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トランス自認女子校生の死は虐めが原因ではなかった

今年の2月、トランスを自認する16歳の女子高生ネックス(ダグニー)ベネディクトが亡くなった。事件当初ハフィントンポストは「トランスジェンダーの米高校生、トイレで暴行された翌日に死亡。1年近くいじめられていたという見出しで「オクラホマ州で2月8日、16歳のトランスジェンダーの生徒が学校のトイレで同級生から暴力を振るわれた後に死亡した。」と報道した。そして記事には、この事件はオクラホマ州で学校のトイレが生得的性別で分けることを義務付ける法律が通った直後であったことやLibsofTikTokがトランスジェンダーへの暴力を煽ったことが原因で起きたものだというとんでもないことが書かれていた。

この記事の最初の方だけ読むと、州が生得的性別でトイレを分けたため、女子トイレに入ってきた自称女子の男子生徒が他の女子たちから暴力を受け、それが原因で死亡したという殺人事件のような印象を受けるが、記事をちゃんと読んでみると実はそういう話では全然なかった。

ネックスは実はダグニーという女学生で、トランスジェンダーではなくノンバイナリーを自認していた。そしてハフポがもとにしたインディペンデンスの記事には死因は頭の怪我ではなく薬物大量摂取の疑いがあるとされていた。つまり最初からこれは殺人事件などではなかったのだ。

現に2月25日のXにはダグニーが救急病院の診察室で祖母と元気に話をしているビデオが投稿され、その時彼女は喧嘩をした三人の後輩たちとは顔見知りではなかったこと、そして喧嘩を吹っ掛けたのは自分だったことを話している。つまり、この喧嘩と虐めはまるで関係がなかったことがわかった。

そして3月13日、検死の結果やはりダグニーの死は薬物中毒だったことが確認され、精神安定剤とアレルギーの薬の大量摂取が原因であり、警察は自殺と判断した。

本日3月29日、こちらのレッドステートの記事で、実は11ページにもわたるダグニー自筆の遺書も発見されており、その中には虐められていたことは触れられていなかったという。

つまりトランスだという理由で一年近くも虐められており、最後には虐めで殺されたというインディペンデンスやハフポの説は大間違い(というより大嘘だったのである。)

この最新の記事にはもうひとつ驚きの事実が書かれていた。それはダグニーの実父はダグニーが9歳の時まで数年にわたってダグニーに性的虐待を行っており、ついに強姦までしていたのを、2017年に祖母のスー・ベネディクトに目撃され、2019年に起訴され逮捕された。このような恐ろしい犯罪を犯したにも拘わらず、実父には10年の執行猶予付き5年の禁固刑が言い渡され、性犯罪者として警察のリストに登録することが義務付けられていた。そして娘のダグニーとは一切連絡を取らないことになっていた。

このせいでダグニーは下の兄弟と一緒に祖母のスーに引き取られオクラホマに引っ込していたのだった。ところが今年の1月25日、ダグニーの父親は執行猶予の条件に違反したため逮捕されている。ダグニーが自殺する2週間前のことである。

LibsofTikTokによればハフポは2月の最初の記事を発行した際に、すでにこの事実を知っていたという。にもかかわらず、あたかもLibsofTikTokがトランスジェンダーへの虐めを煽ったかのような記事を書き、無実の女子高校生たちを殺人犯であるかのように書きたてたのである。まったく悪質だ。

私は今まで多くの脱トランス(トランスジェンダーではないと気づいて元の性に戻る人)の話や精神科医の話を色々聞いてきたが、若者が性違和を言い出す時は非常に多くの場合、子供の頃に性被害を受けているという。自分も男性から女性へのトランスとして8年ぐらい暮らし、後に脱トランスをして今は脱トランスのカウンセリングをしている人が以前に言っていたが、自分も含め、彼が診た患者の100%が過去に受けた性被害のトラウマを抱えていたと言う。

トランスジェンダー活動家たちはダグニーの死を政治的に利用して、トランスジェンダーは差別されていると大騒ぎしている。本当に差別などというものがあるのかどうか、はなはだ疑問である。




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