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ネットワークエンジニアの面白さを伝えるYouTubeチャンネル「show int 現役ネットワークエンジニアによるインターネットの裏側解説」オススメ動画3選

こんにちは!
最近Windows Subsystem for LinuxでLinux系OSをいじるのが趣味なBFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

インフラエンジニアとして情報発信をすることになって、同じエンジニアの方々がブログやTwitter・ Instagram・YouTubeで投稿されている内容を観る機会が増えました。その中で今回は本当に勉強になるなーと私が思う素敵なYouTubeチャンネルをご紹介します!

「show int」と聞いてピンとくる方はネットワークエンジニアまたはネットワークの勉強をされている方かと思います。show int とは「show interfaces」の略でベンダーによってコマンドやオプションは異なりますがインターフェースのステータスや送受信したパケットの統計情報等を確認するようなコマンドです。「sh int」ではなく「show int」としたところにこのチャンネルを運営されている方の「わかりやすく説明しようとする優しさ」を感じられます。

このYouTubeチャンネルの特徴とオススメする理由

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インフラエンジニアは大別するとサーバエンジニアとネットワークエンジニアに分けられるのが一般的です。クライアントサーバモデルのシステムの場合、ネットワークエンジニアはシステム全体のネットワーク・ファイアウォールやIPS/IDSなどのセキュリティ機器・WANの接点部分を担当することが多いですが、WANの接点の先には触れません

クラウドの利用が増え今までオンプレミスでネットワークエンジニアが担当していた領域(ネットワーク、IPS/IDS、ロードバランサーなど)をサーバエンジニア側で設計構築することが主流になってきてはいるものの、インターネットを構成する部分は基本的にサーバエンジニアでは経験することができないものだと思います。

サーバエンジニアとネットワークエンジニアの比率が8:2という話が本当かどうかはわかりませんが、そもそも通常のプロジェクトでもネットワークエンジニアが少ない中で、ISP(Internet Service Provider)などいわゆる「インターネット」を運営している企業で働くエンジニアの方の「実際はこうなっている」というリアルなお話は多くのエンジニアにとって興味深いのではないでしょうか。

いつもはブラックボックスとしてチューニングや確認の対象外となる「インターネット」の部分の仕組みを知ることができる、これがこのチャンネルをオススメする理由です。
それでは2020年2月8日時点のオススメ動画のご紹介です。

オススメ第3位『現役ネットワークエンジニアが「通信トラフィック」について話してみました』

公開:2021/01/25
時間:1:00:30
オススメポイント:
緊急事態宣言でのトラフィック変化、フォートナイト(私はやったことないですがとても有名なオンラインゲーム)のアップデート時のトラフィック増加量などを事例として紹介しながら「トラフィックってなに?」という質問にわかりやすく回答をしてくれています。
サーバエンジニア的にはWindows Updateやセキュリティ製品の更新による社内ネットワークの帯域圧迫がイメージしやすいでしょう。インターネットを運用するネットワークエンジニアが予期できないトラフィックに対して望むことが面白かったです。

オススメ第2位『「インターネットの中の世界」を現役ネットワークエンジニアが解説しました』

公開:2020/11/30
時間:00:41:16
オススメポイント:
「インターネットとは何か」をもう少し詳しくエンジニア視点で説明してくれている動画です。Cisco Certified Network Professional(CCNP)Routing and Switching の資格を取る時に避けては通れないWANのプロトコル、BGPやOSPF・RIP。実際にどうなっているのかが見えにくい世界が、この動画を観るとかなりイメージがしやすくなります。

これより前に「現役ネットワークエンジニアがインターネットの裏側について語ってみました」というもう少し一般の人向けに「インターネットとは何か」を説明してくれている動画もあります。家庭からデータセンターや海外のサーバまで物理的にどうやってつながるのかが分かりやすく絵で説明してくれているので、社外の講習でインターネットを説明する時に利用させてもらっています。

オススメ第1位『「インターネットの構造」を現役ネットワークエンジニアが解説しました。』

公開:2020/11/30
時間:1:12:04
オススメポイント:
Tier1と呼ばれる世界中のルート情報(フルルート)をもつ会社は世界でも10社程度。まるでDNSのような関係になっているBGPでの相互接続の階層構造(トランジット)は「知らなかった~!そうなってるんだ~!!」と本当に面白かったです。
自律システム(AS:Autonomous System)間で従量課金となるトランジットという縦関係のつなぎ方、基本は無料だけど設備投資にお金がかかるピア接続のつなぎ方や特徴を説明してくれています。
IX(Internet Exchange)とは何かということを初めて理解できました。

終わりに

今回はネットワークエンジニアの面白さがもっと世の中に伝わるといいなぁと思いこの記事を書きました。

3選には入れていないのですが「なぜあなたのおうちのインターネットは遅いのか?」という動画で、ネットワークという観点からどうすればインターネットが早くなるのかをお話してくれているものがあります。インフラエンジニアとは違う視点での解決方法は目からウロコでこちらもオススメなのでぜひ観てみてください!

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