分からなくはない。

その後、ガンジス川を一望できるテラスのレストランを見つける。dolphin restaurant。これも島gle。ヒンドゥーなのにビールがあり、ピザ、カレーなど色々頼む。美味さインド一更新。プジャーを上から見れた。人がゴミのよう。船が集まってワンピースの頂上決戦みたいになってた。分かれ。それをみて村野が沐浴のカーニバルじゃんと言う。神聖な催しだ、ガンジスに沈めんぞ。

ガンジス一蹴


飯を済ませ、想定はしていたけどプジャー横目に激混みの中ガンジス川を後にする。帰り道はいろんな分野の営業がすごい。指塗料つけ女の子が付けようとしてくるがボクサーチャンプ並みのスウェーバッグで容易にかわす。他の営業もノーといえば来ない感じがインド人の人柄を表してる。

これ毎日やってんのいかつい


帰りのUberでは村野が寝て島田と二人でジョージアウシュグリの旅の回想など話す。

帰りの空港でついに脱糞のファンファーレが鳴る。2日ぶりにうんこ出た。見事な緩みのない立派な糞。今朝の腹の滑動は魔物ではなかった。最高。

これにてバラナシ編が終わる。バラナシの歴戦の営業マンたちに対して、俺らはマサイ族やジョージア人になりきったり、逆に金をせびる側になったり、NOしか喋らないロボになったりして跳ね除ける力もつけた。
ガンジス川は思ったより綺麗だし、集る人はいるけどしつこくないしインド人は意外とシャイ。みんなそれぞれ生きるために営業しているだけ。
憎い子供は一人もいないし、きっと金があればペン買ってあげれたし、街は臭い瞬間はるけどそこまで臭くない。
バラナシは汚い臭いとマイナスなイメージだけ先行していたけど、雨上がりで最高に汚い状態のバラナシでも訪れてみるとそうでもなかった。
色々な人との遭遇で疲れるけど、生の活力を感じられて刺激のある面白く素敵な街だった。

デリーに着く。雑踏に揉まれ尽くした俺らは面構えが変わっていた。リヴァイ兵長もびっくりの成長スピード。デリーについてもクラクションが心地よく、大通り横断も営業も何も怖くない。0時過ぎにデリーのホテルに着き寝る。

どこだって自分でいってみなきゃ分からない。それを再確認できたいい一日となった。

この日からシヴァを宿す

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