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エッセイ185. 物をよく失くす倶楽部(上)

私の探し物、というか、失くし物のトップ3は、

一位 アップルペンシル第二世代
二位 眼鏡
三位 リップクリーム

です。

二位の眼鏡は、バックアップというわけではないのですが、近眼用が3つ(うち一つは、数年ぶりに車のシートの間にあったのを見つけました)、遠近両用が2つもあります。

探し続けても出てこないため、諦めて買うとすぐ出てくるという有名な、「マーフィーの法則」です。



失くしてはいけないと思い、外すと頭にかけます。
かっこつけているわけではありません。



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次女が呆れてプレゼントしてくれた眼鏡チェーンをつけたものもあります。
でもチェーンで首からかけた眼鏡には、食事中になんとなく落とした食べこぼし?(赤ちゃんか)がついたり、食器を洗っていて跳ねたものがついたり、じゃあというので背中側に眼鏡をぶら下げると、「ないないない」になったりもします。

この前レッスンの時に、

「いい質問ですね。では」

と言って、おもむろに外した眼鏡を頭にかけようとしたら、すでに別の眼鏡が頭にあって、かちゃかちゃ、と言ったので照れ笑い。

「いやだわ〜、あなたのおばあちゃんもこんなことする?」

と言ったら、

「します。あと先生、首にももう一つ眼鏡かかっていますよ」

と指摘されました。どれだけ眼鏡が大好きなんだと言うことですね。

アップルペンシルはお絵描きによく使うのですが、あちこちで使って放置するため、よくなくなります。それは、何年か前に娘たちに買ってもらった物なので思い入れがあり、見つかるまで常に、「アップルペンシルを探しているモード」になって、辛いです。やっと見つかって、もう失くすまじ!と思って、特別な場所にしまうため、またその場所を忘れて、探す羽目になります。

リップっクリームは、唇が乾いてくると物事に集中できないため、外出時などはしかたなく、買ったりします。マスクと同じで、ないと、買うしかない。そういうわけで、ジャケットやコート、ジーンズやスカートのポケット、たくさん所持しすぎているいろいろなバッグのポケットにも、なんとなく入っています。ところが、本当に必要で、唇の荒れが進み、もうすぐカールおじさんになりますという時に限って、あれだけあったリップクリームがない。ないといったらない。どこにもない。これもあの有名な、「必要じゃない時には、邪魔なぐらいにゴロゴロあちこちに転がっているのに、デスパレートなまでに必要になった時に限って一本もないマーフィーの法則」です。





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ご参考までに、類似のアイテムには、ヘアゴムがあります。「必要なときに、一つもないものグループ」の、代表選手ですね。
私は最近ショートカットになり、もう一本もヘアゴムは要らないのですが、ヘアゴムの抗議行動なのでしょうか、床に落ちている、テーブルに落ちている、玄関に落ちている、落ちていると言ったら落ちている。
なにか私に言いたげに見上げてくるのです。


夫は、私の失くし癖を治そうとしてくれて、こんなことを言いました。

「君は人生の持ち時間の半分を、アップルペンシルか眼鏡を探しています。

(もしもし夫よ、リップクリームも探しているわよ?)

「今からこの紙に、君がアップルペンシルと眼鏡を置きそうな場所を、
思いつく限り書きたまえ。
いいですか、全てを書くんですよ。
君はあれらを、どこに置きますか?」

ーーえぇ〜・・・・。
電子レンジの上、コーヒーメーカーの上、
夫のサイドテーブルの上・・・

「それを書くのです。続けたまえ」

ーーええ〜・・・テレビ台の上、ちゃぶ台の上、四角い白いテーブルの上、
プリンタの上、パソコンデスクの上、食器洗い機の上、電話の横。
書かなくちゃだめ?

「書かなくちゃだめです」



仕方なく書きましたら、夫はその次に私が、

私の眼鏡知らない?

私のアップルペンシル(第二世代)知らない?

と言うたびに、その紙を取り出して、

「はい! テレビ台。ない? はい、四角い白いテーブル」

と、私を指導するので、そのうちには見つかるのですが、
なんだか子供みたいで嫌ですよね。


それを解決した二つのアイテムについては、
大した話題でもないのに引っ張って、明日書かせていただきます。

そんな今の私の頭には、車のシートから出てきた、
ちょっと歪んだ遠近両用眼鏡がのっかっています。

ではでは・・・



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