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1つのことをずっとやってる人と色んなことをやってる人、どっちが面白そう?

世の中は1つのことをずっと長く続けられる人が立派とされます。次から次へとやることを変える人は落ち着きがない、こらえ性がないと悪い目で見られます。

仕事に関しても、色々なことを経験していると中々給料が上がりません。自分が勝負する分野を明確にして、その分野でずっとキャリアを積んでいる人の方が給料が高いですね。

しかし人生の良し悪しは年収や役職、社会的地位で決まるものでもないでしょう。それらは定年によっていずれなくなります。人生100年時代の60歳でなくなるものです。

今回は自分の人生を振り返りつつ、面白い生き方について考えてみます。こんなしょうもないヤツもいるよというお話です。


興味関心が変わって転職を繰り返した

私はどんな仕事をしても数年で飽きてしまいます。そして世の中の変化は速いので、数年もすれば新しいものが出てきます。

すると私は数年で違うことがやりたくなって転職してしまいます。

元々は経営戦略やブランディング、マーケティングに興味を持っていて、ブランド戦略をやっている会社に入りました。

しかし2年したらデータサイエンスが流行り出しました。そして統計学的手法を経営管理に活用している会社に転職しました。

転職理由はそれだけでなく、実はサービス残業を200時間やらされて上と対立したからというのもありましたが…

そして5年経って会社の経営が行き詰り、下請けブラック企業に吸収されると、次はITコンサル会社に転職しました。上手い開発方法をずっと疑問に思っており、自社の開発標準を作りたいと思っていたからです。

しかし最近はDX時代を迎えて、おかしなIT投資を見かけるようになりました。偉い人が言ったから、流行だから、よそもやっているからという理由です。

これについてはブログに書いています。最近はこういうおかしなIT投資を減らしたいと考えています。つまりまた転職が必要ですね。

どこへ行っても長くやってる人にスキルも給料も敵わない

やりたいことが変わって転職すると、素人からのスタートになります。

もっとも私の場合はITエンジニアとしてIT業界内での転職ですので、基本的な開発スキルは応用が可能です。ただし会社毎にテーマが異なります。ブランド戦略だったり、統計学や金融、経営管理だったり、モデリング、アーキテクチャー、開発プロセスだったりと。

転職直後は知らないことばかりで、ついていくのも大変です。勉強することも沢山ありますから。しかし数年で慣れます。

ところがです。どの会社でもその道で10年とか20年もやってきた人がいます。自分が何年経験を積んでも、そういう人たちと同じくらい詳しくなることは難しく、また収入でもそういう人たちを並ぶことは難しいです。

こちらはいい年して素人から勉強しているけど、他の人たちは若い頃から長年やっているのです。自分より何年も若い人の方が詳しいなんてこともザラです。

ブランド戦略の会社ではブランディングやマーケティングを、金融の経営管理の会社では金融を素人から勉強しました。今のITコンサル会社では今まであまり勉強したことがなかったアーキテクチャやプロセスを勉強しています。

当然他の社員は長く取り組んでいて慣れています。私とか私のように興味があって飛び込んできた人たちは素人からのスタートです。昔から取り組んでいる人の方が当然詳しいですし、給料も高いです。

しかしここで大事なことは、望むノウハウを獲得することです。年齢の割にスキルや給料が低いことを気にしてはいけません。

面白い生き方をしてるかどうかで考える

ここまでを振り返ってみると、素人からのスタートを繰り返していると、スキルも給料も年齢の割に低いんじゃないかと思ってしまいます。それが不満でもあります。

しかしスキルと給料にこだわるなら、給与水準の高い仕事を若い頃からずっとその道一筋で続けていればいいのです。それを選べない時点で、単一スキルでの勝負と給料は諦めるべきなのでしょう。

むしろ私のように色々やって見たくて広く知識を積んできた人間には、スキルではなく総合力という勝負の方がいいでしょう。それをセンスという呼び方をしている本もありました。

それから、面白い人生を歩んでいると感じる人はどういう人でしょう?その道一筋何十年の人は、特定分野に詳しくて凄い技を持っているという面白さがあります。

しかし色々な仕事をして、色々な経験をしている人の方が、会話のネタは豊富そうで面白そうです。私はどちらかというと後者に惹かれるタイプです。これもまた好みの問題かもなぁ。

ドキュメンタリー的には紆余曲折を経て今に辿り着いた人の方がネタになるかもしれません。

最終的にどこに落ち着くか考える

私のように興味関心が変わる度に転職を繰り返していると、ノウハウが広く貯まります。しかし先ほども書いたように、上には上がいて、自分よりもっと早くから取り組んでいる人が沢山いるという現実に直面します。

そうなるとノウハウコレクターを一生続けるわけにはいきません。どこかで広く集めたノウハウを活用できることにチャレンジする必要があるでしょう。

先ほども書いたように、総合力とかセンスを活かせる仕事ですね。

そんなものあるのか?と思うかもしれません。そもそも職業とは役割分担されたものだから、特定分野のスキルだけ磨いた方が効率が良いのは間違いないです。

ところがマネジメントは違います。マネジメントなら色々な人とのコミュニケーションが必要ですので、広い知識が役立ちます。

しかしマネジメントは既にやっていますし、特定職種でのマネジメントだとその職種での深さも大事です。

最近考えているのは投資家と経営者です。これらならとても広い知識が必要でしょう。投資家は既にやっているので、経営者の仕事があればなぁなんて…いやいやそんな仕事もらえないから独立するしかないぞ。

終わりに

仕事も働き方も、どうしても向き不向きがあります。根性論で耐えても続きません。

仕事や働き方に向き不向きがあるなら、自分に合った生き方もあるはずです。そして自分に合った生き方をしてる人の方が面白いと感じる可能性があります。

面白い生き方をしているという人について、調べたり本を読んだりしてみても面白いのかもしれません。暗中模索しているときは、参考になる知識や情報ほどありがたいものもありませんから。

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