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模試の判定が気になりますか?

前記事「出題傾向は把握していますか?」に関連します。

実際に志望校を目指していく際の指標のひとつとなるものに模試があります。その結果で一喜一憂するのですが、一般の模試から得られる数字で役に立つものは少ないです

「灘中模試」だとか「東大オープン」のように、その学校の出題傾向に合わせて作問されている模試は重要です。とても重要です。
大学受験生における共通テスト模試も重要です。穴が開くくらいにデータを見ます。

しかし、特定の学校に合わせて作られていない模試のデータはそのまま受け取ってもあまり意味がありません。あれの使い道は

①「どの問題を間違えたのか」を分析する
②志望者の中での相対的順位を知る

というものです。判定にどうしても目が行きますがどうでもいいです。


①「どの問題を間違えたのか」を分析する

志望校で出ないレベル・出ない形式の問題は間違えてもどうでもいいです。

例えば国語や英語がほとんど記号答の学校を志望しているならば記述答ができなくても構わないです。

算数・数学なども大問の中盤以降は超難関校向けであったりするので、その層を志望していないなら真っ白で構いません。逆に「雑問・小問」のエラーへは徹底的に時間を割いてでも対応すべきです。

どの問題を間違えていいのか、どの問題は正解すべきかは志望校の過去問題に照らして判断します。


②志願者の中での相対的順位を知る

これはあらゆる模試で役に立ちます。自分と同じ学校を志願する人の中で自分がどのあたりにいるのか、ということは他人より1点でも多く取れば合格できる受験においては非常に重要な指標です。

定員200のところを志望するとしましょう。
そこに800名が受験していれば倍率は4倍と出てきますがその数値には意味がないです。必要な指標は「受験者数÷合格者数」です。
最上位校においては「定員≒合格者数」ですがほとんどの学校では「定員<合格者数」です。ランクが下がっていくにつれてこれは顕著になります。

定員200であっても合格者数が600くらい出る学校であれば800人の受験生のうち上位75%に入っておけばいいのです。上位25%ではありません。
この傾向は模試でもおおむね同様で、この例では下位30%近辺だと気を引き締めないといけませんし、真ん中あたりをずっと取れているならば今の勉強法で大丈夫かな、ということになります。


やはり志望校のあれこれをきちんと把握するのが第一歩ですね。






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