苺畑より

アメリカ在住40年以上の帰化人です。アメリカ内政、国際情勢、ジェンダークリティカル、そ…

苺畑より

アメリカ在住40年以上の帰化人です。アメリカ内政、国際情勢、ジェンダークリティカル、そして映画や娯楽番組など、好き勝手なことを書きますのでよろしく。

最近の記事

イスラエル建国前のパレスタイン、1880年から1948年までの土地所有事情

イスラエルはユダヤ人移民が武力でアラブ人の土地を奪って出来た国という嘘を暴く 先日Xでどなたかに紹介されたこの論文LAND OWNERSHIP IN PALESTINE, 1880–1948。ここではイスラエル建国前、パレスタインという土地における土地所有事情に関する情報が詳しく説明されているのでこちらでかいつまんでご紹介したいと思う。 イスラエルは第二次世界大戦前後に欧州から大量に移住してきたシオニストがパレスチナ国民を武力で追い出してイスラエル国をアラブ諸国の真ん中に

    • いかにしてパレスチナは世界の世論を味方につけたのか、パレスチナプロパガンダの25年計画

      本日見つけたジュ―イッシュジャーナルの記事、The Inside Story of How Palestinians Took Over the Worldが非常に興味深かったので読んでみたい。 これはどのようにパレスチナが世界中から被害者としての同情を買うに至ったか、25年に渡るパレスチナによるプロパガンダ作戦の話である。 最初からイスラエルとの平和共存を望んでいなかったアラブ側 今アメリカ中の大学で起きている親パレスチナ・反イスラエル運動は突然にして草の根運動が実を

      • イギリス、若年層のトランスジェンダー医療に関する調査書「ザ・キャス・レビュー」を公開

        先日イギリスではヒラリー・キャス博士が提出した若年層トランスジェンダー医療に関する報告書を発表した。キャス博士は全国保健省(NHS)で青少年の性自認治療調査の独立調査会の会長である。この報告書はNHSイングランドがより「高い水準の治療を受けられるようにする方法について提言」するために委託したものである。 この報告書はトランスジェンダー医療の現状や今後どのように改善していくべきかといった推薦などが含まれている。 主な発見事項と概要 この部分に書かれていることはこれまでトラ

        • ほとんどの子供の性違和感は大人になれば失われる、オランダの調査

          先日(2024年4月3日)にデイリーメイルに掲載されたこの記事によれば最近行われたオランダの調査で、ほとんどの子供の性違和は大人になれば治るという結果がでたという。 オランダの調査団は2700人の子供を対象に11歳から20代半ばまで、3年ごとに自分の性別についてどう感じているかを聞くという追跡調査をした。その結果、調査当初10人に1人(11%)が自分の性別に違和感を持っていると答えていたのが、25歳になる頃にはしょっちゅう、もしくは時々、性違和を感じると答えた人は25人中1

        イスラエル建国前のパレスタイン、1880年から1948年までの土地所有事情

        • いかにしてパレスチナは世界の世論を味方につけたのか、パレスチナプロパガンダの25年計画

        • イギリス、若年層のトランスジェンダー医療に関する調査書「ザ・キャス・レビュー」を公開

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          思考訓練、反証不可能な陰謀論

          私は昔から陰謀論には興味がある。自分のブログでも何度となく陰謀論について書いてきた。陰謀論者が使う詭弁はいくらもあるが、陰謀論を見抜くうえで一番注目すべきな点は「反証不可能な理屈」である。科学的理論というのは、もしも「Aが真実であるならばBという現象がみられなければならない」という反証可能なものから始まらなければならない。ところが陰謀論者の話はその反証が不可能なのだ。 天文学者で作家だったカール・セーガンによる思考実験をおさらいしてみよう。 実は先日も私はこの陰謀論者にX

          思考訓練、反証不可能な陰謀論

          トランスジェンダー暴露本発売を巡り、過激な日本のトランスジェンダー活動家、ついに複数の書店に放火の脅迫!

          今年はじめにKADOKAWAから発刊される予定だったアビゲイル・シュライヤーの "Irreversible Damage,"の邦訳本「あの子もトランスジェンダーになった」が日本のトランスジェンダー活動家らの妨害運動によって発刊は中止されたが、今回あたらしく産経新聞出版から「トランスジェンダーになりたい少女たち」という題名で発売されることとなった。すでにオンラインでの発売は始まっている。ところが、本日なんとも物騒な記事を読んだ。こちら産経新聞の記事。 「トランスジェンダーにな

          トランスジェンダー暴露本発売を巡り、過激な日本のトランスジェンダー活動家、ついに複数の書店に放火の脅迫!

          トランス自認女子校生の死は虐めが原因ではなかった

          今年の2月、トランスを自認する16歳の女子高生ネックス(ダグニー)ベネディクトが亡くなった。事件当初ハフィントンポストは「トランスジェンダーの米高校生、トイレで暴行された翌日に死亡。1年近くいじめられていた」という見出しで「オクラホマ州で2月8日、16歳のトランスジェンダーの生徒が学校のトイレで同級生から暴力を振るわれた後に死亡した。」と報道した。そして記事には、この事件はオクラホマ州で学校のトイレが生得的性別で分けることを義務付ける法律が通った直後であったことやLibsof

          トランス自認女子校生の死は虐めが原因ではなかった

          イスラエルはさっさとハマス退治をおわらせるべき、「米国、イスラエルへの不支持が支持上回る ガザの戦闘めぐる世論調査」

          反イスラエルの自称ジャーナリストの曽我太一がうれしそうにこの世論調査をXで紹介していた。下記は朝日新聞の記事。 なぜかこの記事では共和党による支持率が載っていないので、情報源のギャロップ社の記事を読んでみた。 イスラエルによるガザにおける軍事行動を支持するかという質問には、2023年11月の支持する50%(支持しない30%)から今年3月の支持する45%(支持しない55%)と支持しないが支持するを逆転した。 確かに全般的に支持しないが増えている。その支持率の内訳なのだが、

          イスラエルはさっさとハマス退治をおわらせるべき、「米国、イスラエルへの不支持が支持上回る ガザの戦闘めぐる世論調査」

          WPATHファイルスへの反論、トランスジェンダーが幸せじゃ悪いか?

          本日は先日発表されたWPATHファイルスへのエリン・リードによる反論。彼は自らも男から女の結構有名なトランスジェンダー活動家で、TRAやアライたちは、これでWPATHファイルスがデマであることが完全証明されたと喜んでいる。自分の息子をトランスに仕立て上げようと洗脳しているこのえらErrurって人もこんなことを言ってる。 リードの記事を読む前に、ひとこと。私はこれまでも子供の性転換治療は児童虐待だと言って来たが、この人のように自分の子供をトランスさせようという親は悪魔だと思う

          WPATHファイルスへの反論、トランスジェンダーが幸せじゃ悪いか?

          WPATHファイル徹底解説その5:最終回ノンバイナリーから宦官へ

          前回はWPATHが精神障害を持っている人たちががきちんと理解していないのに性転換治療に同意させているという話をしたが、何故精神障害を持っている人たちは性転換治療に魅かれるのだろうか。 脱トランスをした人たちの証言を聞いていると、精神的に悩んでいるひとたちは性転換治療が奇跡の薬だと思い込んでしまう傾向があるようだ。そしてWPATHのメンバー達はそれを利用して、故意に患者に誤った希望を持たせてしまっている。 ホームレスの男性の睾丸摘出手術に携わった看護師はホルモン治療は精神健

          WPATHファイル徹底解説その5:最終回ノンバイナリーから宦官へ

          WPATHファイル徹底解説その4:未成年や精神病患者からは理解ある同意は得られない

          このファイルを読み始めた時に、ファイルは241ページもあると書いたが、論文自体は71ぺージまでで、あとは同ファイルが入手した資料である。最終章のまとめを除くとこの論文の最後はこの「WPATH は医学倫理を尊重していない」という章になる。この章の前半は再びInformed Consentという「理解ある同意」に重点が置かれている。特に未成年や精神疾患を抱かえる患者からWPATHがどのように「理解ある同意」を得ているのかという話である。(37-47ページ) 理解ある同意の論理

          WPATHファイル徹底解説その4:未成年や精神病患者からは理解ある同意は得られない

          WPATHファイル徹底解説その3:WPATHは医学/科学組織ではない

          WPATHファイルの第三段を書こうと思ってた矢先、Xでこんな記事が上がってきた。これは23歳のヤーデン・スィルベイラさんという男性が、男性から女性への性適合手術(SRS)を受けたあと合併症が発生し、その治療を元の外科医に求めたが助けてもらえず、他の医者にも色々あたったが誰も助けてくれず、脱トランスしようとしたが取り合ってくれる医者がみつからず、結局合併症で亡くなってしまったというかなしい話だ。この男性は亡くなる2週間前にSRSを行った医師のカスタマーレビューに恨みつらみを残し

          WPATHファイル徹底解説その3:WPATHは医学/科学組織ではない

          WPATHファイル徹底解説その2:WPATHの子供騙し、理解ある同意という欺瞞

          さて前回に続いてWPATHファイルを読んでいこう。本日は10ページから15ページまでの”WPATH HAS MISLED THE PUBLIC” 「WPATHは人々を欺いた」という章で、主にWPATHが如何に子供たちのことを考えていないかが語られている。 WPATHは性違和を持った子供達に思春期ブロッカーや異性ホルモン投与による性肯定治療をすることを促進している。しかしWPATH自身、こどもたちが治療に関する情報をきちんと理解したうえで同意する(Informed Conse

          WPATHファイル徹底解説その2:WPATHの子供騙し、理解ある同意という欺瞞

          WPATHファイル徹底解説その1、トランスジェンダー医療の基準スタンダードオブケアの歴史

          先日から話題のWPATHファイルだが、その242ページにわたるリポートを読み始めたので、少しづつご紹介していきたいと思う。しかしいかんせん長いリポートで中身も濃いのでどれだけ時間がかかるかは分からない。あらかじめその旨ご了承願いたい。 このファイルは学術論文なので、最初は論文の結論をまとめたExecutive Summary、この論文を書くにあたりどのような経過があったか、どのような人々の協力を得たかといったことが書かれている。そして簡単なWPATHの歴史。これについては先

          WPATHファイル徹底解説その1、トランスジェンダー医療の基準スタンダードオブケアの歴史

          マット・ウォルシ、WPATHの知られざる暗い過去を暴露

          この間もちょっとお話したこのThe WPATH Filesというリポートは凄まじいスキャンダルだ。WPATHとはthe World Professional Association for Transgender Health の頭文字。これはトランスジェンダー医療に関するガイドラインを決めている国際組織で、会長は自らも男から女へのトランスジェンダーである外科医、マーシー・バワーズ医師。このリポートはWPATHから流出した情報を元に、WPATHがどれほど悪質な組織であるかを暴

          マット・ウォルシ、WPATHの知られざる暗い過去を暴露