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3センチの男

ウチのバスルームのドアは
広い開口の引き戸になっている

写真のようにドアの引きしろがあって
その引きしろすぐに洗濯機を置いてある

ある日ご機嫌さんでお風呂入って
さぁ上がりましょうと戸を引くと
3センチしか開かない

ドアをロックした訳ではないし
ワシはロックなんかしない
あいみょんの君はロックなんか聞かない
が頭の中でリフレイン

そんな時に家にはワシひとり
何故か必死で3センチの隙間から
脱衣所を見てしまう

見たところでどうにもならないのに
必死で見てる景色はいつもの脱衣所

アレコレ考える
「誰か勝手に入って引き戸にブロック
置いて開かないようにしたのか」

「家が斜めってドアの建て付けが」

「なんかバチが当たる事したっけ」
そんなの思い当たるフシだらけだ

そしてまた必死で見えるはずもない
引きしろを見ようとするが洗濯機の
右の角が見えるだけで引きしろは見えない

そうこうしてる間に汗が出て
もう一回シャワー浴びたりして
「次は開きますように」と願うが
現実は冷たい 3センチ男なのだ

もうドア壊れていいからと
ガシャガシャしても相変わらず3cmMen

引きしろのここの表が見たいんじゃい!
と壁ドンしたら小さく「コトン」と音が

でも騙されないぞとそっと引いてみる
「スッ。。。」
嘘のようにいつものドア

脱衣所に出るとそこには
ドアの引きしろより3センチ短い
「コロコロの長い取手付き」

そう、立てかけていたコロコロが
倒れてつっかえ棒と化し
ワシを閉じ込めたのだ

裸のままボーゼンとたたずんだワシは
寒くなって3回目のシャワーを浴びる

引き戸を開けたまま。。。

なんぞコレ

#君はロックなんか聴かない
#ワシはロックなんかしない
#お風呂の思い出 #コロコロ
#つっかえ棒 #気を付けろ
#こんなのいっぱいある
#お風呂 #シャワー #閉じ込め
#られる #セルフ閉じ込めの刑
#bathroom #withmylove

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