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こうめの最期2015/1月

年末の30日午前6時半、こうめが逝ってしまいました。

元々リンパ腫という病気を患っていて、体の外側も内側もいっぱい
デキモノができてはいたのですが、なんとか元気だったんですけどね。

丁度、正月休みに入った日の朝だったので夫婦でしっかり見送ってやる
ことができたのが救いです。

平日ならばお客さんの対応やなんやかんやで、愛想笑いを作りながらの
辛い別れになるところでした。

そんなとこまでちゃんと分かってて逝ってくれたんやね。
気ぃつかいの賢い子や。

先代の「ビーちゃん」は最高に「いいヤツ」やったけど、
こうめは最高に「かわいいヤツ」やったなぁ。
まじめでガンコで、執念深くてわがままで、かしこくて、柔らかくて、
美人で・・・ネコみたいなかわいい女の子やった。

ひとに触られるのは好きじゃなかったけど、ひとりにされるのは
大嫌いで最後まで留守番ができなかったなぁ。

カッカッカッ・・・と廊下を歩く爪の音。

こうめに占領されて座れなくて困る店の仕事場の椅子。

おやつを催促する上目づかいのうっとうしい目。

一緒に出かけるときの「おでかけグッズ」のめんどくさい準備。

匂いを嗅ぎ始めるとしつこくてちっとも前に進まない朝夕の散歩。

食事の準備。

飲み水の補充。

おしっこシートの交換。

いっぱいの「めんどくさい」をまだまだやりたかったな。

吠えないかわりにひとの目をじっと見つめて自分の意思を伝えてたこうめ。
最後の方もぼくの目をじっと見つめて
「おとうさん、しんどいわ。楽にしてよ」
という目で何度も見つめられた。

要求すればなんでもしてくれたおとうさんが
「なんで今は何もしてくれないんかな?」と思ったはず。
なんにもしてやれんことが辛かった。

日が経つごとに悲しみが治まるどころかますます募るばかりです。

新年早々暗い話題でごめんなさい。

こうめを愛してくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
多くの方に愛されてほんとうに幸せなヤツでした。

いっぱい「いいもの」をくれたけどあんまりちゃんと返してやれなかった。

ぼくが向こうの世界へ行ったときにはしっぽをビュンビュン振って飛びついて 出迎えて欲しいもんやな、と思っております。

特別に高くておいしいジャーキー持っていくし・・・。

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