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チェンマイ日本人変死事件

タイ警察(2022年11月27日に起きた事件の所轄のメージョー署)も「検死にかける」と言っておきながらロクに検死などしていない可能性が大となった。遺書が無い以上タイ当局も変死扱いするしかないのだが、日本では「タイ警察も自殺と認定」という嘘がさらっと出回っている。そんな報道は全く無いのだが、まるでMasterKこと小宮克久氏が事件の全てを把握していて、それを一部の日本人にこっそり教えて、「事情を知らない第三者はそれで納得してね」と言わんばかり。

色々矛盾した話が多いこの事件だが、まずはタイの事件当日報道ではどうなっているのかお伝えしたい。

タイ語メディア老舗タイラットの記事。タイトルは「ショック!日本人男性がサンサーイの貸家でハラキリ。病苦によるストレスが原因か」。画像部分に白抜きで「日本人男性の遺体が見つかる」とある。

以下記事本文翻訳。
日本人男性48歳の刃物を使ったハラキリ自死遺体がチェンマイ県サンサーイ郡豪邸のベッドの上で発見された。故人は同県パーイ郡でおそらくストレスが原因で自殺を図ったことがあるとのこと。住んでいたところで病状が不調だと訴えていた。

11月27日午前8時25分頃、チェンマイ県サンサーイ郡メージョー署捜査官のダヌラット・ガンティヤ警察中尉は、ムーバーン内のある家で外国人が刃物で自傷致死したという通報を受け、サンサーイ病院当直医と鑑識を伴い捜査を行った。

プール付き豪邸に到着すると、事件があったのは豪邸の北側の離れ部屋で、ソラ氏48歳日本国籍の遺体が部屋内にあった。黒の短パンに茶色のTシャツ姿でベッドの上に仰向けになった状態。頭が南で足は北を向いていた。

首に傷。両腕にそれぞれ3か所の切り傷。腹部に大きな傷。シーツにも枕にも大量の血がついていた。全長およそ30㎝のステンレス製包丁1本が右足付近に落ちていた。
またベッドの端に故人が服用していたものらしき治療薬があった。

故人の友人カツ・コミヤ氏を事情聴取したところ、「この家は自分が2年余り前から借りて家族と住んでいる。2022年10月に故人が日本から住まわせてくれとやってきた。故人はメーホンソン県パーイ郡に度々行っていたが、あるときパーイ郡で自殺しようとしてそれを見た地元の人に止められたことがある」「1週間くらい前に故人は自分にしばらく『気分がすぐれない、ストレスを感じる、不安がある』と愚痴っていたが何のことだか分からない」と供述。

現場を捜査した後、捜査官は遺体を検死にかけるためマハーラートチェンマイ病院法医学課に送致した。

翻訳ここまで。

その他のタイ語記事にあったことを書き加えるとMasterK氏が「最後に故人と会ったのは11月26日午後11時頃だった」と事情聴取で述べている。しかし彼は11月27日午後7時頃(日本時間)に「スキトベ氏を看取った」とツイートしている。

MasterK氏はチェンマイ大学修士課程(マスターコース)在学中だからMasterと名乗っているのかなと思うが、「だったら最後に故人と11月26日午後11時頃に会ったと警察の事情聴取に応えて言ったのは何故?」「丸山ゴンザレス氏と草下シンヤ氏がスキトベ氏追悼動画で『故人が自分でドアを開け、腹から腸を出した状態で立っていた』と言っていたが、それをタイ警察捜査官に話さなかったのはどうしてなんだ」と素人でもおかしな話だなとなる。

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