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エッセイその64. 私に近い六人の他人(3)ジョンとヨーコ

自分の友達が知っている人。その人がまた知っている人。
と際限なく辿っていけば、世界中の人と繋がってしまう。
これが有名な、スモールワールド・「六次の隔たり」理論です。

本当は、私の知り合いまたは友人のAさんが、Bさんを、
直接知っていなければならないのですが、私が自分に課した、
じゃなくて許したルールは、
「その場で、その人を見てたら、いい」というものです。
そうしないと、この(駄)な一文が書けないからです。


今まで書きましたのは、

私⇨義母⇨エリザベス女王
(義母はイギリスで働いていた時、女王の戴冠式パレードを見物した)

と、

私⇨ピーター・ジャクソン監督の元で働く特殊小物製作の人
        ⇨ピーター・ジャクソン

という具合に、立派にセレブにつながりました。
誠に光栄です。

今日は大物でいきましょう。
ご覚悟はいいでしょうか。
読んでから怒っては嫌ですよ?


私は、一次の隔たりで、ジョンとヨーコに繋がっています。

私⇨母の長姉の淑子伯母(故人)⇨ジョンとヨーコ

ということです。

どういうことかというと、あるとき叔母と一緒にテレビを見ていたら、
ジョンとヨーコが出てきました。

「あら、あたしこの人たちに辻堂の駅で会ったわよ」

と伯母が言うではありませんか。

まじですか。

よく聞いてみると、まだ辻堂の駅が全然古い、のどかな駅であったころ、
叔母が友人と、跨線橋を渡ってあっち側に行こうとしていたときだそうです。
二人が外国人カップルとすれ違ったら、友人が叔母のわきを、激しく突いたそうです。

淑子さん! ジョンとヨーコよっ!

叔母は訳がわかりません。
カップルが階段を降りていってしまってから、よく聞くと、
英国で非常に有名な音楽家とその奥様であると、友人が教えてくれたのだそうです。

昭和何年ごろの話だったのでしょうか。
ビートルズの熱狂的なファンである私は、すごく興奮しました。

それから今までの間に、私は幸いにして、
リンゴのコンサートに行き、
ポールのコンサートに行き、(それぞれ一次の隔たり)、
なんと、ジョージとも、たったの三次の隔たりで、つながることができたのです。

それが?  と、江戸はるみさんに訊かれると返事に困りますが、
せっかくですので、続きます。




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