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[アーカイブあり]失敗の底にあったのは「焦り」。プレーヤーもマネジメントも、サステナブルに続けるためのコツ

こんにちは!
私たちは、テックリードを目指す女性・ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap」を運営しております。

当社のビジョンは、「「なりたい」を解放する」。
ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアが新しいことにチャレンジし、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。

女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きしました。
今回は第7弾となります。

前回の記事はこちら

バックナンバーはこちらをご覧ください

今回お話を伺ったのは、株式会社カウシェにてバックエンドエンジニアとしてご活躍中のmicchieさんです。
エンジニアとしてのキャリアは20年以上!エンジニアリングが「食べていくためのツール」から、失敗や焦りの経験を経て「納得して楽しめるキャリア」に変化した軌跡は、「この先も、エンジニアとして長く活躍していきたい」と考える方にとって、勇気を貰えることでしょう。

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※ Waveleap登録者限定で、今回の講座をアーカイブコンテンツとして動画を公開中です!

<視聴方法>

1.まずはWaveleapにご登録ください!
https://waveleap.jp/signin

2.ログイン後、右上メニュー、あるいはヘッダーメニューの「アーカイブ」 をクリックします。

3.当該講座をクリックして動画をご視聴ください。

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過酷な働き方とリーダーとしての失敗

ーー現在のお仕事を教えてください。
カウシェというECサービスを手がけるスタートアップ企業で働く、バックエンドエンジニアです。2024年3月までは、エンジニアリングマネージャーも兼務していました。昨年の7月に入社し、前職はメルペイでエンジニアリングマネージャーを務めていました。IT業界で今後も (老後も) 仕事を続けるために、マネジメントだけではなく現場で働くことを重視したくて現職に入社しました。

ーーエンジニアという職種にたどり着いたきっかけは?
実はあまりポジティブな話ではなくて……私は北海道の出身で、当時は就職が厳しい時代だった上に、女性の新卒求人が少なくて就職先の選択肢はほぼありませんでした。営業職で入社したものの1年ほどで退職し、厳しい転職活動の中で唯一初心者でも受け入れてくれたシステム開発の会社で、偶然エンジニアリングを始めました。

その後、色々な仕事を経験しましたが本格的にこの職業でやっていこうと決めたのは20代後半で、30代後半から自主的に時間を取って楽しんで学ぶことを始めました。仕事を楽しんでやることの大切さに改めて気づき始めたのが大きかったですね。今ではエンジニアを続けて20数年になります。

ーーIT業界も過渡期だったかと思いますが、どんな働き方をされていましたか。
今となっては恥ずかしい話なのですが、深夜2〜3時まで働いて、ご飯を食べて、お酒を飲んで、そして再び朝8〜9時から仕事を始めるような生活を送っていました。

メンバーとしてはもとよりリーダーになっても、そもそも間に合わない短納期の案件を受けてしまったり、メンバーに適切に仕事を任せられず自分で抱えすぎてしまったりと、無茶な働き方をしてもどうにか仕事をやり切ることが美徳になっていました。

精神的にも肉体的にも負荷がかかり、最終的には自分がバーンアウトしてしまいました。

ーーその失敗は、読者の方のなかにも耳が痛い方もいるかもしれないですね……。
「リーダーがやってはならないこと」はたくさん踏み抜きましたね。本来はメンバーの成長を促しつつ適切に仕事を切り分けて任せるべきなのですが、「私が一番詳しいのでここは私が引き取ります」みたいな言葉を多用してしまい、一緒に仕事しているメンバーは信頼されていないと感じてしまいます。

そして、個々人の成果に焦点を当てることで、マネージャー自身の目に見える成果というのはとても感じづらくなるものなのですが、チームで成功させるという視点への切り替えを早くするべきだったなと思います。ガラッと切り替えられると、マネジメント職も楽しくなるんですよね。


人からもらう客観的な視点に、焦りから抜け出すヒントがある

ーー長時間勤務の背景にはどんな要因がありましたか。
焦りの感情ですね。納期があるし、お客さんが怒っていたり周りの仲間もボロボロになりながら働いたりしているのでとにかくやろう、みたいな焦りでした。

リーダーとしての失敗も、焦りからきていることが多かったです。チームではなく個人商店的な考えから抜け出せていないから、プロジェクトの進捗に焦って自分で抱えすぎてしまったり、できていないことに対して個人を責めてしまったり……の失敗が起きていたと思います。

大体のことはどうとでもなるので、まずは落ち着いて、どんと構えて焦らないのが大切ですよね。

ーー焦らない境地にたどり着くにはどうしたらいいでしょうか。
私もなかなかたどり着けなくてずっと苦しんでたんですが、「いま焦りがひどいかも」「コントロールが効いていないかも」という時は周りの人に相談してみるのが一番だと思います。

自分では気づかない思考に陥っている可能性もありますし、今はたくさんのコミュニティやサポートがあります。違う視点や価値観の人と話してみて、客観視してくれる人に壁打ち相手になってもらう機会をどんどん使うといいですよ。

私自身は、振り返ってみると更年期によるホルモンの変化が大きな影響を与えていたのではと考えています。それも、周りに相談できていたらもっと早く気づけたかもしれません。

ーー相談をするタイミングに自分で気づくのも難しいと思うのですが、サインはありますか。
これは本当に難しい!自分が気づいていないことも多いと思います。ただ、たぶん毎日辛いと思うんですよね。何かしんどいはずなんです。ただ生きてるだけなのにそんなにしんどいのは通常ではないんです。なので、しんどさを感じたら、すぐ!です。

人生がしんどすぎたら、わたしは嫌だな〜と思っているので、そんな時には客観視してもらって自分だけのせいじゃない部分の切り分けが必要です。自己嫌悪に陥ってしまうこともあると思いますが、あまり不必要に自分を責めないであげてほしいと思います。

ーー焦りの感情を乗り越え、マネージャーでよかったなと思うことはありますか。
エンジニアリングマネージャーになったから得られた視座を高めるたくさんの機会があります。見ている範囲がシステムやエンジニアリングだけではなくなり、どういう構造や組織が事業を成功に導くのか、という視点に気づけるようになりました。その上、人をとても観察するようになるのでその経験は貴重ですね。人が好きになります。

また、技術の勉強はひとりでもできますが、エンジニアリングマネージャーには、マネジメントをする仲間が必要で、その存在がなければ成り立たない仕事です。もしチャンスが目の前に現れれば、迷わず取るべきだと思います。なかなか得難い経験ですし、ついたスキルもたくさんあります。

私は今後、現場で手を動かすIC(※)を主軸して残りのキャリアを築いていくつもりです。エンジニアリングマネージャーを辞めることは「降りた」という印象を持たれがちですが、そうではなく、役割の一つでありキャリアの選択の一つだということも皆さんにお伝えしたいです。

(※)IC…インディビジュアル・コントリビューター
部下を持たず個人の働きによって会社に貢献する専門職のこと。管理職であるマネージャーとの対比で使用されることが多い。

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気負いすぎずに、自分の人生作っていこう!

ーー後輩エンジニアへ、長く続けるコツを教えてください。
ときにはみんなと取り組むことです。例えば、勉強しなければならない時、私はひとりで技術書を読み切るより読書会に参加したり、もしくは開催する側になったりして人の進捗に乗っかることを常にしています。

誰かが進めているのに乗っかれば、ちょっと進むんですよね。そしてそれをまた自分で褒める。(笑)人を上手く巻き込みながら進めるようにしています。

ーーそもそもエンジニアという職種は向き不向きが強いと思うのですが、micchieさんが自分で向いていると気づいたのはいつですか。

自分の時間を学習に使うことが楽しいと感じるようになった時です。
最初は向いているかどうかわからず食べていくためのツールでしかなかったのですが、遊んでいる時間が勉強の時間とイコールになる感覚になれたことで、これはきっと向いているのかなと思いました。

あんなに長い時間打ち込めたんだから、よくやってたな、と振り返ってみて自分に思ったのもあります。普通だったらあんなに長い時間やらないよ、と思って(笑)。

激しい働き方をしていたなとは思っていますが、その期間があっての今の自分ですし、自分がやってきたことは否定せず、褒めてあげたいと思っています。時間が経って過去の自分を振り返った時に、「あれはダメだった」と思うより褒めた方が前向きになれますしその後に繋がっていくので、大切にしていることです。

ーー女性エンジニアにメッセージをどうぞ!
私はエンジニアリングやIT業界がわりと好きで、この業界にはまだまだ可能性が広がっていると感じています。

業界をもっと良くするためには今働いている人たちがエンジニアリングを仕事として楽しんでいることが大切だと思っているので、ぜひ自分たちで納得し楽しめる状態を一緒に作っていきましょう。人生はより豊かになるし、将来の仲間たちのためにもきっとなると信じています。

そんなに気負う必要はないので、好き好きに自分の人生は自分で面倒見てやるんだぐらいの感じでいきましょう!


私のエンパワーメントルーティン:推し活!

ーーmicchieさんのエンパワーメントルーティンを教えてください!
音楽ですね。好きな音楽を聴いたりYouTubeの動画をかけながら何かに没頭する時間はやっぱり幸せだなと思います。好きなアーティストはライブに出かけたりもするんですが、今推しているのは「ウルトラ寿司ふぁいやー」というバンドです!元気もらえるんですよ!
推しの存在は大事ですね!

Waveleapは「納得して楽しめる環境でキャリアを積み上げたい」という思いを応援します

肉体的にも精神的にも負荷の高い環境で働いた経験を経て、自身の焦りの気持ちや、チームで成功させるという視点に切り替えることで、バランスを取りながらエンジニアとしてのキャリアを積み上げる道を切り拓いたmicchieさん。

エンジニアとしての成長と、長時間労働や気持ちの「しんどさ」を、切り離して考えるのはなかなか難しいこともあるでしょう。
しかし、micchieさんも仰っていた通り、1人では煮詰まってしまう状況も、周りに相談したり、共有することで切り開けることもあります。

Waveleapは、納得して楽しめる環境に出会えることこそが、「技術もライフも諦めない働き方」に繋がると信じています。
私たちと一緒に、「こうありたい」「挑戦してみたい」キャリアを考えてみませんか?

インタビュー・執筆 高野いづみ

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Waveleapはあなたのチャレンジを応援します

Waveleapは、チャレンジしたい!と考えるあなたを応援します。
Waveleapはテックリードを目指す女性・ITエンジニア向けハイスキル転職サービスです。
自分が選んだキャリアを諦めたくない、新しい道を見つけたい方のご連絡をお待ちしています。
一緒にあなた自身が主役となる仕事の舞台を探しましょう。

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