わがままはこだわりに、変なところは特徴に

社会人4年目だけれど、1年半以上勤められた会社が4社の中でひとつもない。

心ではなんとか地に足つけて頑張りたいと思っているにもかかわらず、半年〜1年半のどこかのタイミングで体と心に不調が表れしまって、早く解放されたいと願うようになってしまう。

ひとつのことに専念して技術を磨きたいと思っているのに、いざやっているとひとつのことじゃ息が詰まりそうになって落ち着かなくなる。

マルチ・ポテンシャライトという一見怪しげな概念を謳っている本を読むと、わたしのような人がたくさんいて、どのあたりに腰を据えるのが良さそうかのヒントが書いてある。

まったく違う分野のまったく違う職種をいくつも同時にやっている状態だと良好な自分でいられる人もいれば、そもそも多岐に渡る分野を兼ね備えている職種に就いていると良好な自分でいられる人もいる、などと書いてあってなるほどと思う。

わたしは過去を振り返ってみても、いまの自分を考えてみても、色々な分野で何かをやりたいというよりは、自分の気持ちを乗せられる事業において多岐に渡った仕事をしたい派なんだと思う。

IT企業で営業とデザインをやりながら、地元でECCの先生をやっていたことがあるのだけれど、IT企業と英語の先生を同時にやっていたから充実していたというよりは、IT企業で営業とデザインを両方やっていたからこそ充実していたように思う。もちろん、英語の先生も楽しかったけれど、わたしの自尊心を保ちながら充実を感じる一番の理由ではなかったように思う。

まさに原点回帰で、就活生のわたしはひとつの会社で営業とデザインを両方やりたいなんて言っていたけれど、あながち間違いではなかったのではないかと思う。

一般的には、ストレス耐性が弱くて忍耐力の低い人間だって認定されるかもしれないけれど、子供の頃はピアノは8年やったし、書道も6年やったし、肩の脱臼をしながらも中高でバレーボールを続けた。受験勉強は4ヶ月で偏差値35を叩き出したこともあるところから65の大学に入った。それなりにストレス耐性が強く忍耐力もある方だと思う。

それに、会社を辞めたいと思うのは仕事がしんどいからではない。

だから、仕事が続けられないのはあくまでも特徴だと認識するようにしたい。自分が良い状態でたくさん働きたいというわがままも、きっとこだわりなんだということで良いだろうか。良いだろうかって世の中に聞いても「石の上にも三年」なんて見ず知らずの人からお説教を頂いたこともあるので、自分で決める。

わたしのようなすぐ会社を辞める人間が増えているのがまさに現代だ、なんてことはないと思っているけれど、たしかにきっと昔よりは鳥籠から飛び出しやすいんだろう。わたしとは反対に、しっかり地に足つけてコツコツ頑張れてる尊敬する友人もたくさんいる。それも特徴のひとつで、すごいとかすごくないとか、そういうものではないと思う。

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