履歴書に書ける資格や特技がない人

今回は趣向を変えてちょっとした雑記。

20年ほど社会人を勤めてきたのに、私には履歴書の資格欄に書けるものが免許しかありません。しかも、ペーパードライバー。
資格だけが全てではありませんが、せめてTOEICなど受けておけばよかったなーと思いました。
直近の仕事では、日常英会話程度のコミュニケーションは取っていましたが、「ビジネス」英語とはとても言えず。とはいえヒアリング力はそれなりにある…と思うものの、指標となる数値がない。
真面目に働いてきた自負はありますが、それを隣でずっと見ていてくれた人がいるわけではありません。
40代の履歴書資格欄が、新卒の時の履歴書と何も変わらないというのは、向上心のなさを露呈しているかのようで、なんとなく恥ずかしくなりました。(実際、仕事に対する向上心やスキルアップを怠っていたのも事実)

ちなみに、10年前の転職活動の時には、TOEICを受験したり、多言語の語学試験も受験しており、少し充実しておりました。
これでは自己PRで「向上心がある」とは口が裂けても言えないではないか、と思ったわけです。

特技がないなら書く欄を消せばよい

履歴書って自分で作成してよいって知ってますか?私は知りませんでした。一社目の履歴書を作成するにあたり、「特技」が記載されている履歴書のフォーマットを使っていて、何を書けばよいかキャリアドバイザーに相談しました。
すると、「特技の欄消しても良いですし、特技がない履歴書のフォーマット使えばよいですよ」とアドバイスを頂いたのです。そこで履歴書は自由書式だということを知りました。

後に、個人事業主で事務関連のアシスタントを募集する際に面接などをしている友人にこの話をしたところ、実際履歴書を自作している人は、エクセル(もしくはワード)を使えると感じるので、余程変なものではない限りは、判断の材料にしている、と言っていました。
数十人、数百人と応募される中で、履歴書のフォーマットが左右されることは稀有かとは思われますが、なるほど、と思ったものです。

最近「手書きの履歴書」の熱意論みたいなものがTwitterで話題になりましたが、新卒と中途では判断も違う様子ですね。手書きを美徳とするかどうか、それはきっと社風や価値観かとは思います。
個人的には、学生たちが就職活動で不利を得たくないと考えるなら右に倣えになる気持ちもわかります。ただ、手書き=熱意と捉えるのはまた違うのではないかな、というのが個人的な感想です。
とにかく内定が欲しい「熱意」なのか、その会社に入社したい「熱意」なのか、それを見分けることは手書きかどうかで判断するのは難しいと感じるからです。

資格にならなくても自己PRになる特技が欲しい

とはいえ、特技は書かなくてもよいにしても、免許だけでは資格欄があまりにも寂しい。しかしながら、TOEICや他の語学試験を受けるために転職活動をストップさせるわけにもいかないし、したくもない。

何かないかと考えた時に、私にはタイピングスキルがあることを思い出しました。ほぼ毎日メールを作成したり、何かしらを入力する仕事だったのですが、同僚には必ずタイピングの早さを指摘されていました。特に、私は「何かをしながらブラインドタッチで正確にタイピングを打つこと」が得意だったので、話しながら、考えながら、とにかく手を止めることなくタイピングをし続けるため、マシンガンタイピングだと言われたことがあるくらいです。

ただ、井の中の蛙大海を知らずと言いますし、IT企業というわけでもないので、職場にタイピングが苦手な人が多いだけで、私は普通の速さかもしれないという気持ちもありました。
そこで、もしかしたら特技としてアピール出来るかもしれない!と思い即日結果が出るタイピング検定を受けてみることにしました。

ビジネスキーボード

商工会議所の検定試験に「ビジネスキーボード」というものを発見しました。即日結果も出る。
万が一、私のタイピングスピードが普通だったとしても、それはそれでよいだろうと思って、対策などもせずにとりあえず受験。
ビジネスキーボードは日本語、英語、数値の三分野に分かれており、英語・数値の結果は普通でしたが、日本語に関してはAランクが取得できたので、いわゆる一般的よりは早く正確に入力出来ていることが分かりました。

履歴書には書かなかったけど自信にはなった

英語・数値に関して同じAランクを取れていないので、大腕を振って資格として記載できるレベルではなかったのですが、日本語入力に関してのタイピングのスピードと正確性に関しては、ランクで証明されたので、面接でのPCスキル等で質問をされたときに「タイピングは得意です」と自信を持って話せるようになりました。
正直、それをアピールした面接はなかったと記憶していますが、自分の中で特技として認定出来たことが大きかったようにも思います。

取れるなら資格は取得しておいた方が良い

履歴書を書いた本人(私)が、資格欄などを見た時に「向上心がないっぽい」と感じるわけですから、TOEICや英検、PCスキルなど持っていて損はないのではないかと思います。何より仕事以外のところに前向きに取り組む姿勢が書面として表れている気がしますよね。
TOEICのスコアが800点以上だったとしても、実際のコミュニケーションが取れるかどうかは別問題である、ということは一旦おいておいて、ある程度社会人経験を積んでいく中で、自分への投資というか、キャリアを重ねていきたい何かを得ようとしていることが可視化されている、と個人的に思ったわけです。
資格取得が趣味だったとしても、それはそれで用は話題の種にもなりますしね。

特技を持つことは自分に自信を持つこと

ちなみに、タイピングが思いつく前には高校生時に取得した「書道三段」くらいしか思いつきませんでした。
文字に関しても、キレイで読みやすいと言われることも多々ありますし、手書きの機会は減ったとはいえ、文字を美しく書けるということはどの仕事にも役立つことでもあるかな、とは思いますが、高校生の時の栄光にすがっているようで気恥ずかしいものでもあります。

スコアがすべてではない、という気持ちと、転職するつもりもなかったので特に準備をしてこなかったこともありますが、同僚には年に1回TOEICを受験している人もいたので、自己啓発を兼ねて自分のキャリアアップになることをスタートしておくことも、一つの「転職準備」になるのだと思います。

ビジネスキーボードの受検は、「資格」としては中途半端かもしれませんが、積み重ねてきたビジネスキャリアが形になったもの、だとは思いました。基準があることで、自分のスキルを人と比べることもできるわけで、それが小さな自信にもなったと感じております。



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