なぜ20歳で初めて坊主になったのか
こんにちは。べっちんです。
今回のnoteでは坊主になった理由を語ります。ここまでハッキリ言うのは初めてです。緊張します。発信するか迷います。正直言わない方が楽です。
でも、書きます。苦しんでいる誰かの心に届けたいと思っているからです。
届くべき人に届くことを心から願っています。
まず、結論から言います。なぜ坊主になったのか。
それは、ハゲていたからです。そしてそれを受け入れようとどうにかして現状を変えたいと思ったからです。
20歳という若さにしてハゲを経験したぼくだからこそ語れることがあると思います。ぜひ読んでみてください。
1.薄毛との闘い
2.外へ出たくない毎日
3.坊主にした後の周りの反応
4.これから
1.薄毛との闘い
ハゲと言ってもどのくらいかは分からないですよね。写真を載せます。
坊主にする直前の写真がこちらです。
おいおいどこがハゲなんだよ!普通に髪あるじゃねーか!
そう思う人もいると思います。ぼくの場合は前からじゃなくて、頭頂部からくるタイプのやつです。
イメージはこんな感じです。自分のスマホで写真を撮りもしていましたが、毎回消していました。そりゃ自分の醜い姿を残してはおきたくないものです。
最初から坊主にしようとか思っていたわけではなく、いろいろなものをやってみようと躍起になっていました。
薬用シャンプー、サクセスのプシューってやるあれ、手でハンドマッサージ、サプリメント、お風呂の時使う頭皮マッサージのあれ。
自分で必死に調べて、お金もないのに買って、ひたすら試していました。
でもダメでした。
当たり前ですが、こういうのは買って使えばすぐ効果が出るわけではないです。個人差もあります。
なにより、薄毛の原因は多岐にわたります。生活習慣が原因となっていることもあります。だから使えばすぐに治るわけではないのです。僕にも原因はあると思います。
なにをやってもダメで、藁にもすがる思いでクリニックにも行きました。
頭皮状態を非常に細かく見てくれて、対策もしっかり立ててくれます。そんなところでした。
ただ学生にとっては出費がでかすぎます。バイト代の多くを持ってかれることになります。結果、3か月ほどで、解約することになりました。
なぜそんなに高いのか。例えば、歯の矯正ってものすごく高いですよね。
あれと同じなんです。人間にもとから備わっているものを人間の力でどうにかしようとするとめちゃくちゃお金がかかります。そういうものなんです。
あれこれやってはみましたが、結果良くなることはなく、状態は悪化していくままとなってしまいました。
2.外へ出たくない毎日
周りの人は「そうでもないよ!」と言ってくれたりもしますが、本人から見たらめちゃくちゃ気になるものです。それがコンプレックスです。
学校へ行くにもバイトへ行くにも、常に後ろを気にしている自分がいました。
とにかく後ろに人が立つことを恐れていました。頭頂部が見えてしまうからです。物を拾う動作もできるだけしたくない動作です。
また、集合写真の撮影も、高校までは率先して真ん中に行っていましたが、いつの間にか背後に人がいない端っこで写真を取るようになりました。
本当にいやでした。自分らしくいられない日々です。
常に周りの視線を気にして、避けて、生きていく。
理解しづらいと思いますがこれは事実です。なりたくてなっているわけでもないのになんでこんな思いをしなければならないのか、苦痛でした。
街で自分より薄いおじさんを見ると少しだけ気持ちが楽になりました。でもおじさんです。高齢になって薄くなるのは当たり前です。
対して自分は大学生。周りの友だちにハゲはいません。相談もできません。
陰でバカにされているんじゃないか。そんな空想ばかりしていました。
外に出るのは、本当につらかったです。
ただ意外かもしれませんが、こういう時「ハゲ」をネタにしてもらった方が気持ちとしては楽です。コソコソ言われてるんじゃないか、忖度して言ってこないけれど心では思っているんだろうな、そう思う方がツラいです。
ぼくはそう感じました。しかし、言われていい気持ちはあまりしません。容姿をバカにする行為であることは忘れないでください。
3.坊主にした後の周りの反応
そんなイヤな気持を抱えるなか、なんとか打破しようと試みてきました。(これは1で述べたとおりです)
やるだけのことはやった。でももうどうしようもない。
そこで考えたのが、坊主にすることでした。
それまで20年生きてきて、1回も坊主にしたことはありませんでした。
いつも「絶対に嫌だ!!!!!」と言ってきた髪型です。
坊主が嫌で野球をやるのも諦めたくらいです。そのくらい坊主はいやでした。
でももうやるしかない。坊主しかない。決死の覚悟で坊主にしたんです。
これが初坊主の写真です。
これが前の写真。幸い、頭の形がきれいで見た目は悪くなかったです。
「似合ってるね」と言ってくれる友だちもいました。救われました。
周りの対応は大きく分けて3つです。
1.おいハゲ!などのいじり
2.前の方がよかったという意見
3.触りたくなるね、頭の形キレイ
こんな感じです。1と2について。
まず1。
いろんな場でハゲ!!と言われることが増えました。当たり前です。
ただ今までは嫌だったいじりが、言われすぎることで気持ちが軽くなりました。
ここで初めて自分のコンプレックスを受け入れることができました。
自分の世界が一気に広がっていったのを感じています。隠すも何も、もう出てしまっているんだ。大丈夫だ。言われたら笑いに変えてやるぞと気持ちが変わりました。その点本当に良かったです。
ただ先ほども書きましたが、そのイジりは人の容姿をバカにする行為に変わりはありません。
言われた本人の気持ちは考えるべきだと思います。ぼくは受け入れられるようになりましたが、受け入れられない人だっています。絶対に崩れない信頼関係があったうえでイジることは批判しませんが、そこまでの信頼があると言い切ることができない相手をバカにするのは絶対にやってはいけません。ぼくはそう思います。
次に2。「前の方が良かったね」です。
これは主に女子に言われます。
正直けっこうつらいものがあります。でも考えてほしいなと思います。
ピンクの洋服を着る、バッサリ切ってショートにしてみる、髪色を緑にする、好きなネイルを選ぶ、ピアスを空ける、
これらの行為とぼくが坊主にする行為、なにが違うんだろう。
新しい自分になろうとしてるんです。
なんでやめろよとか、前の方がいいとか言われなきゃならないんだろう。
人の髪型は、自由であるべきだと思っています。その人だって、変化に緊張しています。似合う似合わないとかじゃなくて、その人らしい生き方ができるならそれでいいじゃない。つべこべ言うのはやめようよ。そう思います。
言いたい気持ちはぐっとこらえて「そうかな~!ごめんね!」と言ってました。
少し関係のない話ですが、前の彼女は坊主に断固反対でした。
「絶対にやめて」と言われた記憶があります。
しかし、別れた途端に坊主にしました。もしかしたら、私の存在なんてと思わせてしまったかもしれないです。自分に嫌悪感を抱いたと思います。「前の方がよかった」と言われてもしょうがないです。
彼女には本当に申し訳ないことをしたと思っています。
ちゃんとした理由も、想いも、伝えず勝手に坊主にしたのですから。怒るのも当たり前だと思っています。ぼくが悪いです。
でも、自分らしい生き方をするにはこれがベストだとぼくは思いました。
本当にごめん。申し訳ないことをしたという思いは今でも持っています。
4.これから
若くして髪が薄いことで悩んでいる人は、自分の他にもいるかもしれません。
その人に伝えたい。ここからはメッセージ。
正直ぼくはなにもできないし、坊主が絶対にいいとも言えない。
似合わなかったらどうしようという不安があるのも分かる。でもこのままじゃイヤだと思っているのも分かる。
いまかかえている辛さがあるのなら、その辛さをぼくは痛いほど分かる。
そしてね、まわりにもわかってくれる人は絶対にいる。寄り添ってくれる人がきっといる。大丈夫だ。
声を出して、楽になることもある。
もしかしたら一度坊主にしてみるのもいいかもしれない。
世界が変わるかもしれない。
坊主はけっこう帽子が似合う。
強風でも崩れることはない。
清潔だし、ちょっと強そう。
いざとなればネタにもできる。
実は得の方が多い髪型なんだぜ。
失敗しても大丈夫だ。失敗したら、一緒に笑おう。
バカにしてくるやつを逆に笑ってやろう。
ぼくはいつでも4ミリで待っているよ。
べっちん
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noteを見た友だちへ
悪いことしたな…と思っている人もいるかもしれません。
でも、今までのことはあまり気にしないで欲しいなと思ってます。
ぼくもまだまだですけど、今回書いた目的は、「ぼくの友だちが無意識に人を傷つける人になってほしくない」です。
自分に会ったら、ぜひ感想を聞かして下さい。
そして「おいハゲ!!!!!!!!!!!!」といじったり、
この「クソ坊主が!!!!!!」と言ってください。
一個人として、信頼のおけるいじりは大歓迎です。それで、救われるんです。むしろお願いしたいくらいなのかな。
自分の個性を受け入れてくれて、「弱み」を「笑い」に変えてくれる仲間の存在。
それがぼくの「ハゲみ」になるのです。
あべ
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