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日本の学童野球・少年野球では”子供目線”の『実験』を行いましょう!

前回のボソッとでは、アメリカ野球の壮大なる実験の数々をご紹介しましたが、今回は日本の学童野球・少年野球でも色々な実験を行ってることについてボソッとさせていただきます。

【小学生の野球で実施されている/検討されている実験の一部ご紹介】
①カウント1-1からの開始
②盗塁数規制
③監督不要(サインなし)
④パスボール無し
⑤投捕間距離の改正(もっと短く投手有利)
⑥トーナメント制ではなくリーグ戦の大会

【中学生の野球リーグ戦における実験の一部ご紹介】
①セフティー&送りバントは禁止。
②1イニング3点に到達した時点で攻守交替。
③スターティングメンバーは12名まで可能。
④一度ベンチに下がった選手の再出場を認める。
⑤ベンチ入りの選手が最低1打席、できれば2打席以上出場できるよう配慮する。
⑥バットは、低反発金属バット、木製バット、竹バットのみとする。
⑦投手は、投げる変化球をカーブ、チェンジアップのみとする。


このように小学生や中学生の野球において、アメリカMLBにも負けないくらい壮大なる実験を行っている背景には、ゴールデンエイジという大事な時期に勝利至上主義によって子供たちの発育に影響を及ぼしていはいけないといった育成面重視の傾向が重要視されているとともに、野球界全体における危機感があるからでしょう、そう、野球部員数の減少傾向です。

もちろん、これらはあくまでも実験ですので、ルール改正には至っていないのが現状です。なぜならば、ルール改正には賛否両論という状態であるからです。ただ、時代の流れを現場でもひしひしと感じざるをえない状態ですので、今後、ルール改正などはおおいに検討されることでしょう。

ただ、私の予想では、今後、ルール改正や独自ルール採用に関しては、多方面で行われるのではないかと思っております。なぜならば、今年、MLBで行われた実験の結果、野球界全体に影響を及ぼすであろう成功体験が実証されたためです、それは・・・


野球の試合時間の短縮

そうですね、前回ボソッとでもご紹介したMLBで今年から導入された『ピッチクロック』です。このルールの導入の結果、試合時間を短縮しただけでなく、観客数もアップしたという成功体験をMLBは経験しました。この流れが日本にもやってくることでしょう。さらに言えば、”試合時間短縮に結び付いた実験”を学童野球や少年野球界においても取り入れるチャンスが訪れたのではと思っております。

尚、学童野球や少年野球界では試合時間は予め決められていますので、「これ以上、時間短縮してどうする!」と思った方もいらっしゃると思いますが、私が言いたいのは”時間”ではなく、”試合展開のスピードアップ”です。


例えば試合のスピードをアップを図る目的のため、どのような実験をすればいいかと言いますと、『カウント1-1からの開始ルール』です。カウント1-1にプラスしてアウトカウントも一死からスタートさせる取り組みも有効かもしれません。

この『カウント1-1からの開始ルール』によって持たされる効果とは・・・

このルール改正によって進行が早くなり多くの選手に打席が回るようになるそうです。


学童野球ならば試合時間は70分から80分なので、ほとんどの場合、タイムリミットが来て終了となります。学童野球は6回まで行われるルールがありますが、試合展開によっては5回で終わります、そうすると、1回でも多くの打席を子どもたちに立たせてあげたいし、控えの子供たちにも出場機会を増やしてあげたい、なぜならば、やっぱり子供たちは試合に出て、バッターボックスでバットを振りたい!そう思っている子たちが多いはずです。

ならば、チャンスをたくさん与えたいと思いませんか?だからこそ、チャンスを増やすための実験を行うのです!


そうそう、良かれと思って行われている実験も、子供たちからは不評といった実験もあることはご存知でしょうか?


『盗塁数規制』『パスボール無し』、意識が高い子供たちからはこれらは不評な実験なんです。


足が速い子は盗塁することが大好き、おしりを地面につけないイケてるスライディングをカッコよく決めたいんです!


ワンバウンドを止めることにものすごく情熱を燃やすキャッチャーの子もいます、後ろにそらすと悔しくて泣いちゃうんです!


体が出来上がっていない小中学生たちの野球においては、いまの時代を反映して今後、様々な取り組みが実施されることでしょうが、子供たちを守るためという大人だけの価値観で実験を行うだけでなく、主役の子供たちからも多くの意見を取り入れて欲しいと願うばかりです。


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