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ヤマハサクソフォン プロ仕様のカスタムシリーズにバリトンサックスが仲間入り

ヤマハのサクソフォン、カスタムシリーズにおいて初のバリトンサックスYBS-82が発売される。アメリカのウェブサイトBENZIGAにて、3月7日に発表された。ヤマハ・コーポレーション・オブ・アメリカのウェブサイトにはすでに商品ページが作成されている。

ヤマハカスタムシリーズは、いわばヤマハ管楽器の最高水準モデル。サクソフォンでは以前からソプラノ・アルト・テナーサクソフォンが名を連ねている。今回ここにバリトンサクソフォンが加わることで、4本のサックスが出そろった形になる。

YBS-82の大きな特徴は、その人によってカスタムができるという点だ。本体の仕上げは通常のラッカーの他、オプションで銀メッキや無塗装の加工も選ぶことができる。また最高音のF#キーをなくし最高音Fにすることも可能。奏者のスタイルに合わせた1本を手に入れることができる。

そのほかの仕様は1枚の板を手で形成して作る"一枚取り"のベルであるほか、取り外し可能の座装用ペグも装着されている。また人間工学的に考えられた新しいキーレイアウトによって、快適な演奏をしやすくなるという。

YBS-82の発売は2020年9月、価格は1万6千ドル(約167万円)の予定。日本での発売予定は不明。楽器の詳細は3月3日から9日までアリゾナ州立大学で開催される北米サクソフォンアライアンス2020にて公開されている。

ヤマハでは現行モデルでも2種類のバリトンサクソフォンが生産されている。カスタムシリーズのバリトンサクソフォンは、以前から一部プレイヤーの間で渇望されていた。

ヤマハ・コーポレーション・オブ・アメリカでは2019年12月に国外限定の生産完了モデルYBS-52の後継の新モデルとしてYBS-480が発表されており、バリトンサクソフォン購入の選択肢が広がっている。

YBS-480は学生向け、手に取りやすい中級モデルのバリトンサックス。2020年夏発売予定、価格は8千555ドル(約87万円)。こちらも日本での発売予定は不明。

ヤマハのサクソフォンは須川展也さん、雲井雅人さんなど数多くのプレイヤーに支持されている。海外でもジャン=イヴ・フルモーさん、オーティス・マーフィーさんなど、ヤマハプレイヤーは多い。

ジャズの分野では、バリトンサックスプレイヤーの故・宮本大路さんがヤマハを愛用していたことでも知られている。

■YBS-82概要(英語)


■ヤマハ、YBS-82カスタムバリトンをサクソフォンラインナップに追加(英語)

■人間工学的なヤマハバリトンサクソフォン中級モデル より多くの学生に(英語)