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酒のためのアクティビティ 2024/1/8


大阪駅で集合して三ノ宮へ。地下鉄に乗り継いで長田に着き、冷たい空気のなか曇天を眺めながら商店街をずんずん奥へ進み、急にあらわれた鳥居をくぐって進むと山だ。鳥居が山への入場ゲートっぽくなってて面白い。

登る。舗装されてはいるものの勾配が急な階段と坂がいくつも交互にやってくるが登る。体があったまってきて手袋を外す。
そのうち平たい広場に出てベンチがあったり、小さな茶屋が出てきたりと休み処を見かけるが、スルー。ずんずん登る。汗ばんできた。上着を手に持ち登り続ける。寒いのに暑い。日々の運動不足をしみじみ実感しているとそのうち目的地に着いた。

そう、鈴木先輩と山登りしていました。

今日の目的地は、お正月だけ開く茶屋。その名も「潮見茶屋」だ!

木がぶっ刺さってるように見えるが大丈夫

鈴木先輩は以前に取材に訪れており、毎年お正月にやって来ているそうで今年は同行させてもらったのだ。わたしは茶屋というスポット自体滅多に来ないのでとっても嬉しい。ここまで40分ほどだろうか。急な山道を歩きかなり疲れている。ビール受け入れ態勢としてはバッチリだ。飲むために登ったんだ!バチコイ!!

さっぱりしていて温かい

窓に面したカウンターにふたり並んで座る。思いのほかメニューが豊富で迷ったが、おでんとホルモン炒めを注文した。鈴木先輩はラーメンも食べるそうなので、少し分けてもらう。瓶ビールはふたりで分けるが、わたしの方がたくさん飲んでいる。

おいしかったー。神戸ってホルモン多いよね

ほどよく(運動不足のわたしにはほどよくはないが)歩き疲れたところに暖かい部屋とおいしいおでん。お正月らしいのほほんとしたテレビを見ながらちびちびビール。しょっぱめのホルモン炒めがガツンと運動後に染み渡る感じがする。
目の前の窓を見ると人が緑の中を行き来しているのが見える。茶屋、しあわせだな~。

聞くと、この山の頂上にある神社は、この近辺の方々がお正月にお参りするのが恒例で、その人の流れに合わせてこの茶屋も限定的に営業をしているそう。頻繁にある茶屋、きれいな舗装やお手洗いなど施設の充実。人の出入りを感じていたのはそういう背景もあるのだな。お正月だけでなく、住民の生活に密接にある山なんだろう。

会計と御礼を済ませて茶屋を出て、またしばらく登った。10分ほどだろうか。いや、実は20分だったかもしれない。

頂上付近であろうひらけた場所に出た。

重そうな雲が近くて迫力!

そして更に上に行けるよう。キツネと鳥居。

うん、走らない方がいいよね。

登り切った先には本殿だろうか、立派な建物と社殿と思しき小さな社?祠?がある。お賽銭を入れて手を合わせた。鈴木先輩は有料双眼鏡で遠くを眺めていた。

下山。また来たい、別の山や茶屋も行ってみたい、など話していたらあっという間に住宅地に出た。こんなにもアッサリと。山と暮らしの近さを実感する。

駅に戻り、商店街や大型スーパーの専門店街を見て回って楽しむ。(専門店街は変なネーミングがかわいかったり、懐かしい風景が広がっていることもあり2人とも大好物だ)

しかし今書いていて思ったが、勝手に懐かしがっているが地元の方々にとっては今だ。日常だ。決してこの表現にマイナスを含んでいるつもりはないが、斜めの表現に聞こえないよう注意しないといけないな。


もう少し飲みましょうか、と鈴木先輩が気になっていたという角打ちへ。

入店すると石油ストーブの匂いがした。店の真ん中にカウンターがあり、右側が角打ちスペース、左側が販売店と区切られている。飲みたい人は左型の壁にあるガラスケースから好きなものを取り、店主に何をもらったか申告する仕組み。角打ちってこういう性善説に基づいた会計システムが多いな。

カウンターの横にある大きなテーブルを6名ほどの男女が囲んでおり、それぞれ缶やタバコを手にしている。角打ちの常連さんかな。みんな渋いぜ。

私たちはカウンターの端っこでも借りようか~と立ちに行くと、「ええやん、嫌じゃなかったら座り!」とテーブルに招いてくださった。あ、あらあらじゃあちょいと……とここはもちろん混ざる。もちろんってこともないけど、こういう時は郷に従う。

色々お話しして聞かせてくださった。毎週日曜にここに集まって飲んでいるお馴染みメンバーらしく、来た時はまた寄ってな、と言ってくださった。

ホワイトベルグ、見るとつい飲んじゃう

夜は予定があるという鈴木先輩とわかれて、我が町鶴橋へ帰った。筋肉痛はいつ来るのだろうか。明日?もしかして明後日……?いろいろな観点から自分の衰えっぷりを感じることのできるイベントだな、山登り。


今日のあらあら

ねこの多い山だった。

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