男性だってもっと服装に自由であって良い〜ロングパンツからの解放


私は子供の頃から男(女)はこうあるべき!と言った考え方に抵抗を持っていました。
「男の子だから〇〇だね!」みたいな言葉は悪口・批判は当然のこと、褒め言葉であっても抵抗があった子供でした。
小学校から中学へ上がる際、中学からは制服があり、これ以降の年齢の男性は半ば強制的に長いズボン
へ移行するという慣習には嫌気を覚え、中学生になることが嬉しくなかったことを記憶しています。

とは言え、学生時代・社会人になっても、性差別は抵抗がありましたが、
特別服装にこだわりがあったわけではありませんでした。
転機が訪れたのは2015年の夏のことです。

ふとしたことから、冗談で一分丈のショーパン(=ホットパンツ)を履いてみたところ、
生まれてこのかた、これ以上ないくらい多くの人に脚を褒められ、「この脚は出した方がいい」と言われまくり、至福の喜びを感じていました。
「男性がこんなに脚を出すなんで今まで考えられなかったけど貴方のは別。どんどん広めるといい。」等は最高の賛辞でした。
流石に冬は。。。と思っていたところ「冬も出しなよ。」の一言で通年履く事にしました。
(防寒対策は施していますし、元々代謝がかなり良いので無問題なのです。)

しかし、この格好。
短めのショーパンに生脚。
ある意味、超レアなのは否めません。

ただ僭越なのですが、私の脚は自分でもかなりキレイだと自負しています。
ある統計では男性が膝の膝上が少しでも見えるスタイルは20%が肯定派、80%が否定派という結果が
ある中、私の脚やショーパンは75~80%から肯定されており(個人的な聞き取り調査です)、具体的な賛辞の
お声も多数いただいています。
お世辞やその場を繕うためもあることは承知していますが、その分差し引いても満足な結果です。

そんなことが続いたためか、潜在的にあった脚を出したい気持ちに本格的にスイッチが入ったのでしょう。

そして、今のスタイルを年中行うことによって、いくつもの気付きがありました。
昔から感じていた性差別について、また別の角度から感じることになったのです。

たまにですが以下のような言われたことがあります。
個人的には性差別に該当すると考えています。

「その服装は女性ならいいけど男性はどうなの?」
「男が脚を出すのは小学生までだよ。」
「短いズボンが好きならば男性なんだからハーフパンツ(膝丈)でもよくない?」

当人達に悪気はないのでしょうが、男(女)だからという内容に私は過敏に反応します。

ちなみにショーパンの以前は夏時期のみ膝丈のハーフパンツを履いていましたが、そのときは今みたいな脚の褒められ方(絶賛された)をされたことは、殆どありません。
私にとって脚のキレイさを引き立てるのはショーパン(ホットパンツ)だと解釈しています。
脚の形は男女ほぼ同じなので、アイテムも同じで問題ないと思いますし。
(ショートパンツの丈やデザインに関しても、街中で女性が履いている長さやデザインまでと決めていますし、
服屋さんや知り合いに必ずチェックしていただいています。)

そういう経験等も土台となり、近年話題に上がってきた『LGBTQ』、『ジェンダーハラスメント』などについて
考えることが多くなりました。
この方達への社会の理解はまだまだ十分とは言えず、心無い差別が起こる場合もあります。

こんな話を聞いたことがありませんか?

女子に生まれたけれど心は男子で、中学に進学するときにセーラー服(女子服)を着るのにどうしても抵抗がある。
生活規範上、我慢して着ることは着るが、家に帰ったらすぐさま男性の服を着ないと耐えられない。
私服ではレディースを着ることに強い抵抗があり、着ることが精神的苦痛となる。
逆パターンもまた然りです。

以前から耳にしたことがあったこの話を自分が部分的に重なることに気付きます。
「あっ!これは内容はやや異なるけどある意味私だ!」

※異性装、トランス・ヴェスタイトという症状があります。

女性がボーイッシュな服装をすることの抵抗よりも男性がガーリーな服装をすることの方が
世間の抵抗は大きいことでしょう。
本来は衣装は性差なく好きなものを選べた方が救われる人が増えるし、
アパレルの市場も底上げされるなどいいことづくめだと思いますが。

私は結果的になんですが、4年近く仕事や特別なとき以外はロングパンツを拒否してきました。
そのためもあるとは思いますが、以下のことを強く感じるようになりました。

私にとって長いズボンを履くことは、かなり苦痛と感じる自分がいます。
登山するから安全上長いズボンが必要など、大義名分や必然性があればまだ何とかなりますが、それ以外は
長いズボンに足を通すことが本当に苦痛になってしまいました。

元々そういう素地があったことは過去の自分を思い起こしてみると納得出来ます。
アレルギーみたいなものでアレルゲンが許容量を超えて、急に発症したのでしょうね。

私自身は異性愛者ですし、潜在的に同性を恋愛対象にすることもないと思います。
でも、この症状自体は広義でのジェンダーに包括されると考えています。
4年近く、上述のような服装をして分かったことは、通常はそれで生活に支障が出ることはほぼないこと。
支持・理解して下さる方も少なくないですし、特別視したり驚かれたりしたことも、そんなにないです。
新たな体験は様々な気付きを与えてくれました。
そういう意味では運命に感謝です。

ここで重ねて申しますが、ジェンダーの方もそうでない方も性別による服装を制限されると精神的苦痛を感じる方もいます。
その方の気持ちに寄り添うことは難しいかと思いますが、「そういう考えや感じ方もあるんだな。」と知っていただければ幸いです。

ただし時代は変化しています。
2019年度は中野区立中学や戸田市立東中など、公立の学校で男子が制服にスカートを選択出来るようになったそうです。

今後はこの流れが進んで、街中でそういうジェンダーの方を見かける機会が増えることでしょう。

これにより、服装と性のジェンダーフリー化が少し進んだと言えます。
学生の制服の第一人者のひとりで、図鑑を何度も出版されている、森伸之先生もAmeba newsの依頼で男性の制服としてキルト(スカート)を挙げています。
多くの方がご視聴されたことと思われますので、徐々に浸透していくことでしょう。 (※1)
https://twitter.com/gooitch/status/1131737152058867712

最後に近年のLGBTQの方を守る対応として私が感銘を受けた内容をひとつ挙げておきます。
ジェンダーハラスメント問題のひとつとして共感するところがありましたので、ご参照いただければ嬉しく思います。


同性愛者の入店禁止を迫る「お客さまの声」 店側の回答は苦情主に「もう来ないでください」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw2784198

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