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エッセイその66.私に近い六人の他人(5)ポール・マッカートニー


スティング、ポール・マッカートニー他、
音楽をやってきておじいさんになった人たち。
よく動く、よく肺を使う、常に次を目指すためか
異常に、異常にお元気です。

そして、結構来日を繰り返していますので、
私もしっかりフォローさせていただいています。

中学生のときに出会ってから、好きでなかった時はない、
好きでたまらないポール・マッカートニー。
最近発表する曲も素晴らしいと思います。
枯れない才能の泉か。
雀百まで踊りを忘れずと言いますが、
ポールが歌わなくなるのは、きっと心肺停止の10秒前。
考えてみたら、私が生まれてから今まで、
「ポール・マッカートニーがいなかったときはない」
という、当たり前のことに今気がつきました。

そのポールと私は、たった一次の隔たりです。


リアルに見ただけで、お知り合いとしてよい

という、「六次の隔たり理論」のマイルールによれば、
私は2013年の11月に、ポール・マッカートニー大阪公演に行きましたので、ちゃっかり一次の間柄になりました。



きっと何か書いているに違いないと思って
ゴソゴソ過去ログを探したら、ありました。

この際ですので、コピペしてお届けします。
長い! ことを お断りしておきますね。

読んでから怒っちゃだめ、というマイルールもあります。
よろしくお願いいたします。


2013年11月のブログ:

2013-11-13 23:07:47
テーマ:つれづれ

これから福岡、東京公演に行かれる方も多いと思いますので、
今日のブログは手短に、と思って書きます。

というか、昨日の朝名古屋を発ってから、
なんか1週間海外旅行したぐらいに濃い時間に身を置き、
疲れているのにギンギンしております。

二日分のレッスンを、その前の数日に押し込ませていただき、
火曜日は午前10:30ごろには出発することができました。

実は、久しぶりにライブで見る、聴くポール、
なにかこのー、ひょっとして期待はずれだったら怖い、
という思いはありまして、ほんと、
あまり期待をふくらませないように、
気をつけながらそろそろと大阪に向かったのです。

旅のお供はヘンリー君です。

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いや、ヘンリー、どうしても行くって、有給取ってしまったので・・。

昨日と今日と、鶴橋に行ったり、
生徒の家に泊めてもらったり、
難波橋めぐりをしたり、
思いがけずおいしいものを食べたり、
いろいろあったのですが、それはまたにして・・。

開場5pm、コンサート開始7pm。

名古屋のビートルズライブで知り合った皆さんと、
なんとなく会えたら会おう的なこともあったのですが、
なにしろ大変な人。
この日は断念しまして、あとで思い出話を楽しみにしています。

私の席は、ステージ正面の2階席の前から半分ぐらい。
いいオペラグラスをもともともっていませんので、
ポールは米粒状でしたが、
両方の巨大スクリーンに始終大きく姿が映し出され、
十分楽しむことができました。

へたれなことを申しますと、
アリーナでなくてよかった、
アリーナだったとしたら、前の方はご勘弁願いたい、

と思ってしまいました。

というのは、コンサート開始直後から、
アリーナの方はみなオールスタンディング。
ちんちくりんの私などは絶対見えませんし、
また、とてもよい席を取れたとしたら、
ずっと腕をあげて横揺れをしていなければならないので、
それは今の私にはちょと辛い。

さて、ポールはどんなだったでしょうか。

はい、一言で言って、かっこ・ええ~~~っっ!

だってみなさん、71ですよ?

そりゃ、近くで見たら多少あれでしょうが、
足も長く、ほんの少し、よくみれば、胴回りがあれかな、
ぐらいで、んもう、若々しい。

昔懐メロで、往年の歌手の皆さんが出てくると、
見ていてハラハラしたものでしたが、
ポールはもう、全体を通して、軽々と歩き回り、
走り回り、ピアノに向かい、
一曲ごとにギターを替え、
大阪弁でいろいろ喋り・・。

不思議でなりません、いくら節制がいいといっても、
いくらスターである自覚があって、
健康や体力に気を遣って鍛えていても、
あのポールですよ?

私が好きになった時には、もう解散して、
ウィングスをやっていたんですねえ。

そして、私が中学生高校生大学生大人、
子供から家庭持ちになって、
いまやティーンエージャーの親になって、
ちょっと膝とか痛くなったりしているのに、
もう伝説となって久しいのに、
そのポールが、目の前で、
私がこの一生というと大げさだけど、
何百回も歌ってきた曲を、まさに歌っているんですねえ。

どうですかこれっ!

あっ、ごめんなさい、唾飛ばしちゃった!

なんかもう不思議で不思議で。

あと、自分の記憶力がこんなに嬉しかったことはないです。

と言いますのが、このコンサートの間中、
知らなかった曲、新しくリリースされたアルバム NEW
の中の曲以外は、
リフレインとかフェイドアウトの形まで含めて、
まるまる暗記していて、ほぼ、歌えたんですねえ。

一曲目、Eight days a week が始まった時、
あ、しまった、コンサートで何歌ったか、
絶対ずっと覚えていたいのに、
もちろん録音もできないし、どうするか。

しかたない、バッグからカスカスのペンと
何かの裏紙を取り出して、
曲が終わって一瞬明るくなると、
いちいち書き留めたんですねえ。

これはもしかすると、まだメディアにも出てないかもね。

曲名をどうしても思い出せなかったのが一曲、
知らない曲だったのが一曲、
ペンがかすれて読み取れないのが一つ、
というちょっと残念なところがありますが、
あとで映像も出回るでしょうし、
コンサートの詳細もどこかに出るでしょうから、
私は自分の記念として、
なんとか書き取ったものを、ここに再録しますね。

1. Eight days a week
2. Save us
3. All my loving
4. ?
5. Paperback writer
6. The long and winding road
7. Maybe I’m amazed
8. I’ve just seen a face
9. We can work it out
10. Eleanor Rigby
11. For the benefit of Mr. Kite
12. Ob la di, ob la da
13. Band on the run
14. Back in the USSR
15. Let it be
16. Another day
17. And I love her
18. Blackbird
19. ?
20. Quinee eye
21. All together now
22. Lovely Rita
23. Everybody out there
24. Live and let die
25. Hey Jude
26. Day tripper
27. Get back
28. Yesterday
29. Hi, hi, hi
30. Helter schelter,
31. Golden slumbers-32. Carry that weight -33. The end

アンコールになるまで、
ポールったら、一回も休まないし、
多分水分も摂ってなかったみたい。

場所が大阪なので、いろんなことを言っていましたよ。

今回は、ほぼ同時通訳的に字幕が出たのですが、
それでも、アンチョコ見ながら、大阪弁喋っていました。

カスカスのペンで書き取りましたよ。


マイド

マイドオオサカ

コンバン ニホンゴデ カンバリマス
デモ エイゴノホウガ トクイデス

ナンシーサンノ タメデス

ツギノキョクハ リンダノタメニ カキマシタ

イッショニウタッテヤ(これはオブらでぃおぶらだの前に言った)

オオサカメチャスキヤネン

ツギノウタハ ジョンノタメデス


などなど・・・。


このごろ、大遅刻魔人の少年スターとか、
日本人なめてんのか貴様と言いたいミュージシャンに
連続で出会ったこともあり、

歌が素晴らしく、手を抜かず気を抜かず、
エンターテイメントに徹するポールを見て、
んもう、ほんとに涙がこぼれそうになっちゃいましたよ。

一期一会という言葉の本当のところを、
71歳のポールが全身全霊で示してくれたように思うのです。

うちのヘンリーも、めっちゃ喜んでいました。

本当に、行ってよかったです。

疲れているのに、今夜は眠れません。

ありゃ、全然短くなんかありませんでしたね。
むしろいつもより長いですかね。

では今日はこれで、失礼します。

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___________

以上、7年半近く前の若書き(若くなかったけど)で、
妙に興奮して大騒ぎで ちょっと恥ずかしいですね。
あ、いつも恥ずかしい?

それはともかくとして、一次の隔たりの間柄のポールと、
熱い時間を共にできた幸せを、今更ながら噛み締めております。

次回、ジョージ・ハリソンとは、三次の隔たりです。
三次といえど、前にも書いたネタなれど、なかなか濃いです。
続きます。



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