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【93】ビジネス的にアジアカップ敗退を振り返る(今さら)

どうも、おかゆです。

さて、今日はアジアカップの話。

サッカー好きな人も好きじゃない人も、今話題になってることくらいはどこかで見かけたことあるのでは?

どの媒体で見ても下馬評は優勝最有力候補と謳われていた、サッカー日本代表。

結果は準々決勝敗退。

しかも後半の追加タイムで決勝点を取られての敗退に、日本サッカー協会会長や監督の責任追及の声が非常に大きくなりました。

私個人としても色々思うところはあるんですが、こういうこと(優勝候補の敗退)自体はスポーツではよくあることです。

ただ、問題が大きくなっているのは、サッカーの一試合というだけでなく、ビジネスの観点から見ても今回はうまくなかった、という側面があったからです。

そこをもう少し深掘りしてみましょう。


敗退の原因


徐々に掘っていこうと思います。

まず前提として、サッカーは相手より多く点をとったチームが勝利します。

なので、相手には点を取らせずに自分達は点を取るのが勝利に必要な条件です。

日本が敗退した準々決勝では、得点シーンのような単発の攻撃はありましたが、試合を支配して“得点がいつ取れてもおかしくない”といった展開には持ち込めていませんでした。

逆に後半は相手が試合を支配したため、“いつ点を取られてもおかしくない”という状態になっていました。

これが敗因です。


なぜ試合を支配されたのか

次はこれですね。
サッカーで言う“支配”は、色んな場面で使われますが大きく分けて2種類です。

・片方のチームがずっとボールを持っている
・ボールはイーブンもしくは相手の方が持っているが、シュートを打たせずに逆に自分達しかシュートを打っていない

前提としてお話した通り、ボールをずっと持っていても相手より多く点を取らなければ勝てません。

なのでサッカーにおいては、“日本がずっとボール持ってるけどイランのペース”みたいなことが起こります。

準々決勝もそんな形でした。

特に後半は完全に支配されてしまったんですが、原因はたくさんあります。

一応羅列しますけど読み流して大丈夫です。

・パスの精度が低く前線でボールがキープできない
・精度が低いのは遠いから
・守備の選手が跳ね返しきれていない
・跳ね返したとしてもそこに人がいないのでセカンドボールが拾えない
・拾えないのは人と人の距離が遠いから
・かといって勢いに押し負けてコンパクトになれない
・じゃあ運動量で広いスペースをカバーしたいができる人が出ていない

まあこんだけいっぱいあるんですけど(多分もっとある)、かいつまんで言うと2つ。

・人と人との距離が遠い
・距離を近くするための施策が無かった

実はこれに尽きます。


どうすれば良かったのか

こういった展開になる試合において、できる対策は3つしかありません。

運動量を変えるか、人を変えるか、立ち位置を変えるか。

今回の問題が大きくなっているのは、今の監督さんがこの3つの対策をできない人なんじゃないか、という疑念が大きくなったことが原因です。

運動量を変える
→心を奮い立たせる、モチベート

人を変える
→運動量を簡単に変えられる

立ち位置を変える
→セカンドボールを拾えるように真ん中の選手を増やす、相手に狙われている場所に安定した選手を移動するなど

こんな形で、チームのマネージャーが対策することによって局面は如何様にでも変わる状況だったんです。

それができないままに敗退してしまったので、それを責める動きが大きくなりました。


ビジネスに置き換えられる

冒頭で申し上げましたが、これらはビジネスに置き換えて理解することができるため、サッカーに造詣が深い方でなくても気づいてしまいました。

運動量を変える→労働生産性を変える
→ヒトのマネジメント

人を変える→適材適所な配置
→ヒトのマネジメント、組織管理

立ち位置を変える→分析と改善行動
→PDCA、SWOT分析

一定の訓練を積んだビジネスマンであればパッと浮かぶようなビジネス的観点で、今回の敗因への対策が理解できてしまうのです。


本質的な問題

サッカーに限らずスポーツにおいて、『名プレイヤーが名監督になるとは限らない』と言われるのは、ここに由来するのでしょう。

ビジネス的な嗅覚や感覚を持った名選手が、名監督になっているのだと思います。

ではビジネスで一定の成果を上げているマネージャーがスポーツチームの監督に就任すると、どんな結果になるのでしょうか。

次の監督は誰だ、と言う話が浮上していますが、そう考えるとプロ引退後に経営者を務めている鈴木啓太さんなどは、期待できるかもしれません。

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