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スマホとスポーツ

スポーツ観戦にスマホは欠かせないアイテムとなっているのは周知の事実であり、スポーツマーケティング界ではいかにデジタルを駆使し顧客との接点を作れるかが昨今のトレンドにもなっています。

先日Number Webで気になる記事を見つけました。

この記事を読む前、「マスターズは伝統ある大会だからスマホ持ち込み禁止という古い慣習が残っているんだろうな」と思っていました。

※確かにマスターズ公式ポリシーを見ても携帯などのデバイスは禁止されています。


ところが桂川さんの記事にはスマホを持ち込み禁止にすることで観戦価値を高める要因にもなるという事が読み取れます。SNSを使って速報を知ることはできず
デジタルではない、ボランティアスタッフによって手動で更新されるスコアボードに一喜一憂するパトロン達。タイガーウッズ復活が大会を盛り上げた大きな要因であることは間違えないですがこうした、目まぐるしいスピード感で物事が進む世の中から”一歩引いた”スポーツ観戦もたまには良いかもしれませんね。

何事もバランスが大事

じゃースマホがいらないかと言ったらそれは違うと思います。
デジタルが持たらす効果によって観戦価値を増幅させることができるのは間違えないのです。シートで食事が注文でき、再入場に困らないデジタルチケット(紙チケットだと失くしませんか?)、トイレの混雑状況、SNSでリア充アピール、迷子防止、顧客の立場だけでなくチームの面からも見ても顧客情報が取得できたりと様々な恩恵があります。
「顧客」、「チーム」2つの目線で見てみましたが「選手」の立場から見たらどうでしょうか? 顧客と近い距離になったことで選手のモチベーションに好影響がでるかもしれません。(その逆もしかり)一方で
スポーツとは話がそれますが音楽界ではライブ中のスマホが問題視されています。現に世界的なアーティストのアデルやブルーノマーズはこうした現状に嘆いてるアーティストの一人です。↓参考記事

桂川さんの記事にも、ローリー・マキロイは開幕前、このマスターズ独自の“ケータイ禁止ルール”について「素晴らしいことだと思わない?」と語っていた。と書かれているように選手目線から見ると競技に関わらず意外と
スマホって弊害なんじゃないかなと思ってしまいます。特にゴルフのような集中力が欠かせない競技では以前スマホのシャッター音が問題になっていましたからね。
でも試合中にも関わらずこんな事やっちゃう選手がいるのも事実。

「アスリートファースト」or 「ファンファースト」色んな考え方があるかもしれませんが、何事もバランスが大事なのかなと思っています。
スポーツ観戦は試合自体を楽しみたい人もいれば、余暇の一環として楽しむツールにしている人もいます。デジタルとアナログって鼬ごっこみたいな側面があって、デジタルすぎてもアナログすぎてもダメ。そんな絶妙な"間"のバランスを追い求めることもスポーツマネージメントにおいては大切な事なんだと思います。


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