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ebayでカメラレンズを売却した話

フォトグラファーとして働くことを辞めてずいぶん経つ。でもカメラをはじめとする機材をなんとなく手放せないでいた。そのプロ仕様の機材たちは、証明写真や現仕事用プロファイル写真を自分で撮る以外には、ほぼ使っていない。何度も手放そうと思ったけれど、当時必死の思いで資金を調達して手に入れたものも、今売ったところで二束三文にしかならないくらいなら、自分が必要な時に使えるように手元に残したほうがいいといういい訳の元、本当は、手に取るたびに感じるなんとも言えないどっしりとした存在感に、撮影時の昂揚感や幸福感を手放せないでいるんだということには、気づかないふりをしている。

それでも、全て手持ちで撮影していた私には、あまりに重くてほとんど使いこなせなかった明るい望遠ズームレンズ(f2.8/70-200mm)はどう考えてもこの先使うことはないだろうから、カビが入ったりする前に手放して、使いこなせる人に使ってもらったほうがいいと売りに出すことにした。ちなみにこのレンズ、以前勤めていたスタジオを辞めるときに職場から貰ったギフトカードと、元夫からのクリスマスだか誕生日だかのプレゼント代わりにカンパして貰ったお金と、自分の貯金を合わせて買ったもの。

今までもebayではいらなくなったブランド服や靴を売ったりはしていたけれど、ここまで高額で配送に気を使わなければならない物を出品したことがなかった。なので、ざっくりとしか調べないで配送代(落札者負担)を設定して、いざ落札されて、予定の配送会社を使おうとしたら、カメラレンズは破損時の保険対象外ということが発覚。結局、保険がちゃんとかけられる配送サービスを見つけたものの、落札者から貰っていた配送代の3倍もの額を払うことになって残念な出費。

それでも今回はebayの手数料がオファー利用でほぼかからなかったからまあ良いかと、失敗もなかったことにできたのだけれど、PayPalの手数料まで頭が回らず、再度残念な気分に。

私の所持品で高額なものはカメラ機材以外はないし、次回があるかどうかは謎なものの、まあかかった費用は勉強代ということで。そして、利益は引越し代(全然足りないけど)。

それでも、せっかくの良いレンズも使ってもらえるところに行って、落札者もとても喜んでくれて、手元にある使わないものがひとつ減って、引越し資金が少し増えて、嬉しい限りです。

#ebay #レンズ #カメラ #断捨離 #海外オークション #海外生活

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