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緊急対談「#令和の大仏」造立プロジェクト! Vol.30 プロジェクトの始まり

先が見えない中、前向きにみんなの力を未来へ向け、願うための対象として大仏を作るプロジェクト。より多くの人に参加してもらいたいという思いを込めて、連夜対談をライブ配信しています。


今こそ大仏を!プロジェクトの発起人の風間天心と前田真治。Vol30では、このプロジェクトの始まりに迫りました。風間天心が語ります。

対談まとめ

大仏造立という個人の手には負えない壮大な計画

アーティストたちが作る「みんなの大仏」という作品
Facebook にも投稿したんですけど、第1弾去年の5月に行ったクラウドファンディングの時の文章を自分でも読み返してて。思い返して改めて考えたのは、自分自身と言うか僕個人のできる範囲で比較的大きなもの作ってきたんですけども、それってやっぱり僕自身がそれを作りたかったりとか、個人の思いが前提としてあったんですけども、今回は大仏という存在が決して個人のものではありえないっていう前提に立っていて、しかも僕が作った、もっと広げてもジャーマンっていうグループが作ったっていうそれだけのものになってしまったら、そもそも大仏としての価値っていうのがやはりちょっと違ってしまうんじゃないかなと思って。

関わりの中で作り上げられていくもの
僕たちは言い出した人間ではあるんですけども、それが繰り上がって行く過程には、本当にこれまで出会ってこなかったような方たちとか、新たなご縁とか本当に協力してもらって作り上げて行くプロセスが何よりも重要なことなんだと思って。やはり想像以上にこれは腰を据えてもっと長い視野で取り組まなきゃいけないんだろうなっていうことをずっと実感し続けてるとこですけども。とにかくあと何年かかるかわからないですけど、ただちゃんとその間にいろんな方々と関わって、その関わりの中で作り上げられていくものにするべきだなというのをまた改めて今感じているところです。

悶々とした気持ち。突破するためには何が必要なんだろうって考えた
何度も伝えているところなんですけども、僕たち自身も去年緊急事態っていうのもあったり、人が動きを止めざるを得ない状況っていうのがあって、もちろん過程としてはすごく必要なことなんだと思うんですけども、どうしてもやっぱり気持ちは、体というか行動が止まると、一緒に気持ちも場合によって淀んでしまったり、悶々としてしまって。僕ら自身そうだった。自分たちでこれを突破するためには何が必要なんだろうって考えた時に、何か行動を起こさなきゃいけないって思ったんですよね。その行動ってのはそんな無理矢理動き回るとかっていうことではなくて、ちゃんと前を見据えて進み始める一歩を踏み出さないといけないと思って。その生み出した道に一緒に歩いてくれる人たちが出てきたら、それはそれで一緒にできることをそこからまた考えていけばいいというようなつもりで、最初はスタートしたんですよね。

近い気持ちの人がいるなら一緒に進んできたい
実際、そのまま最初計画したプロジェクトを進めていくと、まずはその自分たち自身が何かをやっているという実感とその心持ちっていうのが、ちょっとすっきりしてきたんですよね。特に最初の頃はそんなキャラバン自体も本当に一から準備を始めなきゃならない段階だったので、「こと」はまだ動いてはいなかったんですけども、僕たち自身が動こうという気持ちを定めたことで、かなり心というか気持ちの方が前向きになったというか経験がある上で、これに近い気持ちをもし持ってくれる人がいるんだったら一緒に進んできたいっていうことで進んできました 。

結局はその先にどういうものを共有できるのか

そもそも仏教とは何か?アートとは何か?の問いの先には、「人間とはどうあるべきか・社会と個人の関わりはどうあるべきか?」などの問い
出典 活動報告④ 「上川泰憲氏より応援コメントをいただきました。」法華沙門 

上川さんもすごく僕を見つめてくれていて。まあ心配もするし応援もしてくれてるんですけども、やはり軸をぶらさないように見守ってくれてるところがあって。結局その僕はお坊さんがどうとか、仏教がどうとか、アートがどうとかって、もちろんよくお話はするんですけど、結局はその先にどういうものを共有できるのかっていうところで、すごくやっぱり大事に見てくれてるので言葉を投げかけてくれたんだと思うんですよね。

縄文時代の土偶から考える人間の本質
そのアートでもない、仏教でもない、だけどなんか近いなって思ったのは、今ねこれまでずっと回ってきたキャラバンの報告をあげてるんですけど、その中で札幌で話をさせてもらったもろさんっていう方と話に出てたんで出たもので、縄文時代の土偶の話が出てくるんです。縄文文化っていうのはすごくサステイナビリティがあって、今こそその価値を振り返らなければいけないって話をしているんですけど。その人が土偶は腹を満たさないもの、要は別に作ったからってお腹いっぱいになるわけでもないし、現代で言えばそのお金になるわけでもないし。なんだけど、でも、何千年も何万年前から、人間ってのは土偶っていう腹の足しにならないもの作ってきたっていうことはあげて、そこってやっぱりそれも一つの人間の根本的な欲求とか言うか本当に的な人間の性質がそこに含まれてるんだなぁと思うですよね。だから道具だろうが アート だろうが仏教だろうがもちろんそれくらい大事なんだけどそこに共通する人間の本質って何なんだろうっていうことは、どの切り口からもやっぱり考えられることなのかなと思います。

「目に見えない」世界と心

実は僕の今回この大仏を作るにあたってずっと意識をしているのが、この目に見えるか見えないっていうことなんですよね。でももちろんの話のようにコロナ自体がその目に見えないもので、結局はもう1年近く、海外だともっと長いところもありますけど、目に見えないものと向き合ってる。その目に見えないものにやはり不安を感じたり、恐怖を感じたりし続けているんですよね。その中でそんな起こってくる不安だとか恐怖だとか、そういったものも結局はその目にはっきり見えるものではないですよね。だからそこに対して、どれだけ意識を向けられるかっていうことが、重要なんだとずっと思っているんですよね。だからリモートのコミュニケーションの中で相手の方とか相手の感情とか、そういったことをやっぱり想像していかないとコミュニケーションが成り立たないあり方だと思うんですけども。それは別にマイナスではなくて、欠けたらたら欠けたら分を同じ人間であるからには、そこは想像で補ったりとか想像を共有できるっていうことが、僕の中でコロナ禍の問題の根本にある。今もやはりこの目に見えないものというのは常に頭の中にあります。

アーティストが見る「見えないもの」
元々、取り立てて目に見えないものっていうのあげなくても割との僕たちのグループだけに限ったことではなくて、アーティストってそういうところを見ちゃうんです。この前、裸の王様の話題が出ましたけど、王様は裸だって言っちゃうんです。見えてしまうんですよね。だからその見えたものに対して、お互いの意見を言い合ったりとか、そういう事は確かに多いですけどね。

大仏に対するアートコレクティブGerman Suplex Airlinesでの賛否
大仏の姿っていうことに対しては、実はかなりあのグループに中でも意見が分かれていて。例えば、大仏というと仏教の物っていう捉え方をすると思うよね。そうだと思うんですけど、その時にその以外の宗教の人を排除することになるんじゃないかっていう意見もあったりしたんですね。それを踏まえても色々意見を出し合ったんですけど。では、キリストの像であればいいかっていうと決してそうではないと思うし、何の形も伴わない本当にまん丸いものとか、ただの棒みたいなものを作るのがいいのかっていうと、やはりそれでは心寄せるならないと思ったんですよね。でも、もちろんいろんな意見があると思うんですけど、まずその日本人にとっての大仏って、仏教の物っていう意識が実はそこまでないんじゃないかって思い始めていて大仏ってその言葉とか大仏って言うねフレーズ自体が持っている親しみやすさだとか、いい意味でのアバウトさっていうのが、多分今回プロジェクトにとっては、きっと重要になってくるんだろうと思ったんですよね。本当にちょっと言葉にするのは難しいところも結構あるんですけど。そういったところは最終的に指針を決めるの一つであったかなと思います。

アーティスト、僧侶、一人の人間という自分ができること

それぞれについてお答えできると思うんですけど、結局どれも割と同じ答えになるのかなと思って。でももちろん細かいところは違うんですけど。僕の話をすると、自分がことさらに特別だとそんなに思っていないんですよね。でもそれをわざわざ僕が言わなくても思っている方はたくさんいると思うんですけど。すごく当たり前ですけど、立派な僧侶だとは正直思っていませんし、アーティストとしても誰もが認めるようなめっちゃくちゃの有名なとも思ってないですし、人間としてもパーフェクトな人間だとも思ってないんですけど。でも、言い出すことはできたっていうところなんですよね。僕じゃなきゃ絶対できなかったとは思ってないし、僕じゃないとこれを成し遂げられないとは正直思ってないんです。

名もない人たちと一緒にやる大切さ
ただ結果的に僕と前田さんがこれを言い出して、それが少なくともここまで進んできているって言うことは事実なので、ここからさらにそんなにむちゃくちゃ有名な人たちとかそういう人達だけが集まって欲しいとは思ってないですし。誤解を恐れずに言うと、名もない人たちと一緒にやるって言うことが大事なことだと思ってるので、だから僕自身も、取り立てて飛び抜けて何かが出来る人間だとは思ってないんですよね。ただその始めた経緯はもちろんあるし、これからやっていく意思、そこに関しては誰よりも持ち合わせていると思ってるので、そこが僕にとっては一番重要なことだと思ってます。もちろん、アーティストとして僧侶として自分がやるべきことはまたあるんですけど、それよりもまして大事なのは今言ったようなことなのかなと 。

自分ができること。自分にできないこと。

正直申し上げると、まだまだ僕たちの力だけでは足りないことがいっぱいあると思っていて。僕らだけの与えられた時間と能力とその機会だけでは、この配信すらできてないんでよね。だから今もいろんな形でいろんな方法で、動いてくれてる人たちがいて。そこで初めて今僕がこの場の時間を使ってこの場で話しできているので。とにかく言い始めたからには、言い出した人間は僕と前田さんっていうことはやはりすごく大事っていうか、やるべきことはとにかくこれを続けていくっていうことなんだと思っています。続けていくこと意外にこれがこれもできるあれもできるっていうわけではなくって、僕らがまず続けていくことを怠らないことで、一緒に僕らが足りない部分だとか、できてないことを助けてもらっていくんだろうなと思ってます。 

大仏造立の物語にもっと近くで参加できるクローズドコミュニティ

こちらのクローズドコミュニティ(非公開コミュニティ)では、このプロジェクトにご関心のある方向けに情報発信し、コミュニティ内でつながっていけるようにいたします。ご入会はクラウドファンディングへのご支援、または1000円以上のご支援をいただいた方はどなたでもご参加いただけます。コミュニティはFacebookを利用します。お申し込みはこちらのフォームにてお願いいたします。令和の大仏造立の物語に、一緒に関わってみませんか? なお、いただいた申込金は、大仏造立資金に活用させていただきます。




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