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子どもの才能を見つけるために大切な6つのこと

 こんにちは!子どもと共に未来を育む 共育コンサルタントの金澤です。

 子どもって、本当に可能性に満ち溢れていると思うんですよね。どんなに小さい子でも、経験をそれなりに積んだ私より得意な分野、才能のある分野があるわけです。子どもを見ていて「すごいな〜、私にはできないや」と思った経験はどなたにもあるのではないでしょうか。

 ところが、多くの子たちはその自分の才能や可能性に気づかずに歩んでいきます。自分で自分の才能に気づくことは(大人でも)非常に難しいことですし、気づかないことはごく普通のこと。でも親としては、子どもに何か才能があるならば、伸ばしてあげたいと思うのが親心ですよね。

 そこで今日は、そんな子どもの才能の見つけ方をご紹介します。最後まで読んでいただいて、もしやったことがないこと、考えたことがないことがあるようでしたら、ぜひご自身の子どもと一緒にやってみてください!

【環境】なるべく多くのことに触れる機会を作る

 冒頭に話したとおり、どんな分野に才能があるかということは、自分でも全然わからないことです。赤の他人ではなく、かつ自分自身でもない「親」とう存在は、子どもの才能を見つけるのに貴重な存在です。

 まず最初に心がけて欲しいことは、なるべく多くのことに触れる機会を作ることです。幅が広ければ広いほど良くて、絵や音楽など芸術系、サッカーや水泳など体を動かす系、将棋やパズルなど頭を働かせる系、陶芸や模型などものづくり系・・・それこそ世の中には本当にいろんな習いごとや体験ができるものがありますよね。

 また、働くという意味でいろんな業界を体験してみるのもいいですね。キッザニアとかカンドゥーのような、子どもがいろんな体験をできるような施設もありますので、そういうところに家族で行ってみるのもいいでしょう。

 子どもは自分でいろんなことを体験する機会を作ることができません(行きたい!といえば別ですが笑)。ぜひ親がアンテナを張って、いろんなところに連れて行ってあげてください!

【環境】活躍している大人にたくさん会う機会を作る

 上記に加えてもう一つ効果的なのが、「活躍している大人に会わせる」こと。活躍と言っても、プロや有名人のような人ではなくて大丈夫です。親として、「この人はいいな」と思えるような仲間や知り合いって、周りにいると思います。

 そういう人がいたらお願いして、ぜひ子どもと一緒にご飯を食べに行ってあげてください。そこでその人が考えていること、子どもに大切にして欲しいことなどを聴く機会を作るのはとてもいい経験になります。

 「探求学舎」を立ち上げ、一躍時の人になっている宝槻泰伸氏は、著書「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話」の中で、家によく父の知り合いが来て、その人たちの話をたくさん聞いたことが視野を広げることに繋がった、と仰っています。

 子どもにとって、大人との出会いは刺激に満ちたもの。親と学校の先生以外にも、いろんな人にあって考え方の幅を広げることが、才能を見つけるのに役立ちます。

【声かけ】何がかっこいい・楽しいと思うかを子どもから引き出す

 続いて、親から子どもへの声かけの仕方で二つのポイント。上記のような体験や経験をしてきたら、「何が楽しいか」「どこがかっこいいと思ったか」など、子どもの考え方を掘り下げる手伝いをしてあげてください。

 例えば何かの習い事を体験したとして、「どうだった?」と聴くのは普通のことだと思うんです。子どもが「楽しかった!」と言ったら(「楽しくなかった」でも問題なし)、そこからが勝負。

「楽しかったっていうのは?」

 と聞いてあげてください。そうすると、子どもは子どもなりに何がどう楽しかったかを頑張って表現しようとしてくれます。その表現してくれたことを元に、さらに「〜〜っていうのはどういうこと?」と深めてあげて欲しいのです。2〜3回深めれば十分だと思いますが、これによってその子がどんなことに楽しさを感じるかが抽象化されていきます

 このやりとりを、何かを体験するたびにやっていきます。そうすると、徐々に「どんなことに楽しさを覚えるか」「どんなことを嫌だと感じるか」という共通点が出てきます。これこそが、才能の片鱗だと思ってください。嫌なことよりも楽しいと思うことの方が、才能は発揮されやすいもの。ぜひ本人の価値観を一緒に探す感覚で、色々と話を引き出してみてください。

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【声かけ】ポジティブな声かけに徹する

 いろんな体験やコミュニケーションを取るときには、常に「ポジティブな声かけ」に徹することも忘れないでください。

 ひどいケースでは、体験が終わった直後に「お前下手だったな〜」みたいな評価をしたり、「もっとこっちから行かないと」とアドバイスをしてしまったりすることがあります。これは良かれと思って言っているにも関わらず、才能を摘んでしまう可能性があります

 本人なりに一生懸命頑張って何かをやって、心の中では達成感や楽しさを感じているかもしれません。そこに、親から否定的な言葉を投げかけられたらどんな心持ちになるでしょう。

 最初からうまくできる子は本当に一握りで、楽しくて夢中にやっている中でだんだんうまくなっていく子の方が圧倒的に多いのです。だからこそ、最初の段階でネガティブに働きかけるのではなく、「よく頑張ったね」「一生懸命やってたな」など、前向きな声かけを心がけることが大切です。

【スタンス】親が頑張りすぎないで、自主性を尊重する

 次に、親のスタンスについてのポイントを二つご紹介します。

 なんとか子どもの才能を見つけよう、輝いてもらおうと親が頑張りすぎると、いつの間にか親の趣味・嗜好が入ってくることがあります。親がサッカー選手になってほしいから、なんとかサッカー関連のもので周りを固めてしまう。それを子どもが心から楽しんでいればいいのですが、本人は野球をやりたかったなんて話は、テレビやWEBだけではなく身の回りでもよく聞きます。

 親の役目は「環境を準備すること」までにとどめ、あとは本人がどうしたいか、何をやりたいかに委ねていくようにしてください。

【スタンス】親の経験や価値観で子どもを判断しない

 最後のポイントは、親の経験や価値観で判断をしないということ。

 例えばものすごく絵を描くのが好きな子がいるとします。絵を描いていると表情も生き生きするし、時間を忘れて夢中になれるもの。でもそこで、親が「将来絵描きは食えないぞ」とか、「そんな不安定な職業でこの子は幸せにならない」と、無理やり他のことをやらせようとしたり絵を描くことを止めさせようとしたりすることがあります。

 本当にそれでいいでしょうか。親としては将来が不安定になるということを心配することはとてもよくわかります。でもその心配事についての責任を取るのは、最終的には親ではなく本人なのです。まだ子どもの時にその責任能力や判断能力を求めることはできませんが、夢中にやっていることはぜひ勝手に判断せず、できる限り目一杯やらせてあげてほしいのです。

 例えば絵を描くことであれば、画家以外にも、イラストレーターとか漫画家とかデザイナーとか(それこそデザイナーは現在社会で引く手数多ですから)、いろんな可能性が転がっているわけです。それを本人が将来選んでいくことができれば、十分楽しんで生活できるのではないでしょうか。

 そこに親が入ってしまうのは、才能を潰してしまう行為だと思います。やっていて夢中になれることが何よりも最強です。親の価値観で止めてしまうのではなく、子どもの一番の応援団になってあげてください。

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結論:子どもの「軸」探しを親が一緒にする!

 子どもの才能を見つけるためのポイントを6つご紹介しました。全ての共通する結論としては、「子どもが何を楽しいと思うのか、「軸」を一緒に探す」という気持ちです。

 子どもの幸せ、子どもの楽しさというのは子どものものであり、親のものではありません。そこを頭に置いて、子どもが本当に夢中になれることを一緒に探してみてください!その過程で、親として本当に楽しみになる子どもの未来が見えてくるはずです!


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