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エッセイ423. 3週間の帰省の旅(9) Day 8. ラグビーW杯と氷河、タスマン海

Day 8  2023年10月29日 日曜日

この日の午前8時頃から、ラグビーのW杯の決勝戦で、NZ対南アフリカの試合中継がありました。

宿の人が、

ラウンジでみんなで観戦するので、来てください。
チェックアウトタイムを超えても大丈夫です。

と言ってくれたので、早起きをしました。
荷物をまとめてすぐに出られるようにしてからラウンジに行くと、大きいテレビの前にたくさん椅子が並べられていて、ほとんどが塞がっています。ホリデーパークへ来て、ラグビーのために早起きして集まるのはやはり中高年のみなさん。私たちが座ってすぐ、オールブラックスの「ハカ」が始まりました。私はハカが大好き、リアルタイムで見られて嬉しかったです。


試合が始まってすぐ、キャプテン(?)が相手を怪我させる事態があって、一定時間、退場になってしまいました。そのすぐあと、南アフリカが一点を入れ、試合終了10分ぐらい前にオールブラックスも1点入れた・・と思いきや、レフェリーの人が何やら説明をして、その1点は無しになったようです。
私はルールも、進行中の事態もわからないので、スマホで「簡単ラグビールール」というのをチラ見しながら試合を見守りました。それで今日やっと、なんで走りながらボールを後ろに投げるのかと言うことと、スクラムを組む意味がぼやっとわかりました。
夫はスポーツは合気道だけ、あとは自転車に乗るぐらいで、全くインドアタイプです。それでもラグビーは子供の頃から体育の時間でやっていたため、ルールはわかるそうです。
周りのおじいさんたちと一緒に、
あ〜! とか、 Oh no! とか、言っていました。

運動音痴で、オリンピックも開会式と閉会式しか見ない私ですが、ニュージーランドにいる間に、決勝戦を見ることが出来て、なんだかとても嬉しかったです。

チェックインタイムを過ぎて、続々車で出ていく人たちに混じって、モテルをあとにしました。

途中のカフェで朝昼兼の食事をとるのが決まったパターンになっています。
キング・サーモンを養殖しているのは、世界でNZだけだそうで、その養殖場でやっているカフェに行き、私はサーモンのチャウダー、あとの二人は、厚切りのスモークサーモンとポーチド・エッグの載ったエッグ・ベネディクトを食べました。
そろそろ私は、お味噌汁と納豆卵かけごはんが食べたくなってきました。
順応性、低いですよね。


今日の目的地は、氷河である「フォックス・グレイシャー」です。片道45分ぐらいですが、山の斜面に眩しいように見えている氷河というものを、初めて見ることが出来ました。



ところで、次女が初運転をしました。名古屋っ子になっていた彼女は、バイトなどで運転しまくっていましたが、東京に就職してから全く運転していません。本人も怖がっていましたが、私も余計なことを言わず、黙りこくってしまいました。

今日もあちこちの見晴し台に降りながら、一度のお茶休憩を入れて宿に着いたのは午後の5時です。


ここは、タスマン海を挟んでオーストラリアと向かい合う海辺の町、ホキティカというところです。


今日だけ、一軒家を借りました。
寝室2、大きなソファのある6畳ぐらいのラウンジと、完璧な台所のついた立派な戸建てです。
住めるというか、住みたい。
一泊だけなのが残念でした。

さて、これまでずっと外食で、ほぼ毎日一泊のドライブ旅行が続いていて、さすがに胃と身体が疲れてきています。
バスタブがあったのは、これまでの8泊のうち、2つのモテル。寒いこともあるし、お風呂にはゆっくり入りたくなります。

夕食はスーパーの野菜と何かのおかず、ご飯を炊いて・・でもよかったのですが、夫が外食を希望したので、出かけました。1年半ぶりの帰省であることと、次はいつ来られるかわからないと思うと、夫の希望を優先したくなります。

焼きエビとご飯・スペアリブ・ラムサラダ・ガーリックブレッドを注文しました。なにしろ量が多いです。明日も二食のうちの一食はスープにしたいけれど、クリームスープかチャウダーにしかまだ出会っていないので、明日の胃もたれが少し心配。明日は夫の親戚と会って夕食を一緒にする予定なので、朝と昼は抜いてしまおうかなと思っています。
誕生日すぎたら、なんかもう、どっと老いました。


そういえば今日は、去年亡くなった義母の101歳の誕生日です。10月生まれの彼女は、去年の6月に旅立ったので、夫に

お母さん、自分がいなくなっちゃって2度目の誕生日だね

と言いました。

日本のテレビを字幕付きで大笑いで見て、今から寝ます。


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