炎川

アセクシャル・アロマンティックかもしれない。 右手中指に黒い指輪をしたり、外したり。

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アセクシャル・アロマンティックかもしれない。 右手中指に黒い指輪をしたり、外したり。

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私なりの特別な「好き」を考える

私は今、自分のことを「アセクシャル・アロマンティックかも?」と思っている。まだ確証を得たわけじゃないけれど、Aro/Aceスペクトラムの中にいる人間であることは濃厚な気がしている。そして、ずっと考えていることがある。自分の中にある感情と、ない感情について。周りの言う「恋愛」や「性愛」がよくわからない。うまく共感ができない。それでも、私の中には私なりの「好き」が色々あって、自分の中でとても大切な感情なんだと意識をするようになった。一年の初めに、そのことについて吐き出しておこうと

    • 恋愛話に愛想笑いし続ける人生

      久しぶりに職場の同年代で飲み会があった。仲間との時間、美味しいご飯とお酒。楽しい。最高。でも久々に疲れてしまった。今日はその話をしたい。 仕事の話、趣味の話、家族や友人の話。くだらないその他もろもろ。飲み会で話すことって色々あると思う。私は飲み会が得意なわけではないけれど、仕事の愚痴を共有したり、最近あったことを話したり聞いたりするのは好きだ。たまに参加できればいいかなくらいに思っている。ただその中で、私がグッと意識をして「来たか…」といつも緊張してしまうのが恋愛の話だ。な

      • 本当のことを言えなかった

        「恋人でも作ったら楽しいんじゃないの?」 という意のことを言われた。 そうかもねぇ、なんて笑って流したのだけど、嘘をつきたい相手ではなかったから苦しかった。私が本当は恋愛を"したい"とさえ思っていないこと、過去に恋人ができたことはあるけど"恋愛ができなくて"別れてしまったこと。本当は本当のことを言いたかったけど、怖くて言えなかった。一度人に伝えた事実はもう無かったことにはできない。覆水盆に返らず。それが怖い。自分の腹を痛めて産んだ子供が"恋愛できない"し子供をもうける気もな

        • 「そうなんだ」という距離感で

          ※一部、映画『そばかす』のネタバレを含みます。 映画『そばかす』を観ました。 アセクシャルが主人公の映画が公開されると知ってからずっと観ようと思っていた。現時点で既に2回劇場で観ています。正直、1回目を観終わったときには手放しに"良かった!"と言えなかった。でも初回観てから色々考え出してしまって、たまらなくなってもう一度観た。2回目でようやく、観て良かったと思えました。 この文章は映画の感想というよりは、ここ数日の私の日記と言ったほうがいいかもしれない。自分は何なんだ?

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        私なりの特別な「好き」を考える

          映画『そばかす』の感想をまとめたいと思う。観て良かった。本当に。

          映画『そばかす』の感想をまとめたいと思う。観て良かった。本当に。

          結局Aセクかどうかはわからない、けれど。

          最初のブログを書いた日から4ヶ月以上が経っている。 黒い指輪を身につけてからも4ヶ月くらい。アセクシャルかもしれない、アロマンティックかもしれないと思い始めてからは半年くらいが経つ。AロマAセクという言葉を知ることができた今年は、私にとってかなり大きな一年なのかもしれない。まだ終わっていないけど、すでに振り返り始めているので今の感覚を久々に言葉にしておこうかなと思った。全然思考がまとまっていないけれど、吐き出しておこう。 まず、Aセクかも?と思い始めてから今までのこと。一

          結局Aセクかどうかはわからない、けれど。

          長い文章にまとめるほど私は最近セクシャリティについて悩んでいないみたい。というか、恋愛がなくてもやはり難なく生きていけてしまうんだなって改めて感じたりしている。たまに気が向いたら、Twitterで呟いています。思うことがあれば、またnoteも更新しますね。よろしくお願いします。

          長い文章にまとめるほど私は最近セクシャリティについて悩んでいないみたい。というか、恋愛がなくてもやはり難なく生きていけてしまうんだなって改めて感じたりしている。たまに気が向いたら、Twitterで呟いています。思うことがあれば、またnoteも更新しますね。よろしくお願いします。

          こんにちは。炎川のTwitterのアカウントを作ることができました。 @_bfire です。プロフィールから飛べます。 よろしくお願いします。

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          友人の言葉がうれしかった話

          悩みがあるとき、誰に話すかってすごく難しい。私が自分のセクシャリティに疑問を持ち始めたときも、誰にどう相談したら良いんだろうってすごく迷った。リアルの知り合いに自分のそういった話をするのは個人的にはかなりハードルが高かったのだけど、当時の恋人以外にひとりにだけ、自分がアセクシャルかもしれないという話を打ち明けた。そのときのことがかなり救いだったので、今回はその話を少しだけしたい。 プライベートな内容だし、最初は私と相手以外誰にも言わずに一人で(二人で)解決できるならそれが一

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          自分の指輪を自分で買って生きていく

          少し前に黒い指輪を買った。右手中指につけている。ここまで読んでその意味がパッとわかる人は少ないだろうと思う。言ってしまうとアセクシャルのシンボルで、「ブラックリング」「中指」とかで検索するとすぐに出てくるので詳しくは調べていただければ幸い。「エースリング」とかって呼ぶらしい。 某通販サイトで購入した安い指輪だけど、ゴールドリングの表面に艶のある黒いラインが一本塗り込まれているような少しだけ凝ったもの。かなり華奢なつくりで、強い主張をしない佇まいが気に入っている。私はまだはっ

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          アセクシャルかもしれない、の捉え方と不安

          ここ最近、「自分はアセクシャルかもしれない」「アロマンティックかもしれない」という前置き付きで色んなことを考えていた。周りの人が欲しているもの(=恋愛的な体験やパートナー)を自分は欲しない性質かもしれない、そしてそれがかなりの少数派である、という気付きは私にとって衝撃すぎて、今まで素直に受け取っていた会話やシーンに対しても過剰に反応してしまうようになっていた気がするのだ。今日はそんな直近の自分の話をしたいなと思う。 例えば、職場の異性と話が弾んだとき。今までであれば「あ、い

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          「好き」がズレていたこと

          ずっと「好き」について考えている。特に「好きな人」について。「好き」に色んな種類があることはわかっているつもりだった。恋愛的な好きとそうじゃない好きがあること。「好きな人」=「恋愛的に好きな人」を指すことが多いことも認識していた。私は恋愛への関心が薄かったけれど、それでも自分は「恋愛的に好きな人」がいたことがあると思っていた。でも、よくよく考えてみると周りが言っていた「恋愛的な好き」と私の考えていた「恋愛的な好き」はずっと前からズレていたのかもしれない。正直これを読んで共感や

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          この時代に生きてて良かったと思う

          今日はタイトル通りのことをつらつら書こうと思う。これは別に私が今幸せだ!って話ではないし、今の時代を手放しに称賛したいわけでもない。でも、もし私が生まれるのがもう数十年早かったら、もしもっと前の時代を生きていたとしたら、私はどうなっていたんだろうって最近よく考える。つまりはSNSのない世界、ネットのない時代だったら私ってきっと今よりもっとずっと病んだんじゃないか、孤立し苦しんだんじゃないかってこと。気持ちに任せて書くので支離滅裂かもしれないけど、ちょっと勢いで言語化しておきた

          この時代に生きてて良かったと思う

          誰かの普通と私の違和感

          恋人ができて、少し前にお別れをした。初めてだった。人に好かれるということ自体が初めてだったと思う。そして、初めて自分がマイノリティである可能性を自覚した。アセクシャルかもしれないこと、アロマンティックかもしれないこと。まだはっきりとは言えないから「かもしれない」としておくけれど、とにかく今まで私が視野に入れていなかった「当たり前」や「普通」と対峙してめちゃくちゃ悩んだ。その話を少しだけ書き残しておきたいなと思う。 ひとつ前のブログで書いたとおり私は昔から恋愛ごとに関心が薄く

          誰かの普通と私の違和感

          恋愛のステージに立ったことがなかった

          恋バナというものが昔から苦手だった。両親は私のそんな性質を察していたのかそういう話をほとんど振らなかったけど、幼稚園か小学生くらいの頃に親戚に「好きな子はいないの?」と訊かれて「そんな話振らないでくれ、誰が話すかよ!」と幼心に思った記憶がある。学生時代にクラスメートの中で恋バナが始まったら必死に自分の存在感を消して聞き役に回るか、そっと輪から立ち去るかの二択だった。自分の話をしたことはほとんどなかった。異性にモテるタイプでなかったこともある。恋愛というのは自分が口にすべき話題

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          ブログを始めたい

          ブログというものを始めてみたいと思う。ここ数ヶ月で、かなり悩んだことがある。社会で「普通」とされていることについて、「好き」という言葉について、他人と自分との違いを共有して共存させていく難しさについて。端的にいうと、自分がアセクシャルなのではないかという疑念について。 これまでスマホのメモに溜めていた内容を整理して出していきたい。ただ、身近な人が読んで自分だと気付かれるようなことは避けたいから嘘も織り交ぜながら書こうと思っている。それでも、自分と似た境遇や考え方を持つ人がこ

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