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『葬送のフリーレン』アニメの見方を変えたあるキャラの一言。

TVアニメ『葬送のフリーレン』が最終回を迎えた。
全28話という長丁場にも関わらず、中弛みが一度もなく毎週毎週楽しませてもらった。
今にして思えば「やっぱりBlu-rayを予約しておけば良かったなあ……」などと。
途中のアレさえなければなあ。
あの急ブレーキさえなければ私の中で減速などしなかったものを。
いかんせんなんともタイミングが悪過ぎた。
まあ時すでに遅し。
きっとこれもまた運命なのだろう。

私は気を持たせるのが嫌いなのでさっさとネタバラシをする。
「ここからは有料記事です」とか一生絶対やらないんで。
それはともかく、それこそが今回の記事タイトルにもなっている「あるキャラの一言」だ。
言うてもうサムネイルでバレバレバレンタインDEATHがね!
そう。
第17話のザイン「もう付き合っちゃえよ!」である。

少し回想。
ホワンホワンホワワワ~ン(昭和のSE)。

そもそも私はこの『葬送のフリーレン』とはアニメが初遭遇だ。
アニメ化以前からも各所で「この漫画がすげえ!」的な噂は耳にしていたのだが、実際に触れたのはアニメから。
で。
案の定すーぐにハマりましたね。
「ええやんこれ!」ってなもんで。
キャラも好みだし、殺伐とした世界観のファンタジーながらもロードムービー的な味わい。
なるほどこいつぁオンリーワンの作品だわ、と。
数話観て原作漫画をKindleで大人買いするも、アニメでこそ続きを楽しみたくてそちらは一時封印。
毎週の生き甲斐の1つとしておりました。

雲行きが怪しくなってきたのはアイゼンの弟子の少年・シュタルクが旅のパーティに合流してしばらくしてから。
SNSなどでフェルンとシュタルクが何かをする度に「もう付き合っちゃえよ!」というコメントが目に付くようになった。
以前からインターネット界隈ではよく目にする台詞だ。
囃し立てる小学生じゃあるまいし、なーにを幼稚なことを。
ははあ、これが世に聞く「カプ厨」って奴ぅ?
なんでもかんでもくっつけたがるっていう。
いるいる、昔からこういうの。

私がTwitter(現X)に下記の書き込みをしたのは2023年の12月9日。

素直なキモチ。

リツイート(現リポスト)も「いいね」もされ、「やっぱりそう思ってたの私だけじゃなかったんだ!」となるも、賛同してくれた人たちって今にして思えば原作勢ではなかったのでは。
実際あの2人の関係は「あの年頃の男女がたまたま近くにいたからなんかよく分からんけど妙に意識しちゃう」程度がせいぜいかと。
そこがいい。
それがいい。
この作品にそういう生臭いの要らんことない?
とそう思っていた時期が私にもありました。

で。
やって来ました17話。
ザイン「もう付き合っちゃえよ!」(ドン!!)

原作台詞だったんかい!!!!


公式様が相手ならそりゃもう私なんぞが何言っても意味ないわ。

公式=絶対正義。

「解釈違い」なんてものは所詮ファン同士の間でしか成立しない。→ 参照:「解釈違い」の解釈違い。
じゃああの2人はそういうことで!

今や私は立派な(?)ユーベル推しに転生しました。
幸せです!
あ、でも予約している『ねんどろいど フェルン』はキャンセルしません。
それはそれ!
これはこれ!

幸いにして、作品自体に萎えることはなかったので無事アニメも完走いたしました。
私ってば、「あ、もうええわ」ってなるとそこから完全ノータッチになってそれまでどんなに好きだったとしても一気に冷めるんですわ。
例えば『進撃の巨人』でエレンも巨人になってチキチキ巨人バトルが始まった時とか。
ちゃうねん!
私はちっこい人間がどう巨人を倒すのかが見たかってん!
とか。
例えば『テラフォーマーズ』でゴキブリが携帯電話で地球の人間と会話し始めた時とか。
いやいやいやいや!
何を考えとるんか分からんから怖かったのに、知性を手に入れたことによって逆に退化しとるやん!
とか。
例えば『シン・エヴァンゲリオン 劇場版』を観終わったあとの「やりきった緒方恵美を見届けに来たのに何最後の最後に神木隆之介に声変わりさしとんねん!このクソ長い間待って待って待って待って勝手に人類巻き込んだ親子喧嘩の末がそれかい!!!!」
みたいな。
「求めてたんとちゃうー!」的なアレ。
そこまでの失望はなかった。
結局行き着くところは「好みの問題」なんだろうしなー。

ってな感じで、思わぬ方向転換はありつつも、アニメ『葬送のフリーレン』は最後まで楽しめたというだけのお話。
次期シリーズ決定の知らせを楽しみに待っております。
原作漫画も買い続けますとも。
あそこで離脱していたら、多分フェルンにこう言われていたことだろう。

フェルン「(器)ちっさ。」


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