マルタ騎士団の記事を読んで、思い出したあれこれ。

 いきなりですが、まずはこちらの記事。

 マルタ騎士団に所属する唯一の日本人騎士を通して、マルタ騎士団を紹介する記事です。
 この記事も非常に面白い記事ですので、僕をフォローしている方やこのタイトルを見かけて読み始めてくれた方は、是非読んでいただきたいと思います。

 僕は小学生の頃買ってもらったギネスブックでマルタ騎士団の名前を知りました。確か1985年版、日本版のタイトルは何度か変わっておりますが、当時は「ギネスブック」というタイトルだったと思います。
 そのギネスブックの「世界最小の国」の項目に、世界最小の国家はマルタ騎士団領である、と書かれていました。当時、日本が国家として承認しているか否か、というような事情を知らない小学生の頃の僕は「バチカンじゃないの?」と大変混乱したものです。
 紹介した記事では「領土無き国家」となっておりますが、当時のギネスブックではローマにある建物一つが領土として紹介されていたと記憶しています。恐らく本部のあるマルタ宮殿のことですね。バチカンもローマの中にあり、マルタ騎士団の領土(?)もローマにあり、イタリアには更にサンマリノもあり、イタリアはミニ国家の多いところですね。

 この謎に満ちた「マルタ騎士団」に再会したのは、若い頃読んだ、塩野七生「ロードス島攻防記」だったと思います。ロードス島を守護する聖ヨハネ騎士団、通称「ロードス島騎士団」が、ロードス島失陥後に本拠地をマルタ島に移し、「マルタ騎士団」と呼ばれるようになったと書かれていたと思います。
 更にその後かなり経ってから、同じく塩野七生の「十字軍物語」で、またこの騎士団に出会います。聖地へやって来る巡礼者に宿、病院、護衛を提供する騎士修道会として発足し、十字軍運動を経て聖地を追われてロードス島に本拠地を移すまでの経緯をここで知りました。

 このように僕の中では、現代から遡る形で「病院騎士団」→「ロードス島騎士団」→「マルタ騎士団」という流れを知ったわけです。
 塩野作品だけなので、歴史に詳しい方からは、もっとちゃんとした本で勉強しろよと言われてしまうかもしれませんが、それはまたいずれ機会があればちゃんとしたいと思います。

 自分だけかもしれませんが、ミニ国家ってワクワクするんですよね。何故、周囲の国に併合されずに国家として残っているのかとか、その小ささでどのように社会を維持しているのかとか考えると楽しくなります。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。本業のサイトもご覧いただければ幸いです。


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